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徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

スギ花粉飛散のピーク!~いつまで飛ぶの?

2024年03月11日 06時18分24秒 | 小児科診療
スギ花粉の飛散がピークを迎えています。
今週も天気の悪い火曜日を除き、
「非常に多い」日が続くと予想されています。

さてこの花粉飛散、いつまで続くのでしょうか。
3月下旬にはスギ花粉はほぼ終了するようです。
しかし、リレーのバトンを受け取るように、
ヒノキ花粉が飛散のピークを迎え、
4月中旬までは飛び続けるようです。


一日のうちで、花粉がたくさん飛ぶ時間帯のデータを紹介します。
昼付近と、意外なことに日没後の時間帯が多いのです。
これを知っていた方が、対策や心構えができますね。


近年、花粉症の症状として鼻と目だけではなく、
皮膚がかゆい(花粉症皮膚炎)とか、
熱っぽくて体がだるいなどを訴える患者さんも増えてきました。

当院では従来の薬物療法のほかに、
皮膚を保護する保湿剤や、
体のだるさを和らげる漢方薬も処方可能です。

ぜひ、ご相談ください。

<参考>
・東京都心で「花粉光環」 大量飛散サイン 広くスギ花粉ピーク あとどれくらい飛ぶ?


スギ花粉症における漢方薬の使い分け

2024年03月04日 07時24分53秒 | 小児科診療
スギ花粉症シーズン真っただ中、
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

患者でもある私は、抗アレルギー薬と漢方薬の併用、
それから点眼&点鼻薬で治療中です。

前項目のごとく、私は西洋医学の治療でコントロールできない、あるいは副作用のため西洋薬を使いづらい患者さんに漢方薬を提案しています。
実は花粉症に適用できる漢方薬は複数存在し、
目の前の患者さんにどの薬が合うか考えて処方しています。

具体的には、季節や患者さんの様子や患者さんの鼻の中の状態を観察して使い分けます。

まず、一年中鼻水鼻詰まりがつらい通年性アレルギー性鼻炎患者さんの鼻の中を覗くと、
鼻粘膜(見えるところは「下鼻甲介」)が青白くむくんで腫れている状態がふつうです。
スギ花粉症の始まりは2月でまだ寒い時期です。
このタイミングで受診される患者さんの鼻の中も青白くむくんでいることが多いですね。

この所見を漢方医学的には「寒」、つまり“冷えている”状態と捉え、
温める漢方薬を使用します。

温める漢方薬の代表は小青竜湯です。
最近、花粉症の治療薬として認知されてきましたね。

小青竜湯の効きが今一つで、鼻詰まりがつらくて夜は口呼吸をしている患者さんには、葛根湯加センキュウ辛夷を処方します。
この薬、子どもの風邪の鼻づまりにもよく使いますが、
とにかく鼻が通って楽になります。

なお、小青竜湯と葛根湯加センキュウ辛夷には「麻黄」という体を温める生薬が入っており、
胃弱・虚弱体質の方が飲むと胃もたれや胃腸障害・動悸などの副作用が出ることがありますので、
心配な方は医師や薬剤師と相談してください。
なお、麻黄が体に合わない、胃がもたれてしまう方には麻黄を抜いたエキス剤である苓甘姜味辛夏仁湯があります。

それでもダメなら、強力に温める附子という生薬も入った麻黄附子細辛湯を使うのですが、
これはもともと高齢者用のかぜ薬で、
「風邪をひいても熱が出ない(免疫力低下で熱が出せない)、
 悪寒だけが続く虚弱体質に適用」
されるレベルなので、エネルギーの固まりである小児には使用したことはありません。

スギ花粉症のピークの時期は3月です。
特に雨上がりの翌日、温かくなって風が吹く日にたくさん花粉が飛びます。
このタイミングでは、鼻症状+目を真っ赤にして受診する患者さんが増えてきます。
そんな患者さんの鼻の中を覗くと…粘膜が赤く腫れています。
これを漢方医学的には「熱」(強い炎症が起きている)と捉え、
「寒」とは逆に、冷やす漢方薬を選びます。

代表的なものは越婢加朮湯です。
この薬は「赤く張れあがってつらい症状」によく効きます。
関節リウマチの赤く腫れた関節痛や、虫さされで赤く腫れあがって痛がる子どもにも効きます。
そして花粉症で目が赤く充血、周囲の皮膚も赤く腫れあがっているときに有効です。
ただし、麻黄という生薬がたくさん入っているため、
体力のない人(胃弱・高齢者)が飲むと胃もたれや胃腸障害が必発ですのでご注意ください。

越婢加朮湯でも症状を抑えきれないときは、
小青竜湯の親分格の大青竜湯を使います。
ただし、大青竜湯はエキス剤には存在しないので、
2つのエキス剤を併用することで代用します。
2つのパターンがあります:
(麻黄湯)+(越婢加朮湯)
(桂枝湯)+(麻杏甘石湯)

