という内容を、1/7朝のNHK-BSのワールドニュースで聞きました。
ネットで検索してもまだヒットしませんので、これから広がる情報の様子。
全米の4○州で流行しており、たくさんの人々が入院し、小児死亡例が18人。
当局は「熱が2日間下がらなかったら医療機関を受診してタミフルなどの抗インフルエンザ薬を処方してもらいましょう、タミフルは生後2週間から使用できるようになりました。インフルエンザワクチンもまだ間に合います。」と呼びかけている。
とのこと。
小児死亡例数に驚きましたが、それより「あれ?」と思ったのがタミフルの使用タイミング。
ご存じのように抗インフルエンザ薬は「発症(=発熱)から48時間以内に使用しないと効果が期待できない」特徴があります。
「熱が2日間下がらなかったら」投与開始では、タイミング遅くて十分な効果が期待できません。
この辺は、2009年にパンデミックを起こしたブタインフルエンザでも指摘されました。
日本の死亡率がアメリカより一桁少なかった理由は「早期受診&抗インフルエンザ薬の早期投薬」だったと分析されています。
ただ、アメリカの医療事情は日本と異なり、「風邪をひいたら受診」という習慣は子どもでもなく「市販薬で様子をみて治らなかったら受診」が一般的と聞いたことがあります。
パンデミックから何を学んだのか・・・不思議です。
日本での本格的なインフルエンザ流行はこれからですが、流行規模が懸念されます。
<追加>(2012.12.27付けのWHOの記事より)
米国では、例年に比べて早く、インフルエンザの活動性が過去数週間から急激に増加し続けています。ILIの受診率は2.2%から、最近の報告週では2.8%に増加し、インフルエンザが陽性となった検体の割合も15.2%から28.3%に増加しました。地域別にみると、インフルエンザの活動性がもっとも高い地域は東部で、10地域のうち7地域でILIの受診率が上昇したと報告されており、中西部の1地域では、検査された検体の47%でインフルエンザが陽性であったと報告されました。肺炎やインフルエンザ(P&I)による死亡の割合は季節性の閾値を下回っていますが、インフルエンザB型ウイルスに関連した小児の死亡が1人報告されています。
米国では、インフルエンザ陽性検体のうち大部分がインフルエンザA(H3N2)ですが、カナダに比べてインフルエンザB型の検出割合は高くなっています。先週、インフルエンザが陽性となった2,172検体のうち、76%がインフルエンザA型で、24%がインフルエンザB型でした(カナダでは、96%がインフルエンザA型で、4%がインフルエンザB型)。亜型の情報が得られたインフルエンザA型ウイルスのうち、98%がインフルエンザA(H3N2)でした。10月以降、米国疾病予防管理センター(CDC)は、287株のインフルエンザウイルスの抗原解析を行いました。インフルエンザA(H1N1)pdm09の10株は、いずれも、A/California/7/2009-likeに類似しており、インフルエンザA(H3N2)の182株のうち99%は、A/Victoria/361/2011-likeでした。解析された95株のインフルエンザB型ウイルスのうち、66%(95株中63株)は今シーズンに使用されている3価の季節性インフルエンザワクチンに含まれるB/Wisconsin/1/2010-like (山形系統)であり、34%(95株中32株)はビクトリア系統でした。10月以降に検査されたインフルエンザA(H3N2)の257株、インフルエンザA(H1N1)pdm09の118株、インフルエンザB型ウイルスの17株では、ノイラミニダーゼ阻害薬に対する抵抗性は認められませんでした。
どうやら、アメリカでの流行株は日本と同じA香港型(H3N2)のようですね。
ネットで検索してもまだヒットしませんので、これから広がる情報の様子。
全米の4○州で流行しており、たくさんの人々が入院し、小児死亡例が18人。
当局は「熱が2日間下がらなかったら医療機関を受診してタミフルなどの抗インフルエンザ薬を処方してもらいましょう、タミフルは生後2週間から使用できるようになりました。インフルエンザワクチンもまだ間に合います。」と呼びかけている。
とのこと。
小児死亡例数に驚きましたが、それより「あれ?」と思ったのがタミフルの使用タイミング。
ご存じのように抗インフルエンザ薬は「発症(=発熱)から48時間以内に使用しないと効果が期待できない」特徴があります。
「熱が2日間下がらなかったら」投与開始では、タイミング遅くて十分な効果が期待できません。
この辺は、2009年にパンデミックを起こしたブタインフルエンザでも指摘されました。
日本の死亡率がアメリカより一桁少なかった理由は「早期受診&抗インフルエンザ薬の早期投薬」だったと分析されています。
ただ、アメリカの医療事情は日本と異なり、「風邪をひいたら受診」という習慣は子どもでもなく「市販薬で様子をみて治らなかったら受診」が一般的と聞いたことがあります。
パンデミックから何を学んだのか・・・不思議です。
日本での本格的なインフルエンザ流行はこれからですが、流行規模が懸念されます。
<追加>(2012.12.27付けのWHOの記事より)
米国では、例年に比べて早く、インフルエンザの活動性が過去数週間から急激に増加し続けています。ILIの受診率は2.2%から、最近の報告週では2.8%に増加し、インフルエンザが陽性となった検体の割合も15.2%から28.3%に増加しました。地域別にみると、インフルエンザの活動性がもっとも高い地域は東部で、10地域のうち7地域でILIの受診率が上昇したと報告されており、中西部の1地域では、検査された検体の47%でインフルエンザが陽性であったと報告されました。肺炎やインフルエンザ(P&I)による死亡の割合は季節性の閾値を下回っていますが、インフルエンザB型ウイルスに関連した小児の死亡が1人報告されています。
米国では、インフルエンザ陽性検体のうち大部分がインフルエンザA(H3N2)ですが、カナダに比べてインフルエンザB型の検出割合は高くなっています。先週、インフルエンザが陽性となった2,172検体のうち、76%がインフルエンザA型で、24%がインフルエンザB型でした(カナダでは、96%がインフルエンザA型で、4%がインフルエンザB型)。亜型の情報が得られたインフルエンザA型ウイルスのうち、98%がインフルエンザA(H3N2)でした。10月以降、米国疾病予防管理センター(CDC)は、287株のインフルエンザウイルスの抗原解析を行いました。インフルエンザA(H1N1)pdm09の10株は、いずれも、A/California/7/2009-likeに類似しており、インフルエンザA(H3N2)の182株のうち99%は、A/Victoria/361/2011-likeでした。解析された95株のインフルエンザB型ウイルスのうち、66%(95株中63株)は今シーズンに使用されている3価の季節性インフルエンザワクチンに含まれるB/Wisconsin/1/2010-like (山形系統)であり、34%(95株中32株)はビクトリア系統でした。10月以降に検査されたインフルエンザA(H3N2)の257株、インフルエンザA(H1N1)pdm09の118株、インフルエンザB型ウイルスの17株では、ノイラミニダーゼ阻害薬に対する抵抗性は認められませんでした。
どうやら、アメリカでの流行株は日本と同じA香港型(H3N2)のようですね。