ヘビー級10回戦
北京五輪ヘビー級銅メダリストのディオンティ・ワイルダー選手(Deontay Wilder)が英国のリングに登場。2000年のシドニー五輪スーパーヘビー級金メダリストのオードリー・ハリソン選手(Audley Harrison)との10回戦にイージーな初回ストップ勝ちでプロ入り以来の連続KO勝利を28に伸ばした一戦でした。
ともに大柄な両者ですが、ハリソン選手の体の大きさに対してワイルダー選手のスリムさが目を引いた立ち上がり。じわじわとサウスポーの元金メダリストをコーナーに追い詰めて右ストレートを決めてハリソン選手を大きくよろめかし、一気のラッシュでダウンを奪った後のストップ勝利でした。
ロープを掴みながらなんとか立ち上がったもののレフェリーが続行を許さず、わずか70秒でのあっけない結末でした。
ワイルダー選手は28勝(28KO)。戦績はこれ以上ないぐらいに立派ですが、戦っている相手を考えるとまだまだこれからといった感じでしょうか。もうそろそろ1段上げたところでの戦いを見たいところではあります。試合後に引退を表明したハリソン選手は31勝(23KO)7敗。
Thanks For The Memories: Audley Harrison Retires(Terence Dooley/BoxingScene)
うpのタイミングを逸していた12月の試合も↓
ディオンティ・ワイルダー対ケルビン・プライス(2012/12/15)
WBC米大陸ヘビー級王座決定戦
08年北京五輪銅メダリストのディオンティ・ワイルダー選手(Deontay Wilder)がケルビン・プライス選手(Kelvin Price)に3回KOで勝利して空位の米大陸王座を獲得しています。(体格比較)
201センチのワイルダー選手に対し198センチのプライス選手という長身同士の両者。ワイルダー選手がじわじわ出るのをプライス選手が下がり周りながら左を伸ばす、という展開のスタート。ワイルダー選手が前に出てプレッシャーを掛けているのは確かなのですが、ボディワークに乏しくジャブを始めとする手数も少なく感じます。プライス選手の攻撃をスウェーでかわす動きもなんか危なっかしく、大丈夫かいなとか思ったのですが、3回に強烈に決めた右ストレートでプライス選手をふっ飛ばして沈める豪快なフィニッシュを決めています。
ノックダウンの場面の直前にワイルダー選手が右フックを決めていて、このパンチでのダメージが残る中での最後の一打に私には見えました。
デビュー以来26連続KO勝利となったワイルダー選手ですが、戦績が示すような強打、強さってのはまだまだ感じられません。特にディフェンス面でなんか勘の悪さ・鈍さみたいなものが感じられる動き、ってのは気のせい?
とりあえず恵まれた体格を活かす長い左ジャブをもっと使う姿を見たい気がしました。(この日は相手が大きかったから、ってのもあるのかもですが)
ワイルダー選手は26勝(26KO)。プライス選手は13勝(6KO)1敗。
ディオンティ・ワイルダー対トラビス・アレン(2009/08/14)
ディオンティ・ワイルダー対ジョセフ・ラボッテ(2009/04/24)
北京五輪結果
デビッド・ヘイ対オードリー・ハリソン(2010/11/13)
オードリー・ハリソン対マイケル・スプロット(2010/04/09)
プライズファイター・ヘビー級3(2009/10/02)
マイケル・スプロット対オードリー・ハリソン(2007/02/17)
ダニー・ウイリアムス対オードリー・ハリソン(2006/12/09)