また、咳が目立つ方には、竜虎湯(小青竜湯+五虎湯)を選択します。
さらに、微熱やだるさがつらい花粉症患者さん用の漢方薬もあります。
余談ですが、関西では「虎」を先に持ってきて「虎竜湯」と呼ぶそうです。
理由は…お分かりですね。

西洋医学では、抗アレルギー薬の効きが悪い例、あるいはコントロールしきれない例には、ステロイド薬に頼らざるを得ません。
点眼(フルメトロン、リンデロン)は仕方ないとしても、
全身投与であるセレスタミン(内服)やケナコルト(注射)は、
副作用の点からできれば使いたくない薬です。

一方、漢方薬ではその患者さんの体質・病態に合う方剤がいくつも用意されており、さらに重症度に応じてアレンジできます。

私は「漢方薬をうまく使えばステロイド薬を使わずに済むのではないか?」と考え、長年診療してきました。
その結果わかったことは、
「冷えている患者さんは温める、
 熱を持っている患者さんは冷やす」
という単純明快な真実。
さらに寒熱を踏まえ、その患者さんの体質・体力を考慮して使い分けるとうまくいきます。
それを間違うと、思うような効果が期待できません。

これは西洋医学にはない考え方です。
とくに「温める」薬は西洋医学には存在しません。

ひとつ注意点があります。
前述しましたが、熱をターゲットにした漢方薬は、
強くなればなるほど麻黄の含有量が増えます。
つまり、副作用のリスクが増えます。
自己判断で服用したり、
自分で効いたから人にあげて飲んでもらうことは厳禁です。
ご注意ください。


スギ花粉症、始まりました!

2024年02月04日 14時08分03秒 | 小児科診療
先週からスギ花粉症の薬を取りに来る患者さんが増えてきました。
1月中は「そろそろ怪しくなってきたから」でしたが、
2月に入り、「明らかに症状が出てきた」と変化。
ネットで検索すると、以下のイラストが目に留まりました;



関東地方は「2月上旬に飛散開始」となっています。
患者である私自身も、昨夜鼻閉、今朝は鼻汁が止まらなくなり、
「来たか〜」
とスギ花粉症の到来を実感しています。

さて、今年の飛散量はどうでしょうか?
昨年は多かったイメージがあり、
たくさん飛んだ翌年は少ないとされていますが・・・



東京は「並」表示ですね。
すごくひどくなることはなさそうですが、
まあ、気を抜かない方がよいと思われます。

花粉症の治療の原則は、まず抗原・アレルゲン回避。
色々な花粉症対策グッズが販売されていますので、
自分に合った物を探してください。
私はマスクとゴーグルを使用しています。

さて、治療の話を。

当院は小児科ですが院長はアレルギー学会認定専門医でもあり、
軽症〜中等症のスギ花粉症患者さんをたくさん診療しています。
幼児期から20歳くらいまで、希望があれば親世代の花粉症にも対応しています。
(ただし別の病気で他院通院中の方は薬の飲み合わせ問題などがありご遠慮願っています)

当院の特徴は、
抗アレルギー薬内服+点眼+点鼻など一通りの治療をしても満足な効果の得られない患者さんや、
以下の困っている患者さんに対して漢方薬の併用を提案している点です。
・目の症状が強くて目薬を使っても今ひとつ
・喉のチリチリ感がよくならない
・花粉症期間中、体がだるくて熱っぽい
・抗アレルギー薬を飲むと眠くなる
・他院で強い薬(ステロイド薬)を処方され心配

近年、花粉症に対して小青竜湯が認知されてきましたが、
それでもダメな人には次の一手、さらに次の一手を用意していますので、
ぜひご相談ください。

<参考>
子どもの花粉症(当院ブログ)

新型コロナ「第10波」の足音が聞こえる・・・「JN.1」株の流行拡大(2024年1月)

2024年01月19日 08時21分37秒 | 小児科診療
新型コロナ流行第9波が収束しつつあった頃、
「第10波はいつ?」
と医師の間で話題になりました。
大方の予想は、
「年明け(2024年1月)かなあ」
というもの。

そして現在、それが現実の物となりつつあるのを肌で感じます。

昨年11月からインフルエンザが流行し、
当院ではキット入手困難という理由で、
主にコロナ・インフルエンザの両方が検出可能なキットを使っていました。
昨年中の陽性者はA型インフルエンザがほとんどで、
コロナがちらほら、たまにB型インフルエンザが陽性になりました。

A型インフルエンザは2種類が流行しているようで、
数週間間隔で2回連続してA型インフルエンザが陽性になる患者さんが数名いました。

年が明けて2024年になり、
やはりA型インフルエンザ陽性者が中心ですが、
徐々にコロナ陽性者が増えてきて、
ついに昨日(1/18)、コロナ陽性者がインフルエンザ陽性者数を上回りました。

