世代間格差っていうけれど

2012-01-28 13:32:41 | Weblog

昨晩、朝生みたいにNHKでは若い世代の言論リーダーによる日本を語る番組がありました。

若い世代はマイノリティーとしてアンフェアーな状況に置かれているというのが今の日本の共通認識のようです。

確かに個別にみるとそうなんだけれど、

親世代が老年世代で、子供が若年世代である立場でよく思うのは

本来、自分の稼ぎから100パーセント面倒みなければならない親を社会からの援助で助けられ、就職状況が悪かったり、稼ぎの悪い子供を自分の稼ぎで援助しているので、ひとつの家族としてみると、世代間の損得はそんなに単純には考えられないような気がしてしまう。

幸運な場合は年金の充実した大量の資産を持ったお年寄りが亡くなると、その資産は兄弟姉妹の少ない子供に最終的にきっちり渡るし・・

資産が多いと、たっぷり税金とられた後にしても。

資産が古家だけだったにせよ、近所の古い家に入ってくる新婚さんは、孫世代だったりもしている。全部買ったらたいへんなことだろうに。これからは家もあまるとか。

お金は家族の中で低きに流れていく。社会の中でも、税金の使い道の多くが社会保障なんだから集めたお金は低きに流れていく。

稼げる人はたいへんだけれど、一人で何人も支える社会になるんだろううか。

子供はリスクのある投資だけれど、けっこうおまけが楽しい投資なんだから、人生を自己完結しないで、今こそ子供を作って、老後に備えたほうがいいかも。

私たち世代は、前の世代ほど長生きしないだろうから、早めにお金を渡してあの世に旅立つだろうから、老老介護しないですむ幸せもあるかもしれない。

人生はけっこう平等にできているとスピチュアルな世界では言われているし。最後まで生きてみないと、損得は簡単に判断できないような。

もしかしてこの平等論でいえば、若いときいい思いしすぎていると、確かに老後は心配かもしれないけれど。

 


日本は滅びなくても

2012-01-09 14:11:05 | Weblog

下流に流されて行く日本人はいる。

企業が生き残りのためにグローバリズムを進めて行くってことは、結局労働力を安く世界に求めて行くという意味なんだろう。安い労働力しか売るものがない人にとっては仕事がなくなることを意味する。

 

こんな問題だらけの日本でも、デパートの売り上げが伸びたと言うことは、不景気の波を被っている人ばかりじゃないってことだろうし。

 

カンブリア宮殿にはがんばっている日本人が特集されているけれど、それが即日本人に幸せをもたらすって話ではない。内容は、日本から飛び出して世界で活躍している人たちの話しだ。日本に雇用をもたらす話でも日本を豊かにする話でもない。

 

優れた才能を持った人は、日本がどうなろうと成功できることを証明しているにすぎない。

 

橋下さんが、日本のシステムについた垢をとるということは既得権をいったんリセットすることだと言った。 日本が生まれ変わるために必要な作業だろうと思う。

 

その結果安泰だった将来に暗雲が垂れ込める人と、新しいチャンスをつかむ人がいる。

それでも、このままジリ貧の社会を維持するよりましってことだろう。

 

日本は滅びない。でも個人の生活がどうなるかは個人の能力と努力しだいだし、今まで以上に競争は激化するんだろう。

 

その結果、社会からはじかれて社会保障で生活する人が多くなるのは困るわけで、普通の会社では到底使えない人間でも、社会の中で自立させる方法がないと今の日本を維持するのも難しそうだ。

 

日本は滅びないし、たくましく生きていく人はたくさんいる。でも幸福の基準を下げないといつまでも幸福になれない人もまた多くなりそうだ。