◇アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅(2016年 アメリカ 116分)
原題 Alice Through the Looking Glass
監督 ジェームズ・ボビン
出演 ミア・ワシコウスカ、ヘレナ・ボナム=カーター、アン・ハサウェイ
◇夢の世界も中華資本?
このところ、中華系の資本がハリウッドを席捲してるんじゃないかっておもっちゃうのは僕だけなんだろうか?
だって、アリスも中国へ航っていくし、中華系の装束を着ているように見えるんだもん。まあ、絵は綺麗だけどさ。
それはともかくジョニー・デップ演じるところのマッドハッターだけれども、自分の家族が死んだかもしれないから時間を遡って死なないようにしたいとおもうのはわからないでもない。ま、物語では赤の女王ことヘレナ・ボナム=カーターが拉致してたって話になるんだけれども、その小道具として登場するのが時間をさかのぼることができるようになるクロノスフィアだ。まあつまりはタイムマシンのちっこいやつとおもえばいいんだけどね。
それはさておき、同一時間にふたりの自分は存在できず、もしも自分と顔を合わせてしまったら世界が破滅する、というのはこういう物語のカタストロフになるんだけど、やっぱりここでも赤の女王を使ってそういう展開になる。それはいいんだが、誰でも時間をさかのぼって死んだ家族を死なないようにしたいとか、自分の人生を変えたいっておもう。かくいう僕もそうだ。ほんと、いろいろな局面でそれをおもう。でも、そんなことはできないんだよね。ああ、時の流れは残酷だな。
ところで、監督がティム・バートンじゃないとこうもマニアック度が下がるものなんだろうか?