いよいよ来たか・・・という印象です。

今回の主役である「JN.1」株は免疫回避力が高いとされています。
つまり、以前罹っていても、ワクチンを接種していても、
罹ってしまうリスクがあると言うこと。


▢ 【新型コロナ】新変異ウイルス「JN.1」が日本で感染拡大中、1~2月で急増懸念


ただし、これは医師の間のつぶやきですが、
重症化して入院する患者さんに、
オミクロン株対応ワクチン接種者はほとんどいない、
つまり最近ワクチン接種した人は重症化しにくいとのことです。

皆さん、新型コロナワクチンは接種していますか?
私は昨年12月に、オミクロン株対応ワクチンを接種したばかりです。
私は高齢者の仲間入りをして、
かつハイリスクに分類される持病を持っているため、
機会があれば毎回せっせと接種しています。

自分の身を守るために、
自分の周囲の人の生活を守るために。


今、新型コロナワクチンを接種すべき?

2023年10月14日 07時15分31秒 | 小児科診療
オミクロン系の新たな株「XBB」に対するワクチンが登場し、
2023年9月20日から広く国民に接種勧奨されています。

さて、日本人の頭から「新型コロナは危険!」
という認識が薄れつつある今日この頃、
接種すべきでしょうか、
それとも見送るべきでしょうか?

個人的なことを書かせていただきますと、
私は接種機会があれば接種してきました。
現在までに5回接種が済んでいます。
今後も機会があれば接種し続けるつもりです。

なぜか?

私はハイリスク者だからです。
年齢は還暦なのでそこそこですが、
持病があり重症化が懸念されるケースに該当します。

みなさんはどうでしょう?
接種すべきかどうか、迷われている方がたくさんいらっしゃると思われます。

そこを解説する記事が目に留まりましたので、
ポイント抜粋&引用させていただきます。

<ポイント>
・9月20日から「令和5年度秋開始接種」が開始されることが決定し、初回接種を終えたほぼすべての年齢が接種対象となる。
・重症化リスクが高くない場合は、個々に接種を検討する形でよいが、オミクロン株対応でない従来株ワクチンのみの接種で終わっている人は、接種を検討すべし。
・65歳以上の高齢者、5歳以上の基礎疾患を有する人、その他重症化リスクが高いと医師が認める方については、予防接種法による「努力義務」や「接種勧奨」が適用される。
・2024年3月31日までは、新型コロナワクチンは無料で受けられる。
・今後の新型コロナワクチンの接種間隔は、おおむね1年ごとに接種していくことが世界保健機関(WHO)の案として挙がっている。
・冬前に年1回、インフルエンザと新型コロナの両方を接種するといった形になっていく可能性あり、両方を一つにした混合ワクチンが登場する可能性あり。

つまり、2023年9月20日からは、生後6ヶ月以降の全日本国民が接種対象となり、無償で受けられるということです。
わかりやすくいうと、
「インフルエンザと同じように考えましょう」
ですね。

ほぼ全員が対象? 新型コロナワクチン「令和5年秋開始接種」の概要
倉原優:呼吸器内科医
・・・さて、9月20日から「令和5年度秋開始接種」が開始されることが決定し、初回接種を終えたほぼすべての年齢が接種対象となります。

◆ リスクの高い人への努力義務・接種勧奨
これまで通り、65歳以上の高齢者、5歳以上の基礎疾患を有する人、その他重症化リスクが高いと医師が認める方については、予防接種法による「努力義務」や「接種勧奨」が適用されます。
「努力義務」とは、その対象となっている場合、接種を受けるよう努める必要があると定めたもので、「接種勧奨」とは、自治体が接種券を送付するなどの方法で接種を勧めることを定めたものです。
重症化リスクが高くない場合は、個々に接種を検討する形でよいかと思われます。ただ、下記に述べるように、オミクロン株対応でない従来株ワクチンのみの接種で終わっている人は、接種してもよいかもしれません。・・・

◆ 使用ワクチン
少しややこしいですが、図1に現在の案をまとめます。要点は、「令和5年秋開始接種」以降は基本的に新しいXBB.1.5対応1価ワクチンが用いられる想定であるということです。XBB系統は、現在流行しており全体の9割以上を占めているオミクロン株の名前です。



・・・「令和5年秋開始接種」において使用されるワクチンは、さらに改変したXBB.1.5対応1価ワクチンの予定です。モデルナ社とファイザー社あわせて2500万回の契約がすでに済んでいます。
XBB.1.5対応1価ワクチンは、非臨床試験(マウスを用いた試験)において、XBB.1.5に対して現行2価ワクチンよりも高い中和抗体価を誘導することが報告されています。
従来株のワクチンのみの接種で終了している人は、現在流行しているオミクロン株XBB系統に対する防御効果は低い状況なので、接種のアップデートを検討ください。

