還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

立命館大学国際平和ミュージアムと円山公園付近

2013-12-02 15:30:29 | 旅行
昨日は地元の小学校区地域部会とPTA共催の人権研修バスツアーに夫婦で参加してきた。
「最大の人権侵害である戦争を考える」という趣旨で立命館大学の国際平和ミュージアムでの学習と、その後は円山公園付近の自由観光という旅。

戦争と平和をテーマにした世界初のミュージアムだそうで、「どうやって国民が戦争に駆り出されるようになったのか」と「日本軍がアジア地域で行った戦争加害」「日本の戦争被害」についてのいろんな資料を数名のボランティアガイドの方の説明を聞きながら見て回りました。

一般国民が無関心(いつの間にか「政治的なことに関心を示すのはイヤだ」という人が増えてきている)である間に、武器輸出三原則の緩和、集団的自衛権の憲法解釈変更、特定秘密法案、改憲と急ピッチで進む現在の日本。
嫌中、嫌韓の意識をむやみに強調されている風潮は、米英鬼畜と教育された戦前と重なります。
そして治安維持法により反戦を唱える人々を非国民と言って弾圧し、国民総動員体制へと進んでいった過去の日本。
「歴史は繰り返す」と言われますが、まさにそれを地で行くような危機感を覚える昨今です。

約1時間の見学でサラッと見て回っただけでしたが、次回は個人でじっくりと見て見たい。
あとでパンフレットを見て気付いたのですが、各国が先の大戦の歴史認識をどういう風に教えようとしているのかの「世界の教科書展」もあったようです。
日本の歴史教育は自虐史観に基づいているとして、戦争を経験したことのない人達が盛んに批判していますが、本当はどうだったのか?
私も客観的な真実を知りたいと思うのに見逃してしまったのが残念です。


ミュージアム見学後はバスで知恩院まで行き、そこから自由行動で円山公園付近を散策。

知恩院の西側にあるムクロジの木(暖帯性の落葉高木)
江戸時代初期に植え付けられたもので分布北限のこの地でこんな大木になるのは珍しいという事で市の天然記念物に指定されている。
皮は石鹸の代用に、堅い実は念珠として用いられたそうです。

舞妓さん?

京都には柳がよく似合う

円山公園の紅葉と柳
 
円山公園は紅葉の最盛期

八坂の塔
1440年に再建されたもの、570年も前の建築技術に感嘆です。

高台寺山門の入口も紅葉が美しい。
寺内の紅葉も素晴らしいそうですが、龍馬の墓にもお参りしたいので今回はパス。

高台寺から南東方向に少し歩くと「京都霊山護国神社」がある。
ここは幕末に各藩が維新に殉じた人を祀ったのが始まりで、明治元年に初の官祭招魂社となったところです。
墓地の入口にはゲートが設置されており、一人300円を投入して墓地へ向かいます。
さすがは京都です、お墓参りも有料とは・・・。その商魂に感心します。
 
坂本龍馬と中岡慎太郎の墓
近江屋で一緒に刺殺された藤吉も同じ所に埋葬されています。
墓参の人が途絶えることなく訪れていました。

京都の高知県人会による龍馬と中岡慎太郎の銅像

最も高い所に木戸孝允(桂小五郎)と妻幾松の墓所がある。
長州、土佐、水戸、十津川等の各藩の無名の人も多数祀られていますが、何故か薩摩と佐賀の人の名は見つけられませんでした。
西南戦争と佐賀の乱が関係しているのでしょうか?