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徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

ニホンザルも花粉症

2011年04月04日 06時57分49秒 | 小児科診療
 今年も「ニホンザルが花粉症」の話題が聞こえてきました。

サルもつらいヨ花粉症? 嵐山モンキーパーク開園初」(2011.3.10:京都新聞)

かわいそう…サルも花粉症-銚子渓」(2011.3.16:香川新聞)

 サルの生態を研究する大阪大大学院人間科学研究科の中道正之教授(比較行動学)によると「ニホンザルもヒトと同じように花粉症の抗体を持つものがおり、花粉症になる」という。


 ・・・とのこと。
 日光のサル軍団で花粉症の発症が話題になったのはもう10年ほど前でしょうか。いつヒト以外の動物のアレルギー疾患発症が発見されたのか、ちょっと検索してみると、以下のような記事を見つけました。

ニホンザルのスギ花粉症

 記載者によると、初めて証明されたのは1986年のこと。その前年に新聞記者が京都大学霊長類研究所に問い合わせたときの返答は「たぶん何かの間違いでしょう。野生動物に花粉症は考えられません」だったそうです。

 それ以前はアメリカのボストンでイヌがブタクサ花粉症に罹った一例が知られていただけ。
 アメリカの花粉症と云えば、スギではなくブタクサが一般的です。それに関する次のようなニュースもあります;

花粉症の広がりはやはり地球温暖化が原因だった-米国農務省

 スギの植林~放置による花粉の爆発的増加にしても、地球温暖化にしても、人間の経済活動の副産物として自分の首を絞めていることには変わりがないようです。野生動物にとってはいい迷惑ですね。


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