◆ 接種費用は?
努力義務・接種勧奨の有無にかかわらず、少なくとも令和6年3月31日までは、新型コロナワクチンは無料で受けられます。
・・・
しかし、令和6年4月1日以降は、特例臨時接種から定期接種に移行する可能性があり、インフルエンザワクチンなどと同じように一部自己負担が発生する可能性があります。

◆ 今後の新型コロナワクチンの接種間隔は?
おおむね1年ごとに接種していくことが世界保健機関(WHO)の案として挙がっています。この優先度が高いのは、高齢者、重大な基礎疾患がある人、高度の肥満がある成人、免疫不全状態にある人、妊婦、医療従事者といったところです。
超高齢者や基礎疾患が多いなどのリスクがさらに高いと思われる集団では、6か月ごとの接種が望ましいとされています。
日本では、毎年2月頃に発表される北半球における次シーズンのインフルエンザワクチンの株を検討し、5~6月に型が決定されます。そして冬前に接種するといった感じです。新型コロナも今回のXBB.1.5対応1価ワクチンを皮切りに、冬前に年1回どちらも接種するといった形を、接種モデルとして提示できると分かりやすいですね(図2)。



メッセンジャーRNAワクチンは、新型コロナとインフルエンザの両方に適用可能な技術であるため、将来的には1本のワクチンで両方を予防できるなんて時代が来るかもしれませんね。



「5類相当」時代の新型コロナ感染対策

2023年10月01日 16時25分27秒 | 小児科診療
新型コロナの感染症法の位置づけが、
2023年5月8日に「2類相当」 → 「5類相当」に格下げされ、
日本全体の感染対策が緩和されました。

それと共に、息を潜めていた病原体達が、
「やっと出番が来た!」
とばかりに猛威を振るっています。

冬の風邪である「RSウイルス」「インフルエンザ」のみならず、
夏の風邪である「プール熱」「ヘルパンギーナ」「手足口病」、
そして新型コロナも潜在的に流行し「第9波」に突入しました。

まあ、これらの現象は予想されたことです。
ただ、規模が大きいため、かぜ薬が品薄になり処方できない事態が発生しています。
ここまでは読めませんでしたね。

回避するには、5月8日以前の感染対策に戻ればよいことは明白です。
しかし一度自由の味を知ってしまった我々は、
なかなか元に戻ることができません。

感染症流行の現状を受け入れながら、
経済活動を元に戻していくのが日本政府の方針です。

さて、ここで立ち止まって、
新型コロナ感染対策を再確認しておきたいと思います。

どこまで感染対策をすればよいのか?
正解はありませんが、
各々の置かれた立場で遵守すべきレベルを考える材料となれば幸いです。

ちなみに小児科開業医である私は、
新型コロナもそれ以外の感染症も押し寄せて集まる場所が職場なので、
現在も感染対策を弛めていません。

こちらの本を参考にしました。

★ 診療所における感染対策の考え方〜新型コロナ5類移行後の対応
 中山久仁子(マイファミリークリニック院長)

 新型コロナウイルスの感染経路
1.飛まつ感染
2.接触感染
3.エアロゾル感染

…従来の病原体と比較して「エアロゾル感染」が加わったことが最大の特徴です。
「エアロゾル感染」とは「飛まつ感染」と「空気感染」の中間の概念です。
飛沫はふつう、すぐに床・地面に落ちて感染力がなくなります(2m離れていれば安全)が、
空気感染は水分がなくなった飛沫の核が長時間漂い、感染源になります。
エアロゾル感染とはエアロゾル(飛沫より小さいが飛沫核より大きい)が、
閉鎖空間ではしばらくの間(数時間)浮遊しているため、
それを吸い込んで感染してしまうのですね。

 医療機関における新型コロナウイルスの感染経路と対策
1.飛まつ感染 → サージカルマスク
2.接触感染  → 手指消毒、手洗い、手袋、ガウン
3.エアロゾル感染  → N95マスク、換気、空間・時間分離

…実は私自身、2022年8月に新型コロナに感染してしまいました。
その頃、乳幼児の新型コロナ患者が多く来院し、
マスクができず、また泣き叫ぶため、飛沫とエアロゾルが飛びまくる状態を想像してください。
当時私はサージカルマスク+フェイスシールドを着用していました。
しかし上記のごとく、
サージカルマスクは飛沫対策にはなっても、
エアロゾル対策としては不十分なのです。
その頃感染したのは当院スタッフの中で私だけでした。
診察介助する看護師スタッフは、
みなN95マスクを着用していたのでした。
…それ以降、診療中はサージカルマスクではなくN95マスクを着用しています。私が得た教訓は、
「エアロゾル感染対策にはサージカルマスクでは不十分、N95マスクが必要」
ということでした。

 一般生活の感染対策
1.飛まつ感染 → サージカルマスク
2.接触感染  → 手指消毒、手洗い
3.エアロゾル対策 → サージカルマスク、換気

…マスクの効果を示したイラストを提示します(忽那先生のサイトから)


