あるマスコミ人の杞憂

2005-10-27 00:02:01 | Weblog
NHK勤務の知人に日頃の疑問を聞いてみた。

あの「涙の会見」をしたプロデューサーって、NHK内ではどんな見られ方しているの?

私としては、ちょっと違和感を持っていて欲しかったけれど、残念ながらごくごく普通の人だと知人には見えるという。それどころか、政治スタンスとしては知人とそんなに変わらないとも・・・。

私たち世代はどちらかといえばだれでもちょっと左寄りで育ってきた世代だからしかたないと思うが・・。

彼は、

「左は追い詰められれば地下深くもぐっていくだけだからたいして社会に影響しないけれど、
右は、渦を巻いて天に昇り、大きな雲になって地を覆うから危険なんだよ。」

と言った。

ナショナリズムの高揚って確かに危険だった時代は過去あった。だからその感じのすべてを否定できないって思いはあるけれど、私としてはすっきりしない。

彼の気持ちの根本には、「愚民」は調子にのると危険だ、みたいな意識が隠れているようにさえ見えるせいかもしれない。本当にそうなんだろうか?

また、「マスコミ人の責務はやはり政府の監視ってこともある」とも。

でも・・でも・・・
一般の庶民にしてみると、政府なんてどんなにはっきり攻撃しても反撃してこない良識行動しかとってこないじゃない?
まあ、NHKとしては予算とる関係で、表向き頭があがらない存在ではあるだろうけれど、庶民には関係ない。

この前、拉致問題で朝鮮総連に手が入ったけれど、報復が怖くて(あるいはスパイだらけ?で)NHKは報道しなかったのでは??

今の時代、本当に監視しなければいけない国民の敵は、政府じゃなくて、隠れた権力を持った、しかも時には人殺しなんか平気でしそうな無法組織のほうなんでは??

政府なんて、投票しだいでいくらでもメンバーが変わってしまう。似非市民団体が恫喝すれば(笑)補償金やら権利やら取り放題できそうなぐらい軟弱なんでは。そんな政府の監視ぐらいマスコミにやってもらわなくても、今後はもしやネットだけでも可能な時代になりつつあるのではと思う。政府非難は、命もかける必要もない、一番楽な行動では?

などと、後で思っただけで、本人には言ってない。リアルでは私は大人しいもので。(うそ)