還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

もういくつ寝ると

2013-12-30 22:24:17 | 日記
今年も残すところあと一日余り、「もういくつ寝るとお正月・・・」と心待ちにしていた幼児の頃が昨日のことのように思えるのに、いつの間にか「正月は棺桶への一里塚」と感じる年令になっている。

今のところ夫婦二人とも健在であるが、祖母から2代続けて強烈な遺伝子を受け継いでいる連れ合いは最近とみに物忘れがひどくなってきた。
まだ認知症の初期症状ではないのだろうが、トイレの電気の消し忘れはしょっちゅうだし、自分がしたことなのに他人がやったと主張する(嘘とわかって言うのならいいのだが、本当に信じ込んでいる風なので余計に心配になる)。
いずれは連れ合いの介護をする覚悟はできているつもりだが、その時が意外と早く訪れるのでは・・・と心配になる。
現在は2人でキャンピング旅行を楽しんではいるが、そんな数々の思い出もいずれはすっかり消え去ってしまうのかと思うと、何とも言えない気持ちになる。

退職後は夫婦二人で旅行を楽しもうと思っていた人が退職前に奥さんを亡くしたり、どちらかが身体が不自由になったりというのを身近にも随分見聞きする。
またこれから本当の自分自身の人生を楽しもうとの思いも、思いがけない病気や怪我でかなわぬ事になってしまった人も多い。
考えて見れば、思い描いていたとおりの老後を過ごせる人は本当に幸せな人なのだろう。

お互いにいつ何があってもおかしくない年令であれば、そんな覚悟を胸に秘めつつ、月並みだけれど一日一日を大切に過ごして行きたいものだ。
例え想定外の事が起こったとしても、それが運命なのだと受け入れる心づもりだけはして・・・。