※ 不織布マスク=サージカルマスクです。



マスク着用がふつうだった5月8日までは、
ウイルス飛沫量を70%減らせていたのですが、
現在は100%に戻ってしまっていますから、
流行再燃は仕方ありませんね。

新型コロナ感染者が他人にうつす可能性のある期間
①発症2日前から発症後7〜10日間は感染性のあるウイルスを排出。
②特に発症後5日間は他人に感染させるリスクが高い。
③発症後10日間は感染が広がらないように、マスク着用・手指衛生を心がける。

感染した場合の外出自粛
・発症後5日間が経過し、かつ解熱及び症状軽快から24時間経過するまで、
外出を控えることが推奨される。

…現在隔離期間は「症状が出た翌日から数えて5日間」まで短くなりました。
でも上記の通り、その後も感染力は残っていますので、
フリーになったと考えると流行拡大が止まりません。

濃厚接触者の取り扱い
・保健所から新型コロナの「濃厚接触者」として特定されることはない。
・「濃厚接触者」として法律に基づく外出自粛は求められない。
・対応はその施設で個別に判断する。

…医療機関、とくに高齢者施設では感染すると重症化しやすい人が集まっているので、厳しくせざるを得ません。
一方、一般生活者は行動を制限されることがなくなりました。
しかし感染している可能性はあり、無症状期からウイルスを排出して周囲に拡げる可能性も持ち合わせることになり、この点が流行拡大の大きな原因になっています。

 家族が新型コロナに罹った場合は?
・患者の発症日を0日として、とくに5日間は体調に注意して過ごす。
・7日までは発症する可能性を考慮し、手指衛生・不織布マスク着用・換気など、周囲に配慮する。
・その間は高齢者など、重症化リスクのあるヒトとの接触を避ける。
・感染した家族とは部屋を分けて過ごす(空間隔離)。
・体調不良を感じたら集団生活・仕事を休む。

…濃厚接触者扱いがなくなったので、家族が新型コロナを発症しても、行動制限はありません。
しかし感染している可能性はありますので、周囲に拡げないよう、ハイリスク者にうつさないよう、社会常識としての配慮が必要です。

新型コロナの株による特徴の変化
・潜伏期:武漢株6.57日 → オミクロン株3.42日
・重症化までの日数:武漢株7日 → オミクロン株2-3日

 オミクロン株の感染力:基本再生産数(R0)
・季節性インフルエンザ:1.3
・新型コロナオミクロン株:5.5-24

…季節性インフルエンザよりも感染力が圧倒的に強い!

手指衛生の5つのタイミング(医療機関)
①患者に触れる前
②清潔/無菌操作の前
③体液に暴露するリスクの後
④患者に触れた後
⑤患者の周りのものに触れた後

…当院では高濃度アルコールで手指消毒をしています。
患者さんを守るため、そして自分を守るためです。



子宮頸がんワクチンは男子にも必要。

2023年09月22日 07時19分24秒 | 小児科診療
当初思春期女子だけが接種対象で、のちに男子にも接種拡大したワクチンは、
過去にもありました。

それは「風疹ワクチン」。
現在は「麻疹・風疹ワクチン(いわゆるMRワクチン)」として提供されています。
思春期男子に接種していなかったため、
当時の少年が現在は再生産世代となり、
妊婦に感染させることにより「先天性風疹症候群」を生み出している不幸。

さて、現在汚名をはねのけて復活した子宮頸がんワクチン。
現在はほかのガンの原因にもなりえることから「HPVワクチン」と呼ばれるようになりました。
子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)感染が原因となり、
女性の体を守るためにワクチンが開発され、
当事者となる女性対象に接種が始まりました。

でもHPVは男性も持っています。
つまりHPVに感染している男性が性交渉で女性にうつすのです。
そして男性自身のがんのリスクとなることがわかり、
ようやく男子への接種も考慮され、海外では定期接種化した国も増えてきました。

