還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

被曝量を推定

2011-04-04 23:14:04 | 日記
福島原発からの放射能が今週にはわずかながらも西日本全域に飛んでくるようです。
(ドイツ気象庁、ノルウェイ気象研究所の予測による)


マスコミで解説される大学の先生は安全だという、一方でいたずらに不安を煽るような意見もある。
放射能に対する漠然とした恐怖心が先に立つが、「敵を知り己を知らば百戦危うからず」。
少しでも正しい(と思われる)知識を得ようと「中部大学の武田邦彦教授のHP(http://takedanet.com/)」にたどり着いた。
地震発生翌日から「原発緊急情報」として純粋に科学者の立場から良心的に書かれている。

間違って理解しているかも知れませんが、その中で得た知識から自分なりに考えてみたいと思います。

自然界で一年間に浴びる放射線量=2.4mSV/y (=0.274μSV/h × 24h × 365D)
胸のX線検査(年2回とすると) =0.1mSV/y
一般人の線量限度       =1.0mSV/y (=0.114μSV/h × 24h × 365D) 

一年間に受けても健康に影響がないと考えられる放射線量は約3.5mSVである。
(100mSV/yの放射線量を浴びるとガンの発生率が0.5%アップすると言われている)

一般人の線量限度とは世界で学者が検討・議論して決められた国際勧告に基づいて日本の法律で定められた規制値である。
武田先生個人は1mSVというのは厳しすぎる数値だと思うが、これまで長い間議論を重ねて決めてきた放射線の安全基準とか法律を、事故が起こったから議論なしに変えるというのはおかしいとおっしゃっている。

放射線による障害は、放射線で細胞が劣化(破壊)するが、成人で免疫力が強く、栄養のバランスがとれて、休養が十分であれば復元(回復)する。
(ガンの放射線治療はガン細胞を壊す目的であるが周りの正常な細胞も破壊してしまうことがある)
但し小さな子供や病気がちの人は用心したほうがよい。
その他に小さな子供が被曝した場合はヨウ素が喉にとどまって甲状腺ガンを引き起こす確率が高い。
また幼児や妊婦には遺伝的な影響が出る場合がある。
白血病の発生率が高くなるといったようなことである。


そこで気になる被曝量の推定ですが、文部科学省が毎日全国の測定点での測定結果を公表している。
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1303723.htm

最寄りの観測点の値を利用して福島原発がこのままの状態が続くと考えて一年分の被曝量を計算します。

なお使用する観測点はノルウェイやドイツの予測図を参考にして決めます。
例えば千葉県の銚子や房総半島の東側では市原よりも水戸の値を利用したほうがより安全だと思います。

水戸の値を使用した場合
0.18μSV × 24h × 365d =1577μSV/y =1.577mSV/y

市原の値を使用した場合
0.065μSV × 24h × 365d =569μSV/y =0.566mSV/y

となりますが、これは空中の放射性物質からのみの被曝量で、武田先生はこれに内部被曝分、水からの分と野菜等食物からの被曝量を考慮して4倍して考えたほうがよいとおっしゃっています。
従って何も防御せずに日常生活を送った場合の一年間の被曝量は

水戸の値を使用した場合
1.577mSV/y × 4 = 6.307mSV

市原の値を使用した場合  
0.566mSV/y × 4 = 2.278mSV

となり規制値を超えてしまいます。
(正確には毎日発表される測定値を累積して足し算をする)

しかし室内は締め切り、外出時はマスクをすること、水道水は飲まない(規制値以下でも空中と同様の放射線量が含まれていると思われる)、食物に注意すること等により4分の1ぐらいには減らせるようです。

政府やマスコミをあまり信用せずに各々自分なりの防衛策を考えたほうがいいと思います。

一日も早く放射能放出が終息することを祈りつつ。

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