脱ケミカルデイズ

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中国で食用油についで塩も廃棄物利用

2012年02月02日 | 中国

朝日2012年2月2日

農薬廃棄物の塩、食用に流通 中国で14000トン、まんじゅうや揚げパンに

 中国で除草剤の廃棄物から違法に作られた約1万4千トンの塩が全国12省・市に流通し、食塩として売られていたことが1日、明らかになった。工業用塩よりも単価が高いため食塩として売っていたとみられ、焼きまんじゅうの材料などとして使われていた。安徽省のテレビ局などが伝えた。
 違法に塩を作っていたのは江蘇省鎮江の会社。同社が製造した塩18トンを積み下ろしているところを、通報を受けた安徽省の警察が取り押さえた。質が著しく劣る「農薬廃棄物塩」であることが分かり、食用市場に流れていた。調べによると、同社は除草剤を生産する化学工場から、有害物質が合まれている可能性の強い廃棄物を1トン当たり10元(約120円)で買い取り、洗浄、加熟処理して乾かすなどして塩を製造。これを穀物や食用油を扱う会社に同約700元(約8400円)で売り、さらに食堂や露天商らが同約1400元で買っていた。2009年9月~11年3月に1万4干トンが出荷され、揚げパンなどの材料としても使われていたという。
 英字紙チャイナ・デーリーは、健康被害は報告されていないとしているが、「大量に摂取したら健康に害を及ぼす」とする専門家の話を伝えている。同社は塩を作る許可もなく、経営陣らが逮捕され、安徽省の裁判所で公判が開かれている。(上海=奥寺淳)


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