日本ではようやく議論が始まったところで、
先進国の中では周回遅れというイメージがぬぐえません。

それを扱った記事が目に留まりましたので、引用させていただきます。

▢ 男女とも9価HPVワクチン定期接種を
日本産科婦人科学会が子宮頸がん予防のロードマップ示す

 世界保健機関(WHO)は、子宮頸がん予防に関し、
①15歳までに90%の女性がヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを接種する、
②70%の女性が35歳と45歳で確実性の高い子宮頸がん検診を受診する、③90%の子宮頸部病変を有する女性が適切にケアされる
―という3つの目標を掲げている。
日本産科婦人科学会は9月2日付で、将来は男女に9価HPVワクチンの定期接種を国に求めるなどの意向を会員に向けて公表した。
◆ WHOの3つの目標のうち、2つが未達
 2030年までにWHOが掲げる子宮頸がん予防に関する3つの目標が達成できれば、将来的に子宮頸がんの排除(女性人口10万人当たり4人以下の罹患率)に到達する。しかし現状では、目標の①と②が未達である。
・・・
◆ キャッチアップ接種に関しては、繰り返しの周知徹底が必要
・・・
 また世界では先進国を中心に、女子だけでなく男子へのHPVワクチン定期接種化の動きが広まっている日本でも10以上の自治体が独自に4価HPVワクチンの公費助成を行っているが、さらなる拡大が求められるとした。
 さらに、子宮頸部前がん病変および子宮頸がんに対しては、4価に比べ9価ワクチンでより高い予防効果が期待できるとの報告がある。そのため同学会では、将来的には9価ワクチンの男女への定期接種化を国に求める意向を示した。
◆ 子宮頸がん検診へのHPV検査導入は議論中
 子宮頸がん検診については、今年(2023年)4月に公表したHPV検査導入に言及。HPV検査導入には、現在日本で20歳以上に対し2年に1回行われている細胞診による検診と比較した不利益の程度(偽陽性者数)を評価することや、陽性者に対する長期的追跡を含む精度管理体制を構築することが必要であるとあらためて強調。議論を重ねている最中であるとした。
 同学会は、子宮頸がん予防の今後について「日本ではまだ実現できていない①90%の女性が15歳までにHPVワクチンを接種、➁70%の女性が35歳と45歳で子宮頸がん検診を受診―という2つの目標を達成するために、学会公式サイトや公開セミナーなどを通じて、他の関連団体とも協力しながら広く国民に向けた啓発活動を推進するとともに、行政への積極的な働きかけを行っていきたい」との意向を示した。


2023年9月以降の新型コロナワクチンはどうなる?

2023年08月12日 07時38分32秒 | 小児科診療
新型コロナは変異を続けています。
現在、世界の趨勢はXBB→EG.5 株へ移行が進んでいる状況。

さて、それに対抗するワクチン戦略は進んでいるのでしょうか。

最近の話題は、
・2023年4月から高齢者向け(+ハイリスク者、医療関係者)にオミクロン株対応ワクチンを追加接種。
・2023年9月から生後6か月以降の小児を含めた一般市民向けのオミクロン株対応ワクチン接種開始。
・日本製新型コロナワクチンがとうとう登場。
等々。

この辺の事情をまとめた記事が目に留まりましたので、
ポイントを抜粋させていただきます。

<ポイント>
・9月20日から「令和5年度秋開始接種」が開始されることが決定し、初回接種を終えたほぼすべての年齢が接種対象となる。
・「令和5年秋開始接種」以降は基本的に新しいXBB.1.5対応1価ワクチンが用いられる。
・令和6年3月31日までは、新型コロナワクチンは無料で接種可能、しかし令和6年4月1日以降は、特例臨時接種から定期接種に移行する可能性があり、インフルエンザワクチンなどと同じように一部自己負担が発生する可能性がある。
・今後の接種計画として、おおむね1年ごとに接種していくことが世界保健機関(WHO)の案として挙がっている。超高齢者や基礎疾患が多いなどのリスクがさらに高いと思われる集団では、6か月ごとの接種が望ましい。


▢ ほぼ全員が対象? 新型コロナワクチン「令和5年秋開始接種」の概要
倉原優:呼吸器内科医

現在の「令和5年春開始接種」では、基礎疾患のない12~64歳の人は新型コロナワクチンの接種対象外で、前回の接種からかなり間が空いてしまっていることから、不安に思われている方も多いかもしれません。さて、9月20日から「令和5年度秋開始接種」が開始されることが決定し、初回接種を終えたほぼすべての年齢が接種対象となります。

◆ リスクの高い人への努力義務・接種勧奨

これまで通り、65歳以上の高齢者、5歳以上の基礎疾患を有する人、その他重症化リスクが高いと医師が認める方場合については、予防接種法による「努力義務」や「接種勧奨」が適用されます。

「努力義務」とは、その対象となっている場合、接種を受けるよう努める必要があると定めたもので、「接種勧奨」とは、自治体が接種券を送付するなどの方法で接種を勧めることを定めたものです。

重症化リスクが高くない場合は、個々に接種を検討する形でよいかと思われます。ただ、下記に述べるように、オミクロン株対応でない従来株ワクチンのみの接種で終わっている人は、接種してもよいかもしれません。

「健康な人に対して接種勧奨を適用しない」ということが、「接種しないほうがよい」と誤認を招かないよう、報道にも配慮が必要です。

◆ 使用ワクチン

少しややこしいですが、図1に現在の案をまとめます。要点は、「令和5年秋開始接種」以降は基本的に新しいXBB.1.5対応1価ワクチンが用いられる想定であるということです。XBB系統は、現在流行しており全体の9割以上を占めているオミクロン株の名前です。


