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ダンスとか。

ダンス トリエンナーレ TOKYO '06(Hプログラム)

2006-11-10 | ダンスとか
青山円形劇場。
▼ジュリ・ニオッシュ 『La Sisyphe』
Julie Nioche.
舞台中央のヴィデオ・プロジェクターを軸にして回転する腕の先にスクリーンがとりつけられ、映像が舞台上をゆっくりと360度旋回するという装置を伴ったソロ。映像の内容は動物の皮膚や肉、血などで、本人は前半ずっと縄跳びをしている。背景にはニコが歌うドアーズの『ジ・エンド』が流れ、痙攣っぽい動きなど。後半はドアーズのオリジナル版がかかり、立ち位置固定で左右に体を揺すり続け、それがゴーゴーとかバスケのドリブルとか行進とか色々な動きに刻々と変化していく。ダンスは「器官なき身体」っぽいんだけど音楽は「オイディプス」で、あからさまに60年代的な(そして00年代的なアクチュアリティには欠けた)「反体制」のイメージで固めているところが不可解だった。タイトルの「シジフォス」については、トークによればこれはカミュの『シーシュポスの神話』から取ったもので、不毛な反復行為が実は自意識や実存の苦悩からの解放であってシーシュポスは幸福なのだという考えに惹かれて、それをダンスに置き換えてみているとのこと。カミュというのもまた古いけれども、解釈としては興味深く思った。それにしても装置と映像の見映えを割り引いて見れば「ラボ20」などで見るものとほとんど違いがない。今のヨーロッパでダンスがどんな状況になっているのかもっと知りたい。「アーティスティック・コラボレーター」としてラシッド・ウラムダンの名前がクレジットされている。もともとデュオの作品で(2006年初演)、前半は女性の歌で男性のダンサー、後半は男性の歌で女性のダンサー、という風にしてジェンダー的な含みがあったらしい。36分。
▼ヤスミン・ゴデール 『i feel funny today』
Yasmeen Godder.
2000年初演。長身で四肢の長い女と、ちょっとずんぐり目な男のデュオで、愛撫だったり暴力だったりするようなジェスチャーと、線的なフォルムとを組み立てた振付。素材にも構成にもぎこちなさがあふれていて非常に見づらいのだが、「コンテンポラリーダンス」風の処理で表面は整っている。床に座って互いの肘を素早くガクガクと崩し合うところは、単なる「動き」ではなく「踊り」になっていた。17分。
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Port B 『一方通行路 ~サルタヒコへの旅~』

2006-11-10 | ダンスとか
巣鴨地蔵通りおよび庚申塚周辺。
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