突然、このニュースが飛び込んできました。
小児科医の私にとって、寝耳に水。
いつも感じることですが、医療関係者に正式ルートで情報を流すより早くマスコミに流すのはいかがなものでしょう?
■ 水ぼうそう、定期接種に…年間100万人が感染
(2013年12月22日:読売新聞)
政府は、子どもの命を奪うこともある水痘(水ぼうそう)を予防する小児用ワクチンと、高齢者の主な死因の一つの肺炎を起こす肺炎球菌用のワクチンを、予防接種法に基づいて自治体が行う定期予防接種に加える方針を固めた。
総務省が地方交付税を通じて財政支援し、厚生労働省が予防接種法の施行令を改正する。定期接種は来年秋から実施される見通しだ。
全身に発疹ができる水痘は、厚労省の推計では小児を中心に年間に約100万人が感染し、20人程度が死亡する。ワクチンは患者を大幅に減らせると期待され、1~2歳までに一定期間を置いて2回接種する。
肺炎球菌は主に高齢者が年間に数十万人感染し、約3万人が亡くなる。ワクチンは重症者を減らす効果があり、65歳以上が1回接種すればよく、最初の5年間は対象年齢を65歳、70歳、75歳などと5歳刻みとすることで幅広い高齢者世代が受けやすくする。
ワクチンの定期接種化はずっと前からの小児科医の願いでした。
候補としてB型肝炎、水痘、おたふくかぜ、ロタウイルス、成人用肺炎球菌などのワクチンが昨今話題となっていましたが、今回はこの中で水痘と成人用肺炎球菌が採択されたということになります。
一番大切と医療者が考えているB型肝炎の名前がなかったことを残念に思います。
水痘ワクチンは生ワクチンなので1回でも有効と考えがちですが、副作用を軽減するために効果が犠牲になっている面が指摘されてきました。
十分な免疫を得るためには期間を開けずに2回接種が必要です。3ヶ月間隔が適当であると言われていますが、具体的なスケジュールはこれから検討・制定されるのでしょう。
不十分ですが、一歩前進しました。
でも、風疹ワクチンは放置したまま?
小児科医の私にとって、寝耳に水。
いつも感じることですが、医療関係者に正式ルートで情報を流すより早くマスコミに流すのはいかがなものでしょう?
■ 水ぼうそう、定期接種に…年間100万人が感染
(2013年12月22日:読売新聞)
政府は、子どもの命を奪うこともある水痘(水ぼうそう)を予防する小児用ワクチンと、高齢者の主な死因の一つの肺炎を起こす肺炎球菌用のワクチンを、予防接種法に基づいて自治体が行う定期予防接種に加える方針を固めた。
総務省が地方交付税を通じて財政支援し、厚生労働省が予防接種法の施行令を改正する。定期接種は来年秋から実施される見通しだ。
全身に発疹ができる水痘は、厚労省の推計では小児を中心に年間に約100万人が感染し、20人程度が死亡する。ワクチンは患者を大幅に減らせると期待され、1~2歳までに一定期間を置いて2回接種する。
肺炎球菌は主に高齢者が年間に数十万人感染し、約3万人が亡くなる。ワクチンは重症者を減らす効果があり、65歳以上が1回接種すればよく、最初の5年間は対象年齢を65歳、70歳、75歳などと5歳刻みとすることで幅広い高齢者世代が受けやすくする。
ワクチンの定期接種化はずっと前からの小児科医の願いでした。
候補としてB型肝炎、水痘、おたふくかぜ、ロタウイルス、成人用肺炎球菌などのワクチンが昨今話題となっていましたが、今回はこの中で水痘と成人用肺炎球菌が採択されたということになります。
一番大切と医療者が考えているB型肝炎の名前がなかったことを残念に思います。
水痘ワクチンは生ワクチンなので1回でも有効と考えがちですが、副作用を軽減するために効果が犠牲になっている面が指摘されてきました。
十分な免疫を得るためには期間を開けずに2回接種が必要です。3ヶ月間隔が適当であると言われていますが、具体的なスケジュールはこれから検討・制定されるのでしょう。
不十分ですが、一歩前進しました。
でも、風疹ワクチンは放置したまま?