現在は、「令和5年春開始接種」がすすめられていますが、8月7日から初回接種であってもオミクロン株対応2価ワクチンの使用が可能になりました。現在流行しているのはXBB系統ですが、従来型ワクチンと比べるとオミクロン株対応2価ワクチンでは約7割の死亡予防効果が確認されています。

「令和5年秋開始接種」において使用されるワクチンは、さらに改変したXBB.1.5対応1価ワクチンの予定です。モデルナ社とファイザー社あわせて2500万回の契約がすでに済んでいます。

XBB.1.5対応1価ワクチンは、非臨床試験(マウスを用いた試験)において、XBB.1.5に対して現行2価ワクチンよりも高い中和抗体価を誘導することが報告されています。

従来株のワクチンのみの接種で終了している人は、現在流行しているオミクロン株XBB系統に対する防御効果は低い状況なので、接種のアップデートを検討ください。

◆ 接種費用は?

努力義務・接種勧奨の有無にかかわらず、少なくとも令和6年3月31日までは、新型コロナワクチンは無料で受けられます。

・・・

しかし、令和6年4月1日以降は、特例臨時接種から定期接種に移行する可能性があり、インフルエンザワクチンなどと同じように一部自己負担が発生する可能性があります。

◆ 今後の新型コロナワクチンの接種間隔は?

おおむね1年ごとに接種していくことが世界保健機関(WHO)の案として挙がっています。この優先度が高いのは、高齢者、重大な基礎疾患がある人、高度の肥満がある成人、免疫不全状態にある人、妊婦、医療従事者といったところです。

超高齢者や基礎疾患が多いなどのリスクがさらに高いと思われる集団では、6か月ごとの接種が望ましいとされています。

日本では、毎年2月頃に発表される北半球における次シーズンのインフルエンザワクチンの株を検討し、5~6月に型が決定されます。そして冬前に接種するといった感じです。新型コロナも今回のXBB.1.5対応1価ワクチンを皮切りに、冬前に年1回どちらも接種するといった形を、接種モデルとして提示できると分かりやすいですね。

・・・

メッセンジャーRNAワクチンは、新型コロナとインフルエンザの両方に適用可能な技術であるため、将来的には1本のワクチンで両方を予防できるなんて時代が来るかもしれませんね。



新型コロナ(XBB/XBB.1.5)には、やはりワクチン。

2023年07月26日 06時45分57秒 | 小児科診療
2023.5.8以降、新型コロナがジワジワと増え続けており、
「第9波到来」と呼ぶ専門家もいます。
現在主流な株はオミクロン系統の「XBB/XBB.1.5」。
2023年初頭に登場し、全世界を席巻しています。

さてこのXBB/XBB.1.5、
免疫回避能力が高いとされています。
その性質に一歩踏み込んだ報告の記事がありましたので紹介します。

XBB/XBB.1.5は、
過去に新型コロナに罹っていても罹りやすく、
一方でワクチン免疫により回避しやすい。

・・・といっても、
「ワクチンを5回以上接種している人は感染率が25%減る」
と効果は部分的ですが。

▢ XBB/XBB.1.5、ほかの変異株より再感染リスク高い
ケアネット:2023/07/26)より一部抜粋;
 
 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の多様な変異の出現は、ワクチンと感染の両方による集団免疫を回避する能力の向上と関連している。米国・カリフォルニア大学バークレー校のJoseph A. Lewnard氏らの研究によると、現在主流となっているオミクロン株XBB/XBB.1.5系統は、ワクチン由来の免疫と感染由来の免疫とで回避傾向が異なり、同時期に流行しているほかの変異体と比較して、ワクチン接種回数が多い人ほど感染リスクや感染時の入院リスクが低減する一方で、過去に感染既往がある人はXBB/XBB.1.5への感染リスクが高いことが示された。Nature Communications誌2023年6月29日号に掲載の報告。
 XBB/XBB.1.5系統は2023年1月下旬までに、ほかの変異体を追い抜き米国内で主流となった。本研究では、南カリフォルニアにおいて2022年12月1日~2023年2月23日の期間に、外来でSARS-CoV-2陽性と判定された3万1,739例のデータを解析した。これらの被験者において、XBB/XBB.1.5に感染した人と、ほかのBA.4/BA.5などに感染した人について、ワクチン接種歴と過去のSARS-CoV-2感染既往、および臨床転帰を比較した。

