
WBOクルーザー級タイトルマッチ
ポーランドのクルーザー級王者クリストフ・グロワスキ選手(Krzysztof Glowacki)にロンドン五輪金メダリストのウクライナ人オレクサンドル・ウシク選手(Oleksandr Usyk)が挑んだ一戦は王者の地元ポーランドで行われ、ウシク選手が12回3-0の判定を制して新王者の座についています。
長い右リードを繰り出しながらフットワークを大きく駆使して動くウシク選手のボクシング。なんかドタバタした感じで不格好に見えますが、手数、ヒットで常にリードする展開を12ラウンズ続けての戴冠劇でした。
この大きな体で最後まで落ちなかったよく動く足は結構やっかいかも。コンビネーションブローを放つ際に手打ちになる傾向も感じられましたが、序盤に見せていた踏み込んで打つストレートパンチやボディブローからはパワー・迫力も感じられました。
王者として初めて地元ポーランドでの試合に臨んだグロワスキ選手で、強い左ストレート・フックや右フックなんかでリズムを引き寄せかける場面もあったのですが、最後まで相手のフットワークを追いきれず長い距離を崩しきれませんでした。終盤に入って一発狙いの傾向が強まり振りが大きく、また手数が落ちたのがちと惜しく感じました。
公式のスコアは119-109、117-111が2人の3-0ウシク。シロート採点117-111ウシク。
ウシク選手は10勝(9KO)。グロワスキ選手は26勝(16KO)1敗。
ロンドン五輪結果
これがヘビー級を制覇するまで持続するんですから大した選手ですねウシク。
物凄いスタミナ・練習量・集中力があるんだと思いますが
現在の主のウシク評を聞いてみたいものです。