 主な結果は以下のとおり。

・XBB/XBB.1.5系統に感染していると推定された外来患者の割合は、2022年12月1日の時点で21.1%(45/213例)であったのが、2023年2月23日の時点で77.8%(49/63例)に増加した。全被験者3万1,739例のうち、XBB/XBB.1.5症例は9,869例、それ以外のBA.4/BA.5などの非XBB/XBB.1.5症例は2万1,870例だった。
COVID-19ワクチン接種回数と感染リスクの関連は、XBB/XBB.1.5症例は、非XBB/XBB.1.5症例と比較した調整オッズ比(OR)が、接種2回で10%(95%信頼区間[CI]:1~18)、3回で11%(3~19)、4回で13%(3~21)、5回以上で25%(15~34)低かった
過去のSARS-CoV-2感染既往と感染リスクの関連は、XBB/XBB.1.5症例は、非XBB/XBB.1.5症例と比較した調整ORが、過去1回の感染既往で17%(95%CI:11~24)、過去2回以上の感染既往で40%(19~65)高かった
・・・
 著者らは本結果について、XBB/XBB.1.5系統は、オミクロン株以前の変異株を含む過去の感染によって引き起こされた免疫応答に対する回避能が、同時期に流行しているBA.5系統より優れているものの、ワクチン接種によって引き起こされる免疫応答に対してはより感受性が高く、過去の変異株とは異なる特徴を持っていると述べている。

<原著論文>


先週、私は医療関係者枠で5回目の接種を済ませました。
翌朝、接種した腕の重痛さと悪寒で目覚めましたが、
幸い微熱とだるさは午前中で治まり、
仕事も続けることができました。

これで3ヶ月は感染予防率7割、
半年は重症化予防率8割が手に入りました。
先週から連日新型コロナ陽性患者さんが外来受診されている状況ですので、
日常的に陽性者に接触している医師という職業では、
自分と家族を守るためにワクチンを接種し続けるしかありません。

新型コロナ第9波?

2023年06月25日 13時37分45秒 | 小児科診療
2023/5/8の感染対策緩和(2類相当→5類相当)後、
いろいろな感染症が増加しています。
まるで出番を待っていたかのよう。

本家本元の新型コロナはどうでしょう?
検査も報告もしなくなったので、
以前のように把握できませんが、
沖縄では大変なことになっているらしいと耳に挟みました。

以下の記事を読むと、本当のようです。
流行しているのはオミクロン株ではなく、
オミクロン株から派生したXBB株とのこと。

コロナ感染、5類移行後3倍に…沖縄は第8波に迫る勢い
2023年6月24日:読売新聞)より抜粋;
新型コロナウイルスの感染がじわじわと拡大している。全国約5000の定点医療機関からの報告では、感染症法上の分類が5類に移行する直前の3倍まで増えた。特に沖縄県は1医療機関あたりの感染者が28・74人で、年始の第8波に迫る勢いだ。専門家は夏の感染拡大を懸念しており、家庭でも解熱剤や検査キットを準備するよう呼びかけている。
・・・
 厚生労働省が23日に発表した全国の定点医療機関からの報告では、18日までの1週間の感染者数は1医療機関あたり5・60人。5類に移行する直前の1週間(5月1~7日)の感染者数を定点1医療機関あたりに換算した参考値1・80人の3倍を超えた。
 都道府県別では沖縄県が28・74人で突出して多く、同県の第8波ピーク(参考値31・85人)に近づいている。沖縄県の21日時点の病床使用率は59%で、重点医療機関のうち7か所では救急外来を制限しているという。
・・・
 「沖縄では入院医療 逼迫ひっぱく という状況が聞こえてきている。以前も沖縄で流行が始まり、その後に全国に広がった。そのようなことにならなければ、と心配している」。日本病院会の相沢孝夫会長は、21日に開かれた記者会見で警戒感をあらわにした。厚労省の助言機関も今月中旬の会合で、「夏の間に一定の感染拡大が生じる可能性がある」との見解を示した。
 新型コロナの影響による学年・学級閉鎖も増えている。文部科学省によると、1日時点で、公立学校などの学年・学級閉鎖は計105校に上る。今月に入り、福岡県や埼玉県では、学校閉鎖になった例もある。
・・・
 現在の流行の主流は、オミクロン株の「XBB」系統だ。国立感染症研究所の推計では、今月下旬には、「XBB・1・16」が49%、「XBB・1・5」が12%を占めるという。
 XBB系統は、ワクチンなどで得た免疫を回避する能力が高いとされる。
・・・
 5類移行後は、患者の全数報告はなくなり、感染者数や死者数の毎日の公表はなくなった。感染動向は、約5000の定点医療機関からの週1回の報告になり、全国の入院患者数や重症者数も週1回の発表となった。死者数は、例年の水準よりどれだけ多かったかを示す「超過死亡」が1か月後に公表されるため、時間差が生じる。
 感染拡大に迅速に対応するにはどうすればよいか――。国際医療福祉大の松本哲哉教授(感染症学)は「毎週の入院患者数や病床使用率など様々な指標を注視することが重要だ。感染拡大時は医療が逼迫する恐れもあるので、家庭でも検査キットや解熱剤を準備しておきたい」と指摘する。

現在当院では、新型コロナ検査を希望する方には、
あらかじめ自宅で抗原キットを使用するよう誘導しています。
しかし患者さん情報によると、薬局薬店では抗原キットを置いておらず、
手に入らない状況が出てきているようです。