還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

九木港沓埼灯台(三重県)

2016-07-30 18:22:12 | 灯台巡り
くきこうくつさき灯台
2015年10月23日(0800-0855)訪問

昭和40年(1965) 3月  初点灯

初点プレート
三重県尾鷲市九木崎
(34.00.27N  135.15.39E)
高さ  地上~塔頂:8.6m  水面~灯火:35m

白色塔形コンクリート造

LED灯器
灯質  等明暗白光 明3秒 暗3秒
光度  3500カンデラ
光達距離 11海里(約20km)

三重県の南東部、ちょうど大王崎と潮岬の真ん中あたりに九木漁港がある。九木漁港の入り口になる小さな岬の先端にある小型灯台です。

R42を三重県北部から南下し、尾鷲の中心部を抜け途中からR311へ入り九鬼方面へ進む。
九鬼市街地の手前を左折し(県道574号線)突き当たりの九木漁港まで車で行けます。

漁港の駐車場に駐車して、横にある九木(九鬼)神社の鳥居をくぐって階段を上る。

上りきると神社の入り口に「岬神社・三思ケ丘」の案内表示があります。

案内どおりに岬神社の方へ進みます。

歩きやすい道です。

忠魂碑がある三思ケ丘公園、ここを過ぎるとまもなく岬神社。

灯台は岬神社の鳥居の脇に立っている。
駐車場から徒歩約10分の行程でした。

三思ケ丘公園付近からの海、釣りの筏が浮かんでいました。

町の名前は「九鬼町」、岬や漁港の名前はなぜか「九木」の字を使っています。
単に「鬼」という字を嫌っただけなのかわかりませんが・・・。
三田藩に鳥羽から移封されてきたお殿さんが九鬼氏なので何か縁があるのかと思い、神社の門前を掃除されていた人(神主さん?)にお話を伺いました。
九鬼神社は九鬼氏を祭った神社かと思いましたが、そうではなくて菅原道真を祭る神社で九鬼氏が建立したので九鬼神社と呼ばれているそうです。
たまたまこの方は郷土史に詳しい方でいろんなお話を伺い、帰りには郷土史の小冊子を(わざわざ自宅まで取りに帰ってまで)頂きました。

それによると、平安時代から戦国時代にかけて奈良吉野の金峯山ー大峯山ー玉置山ー熊野へと山岳信仰が広がっていった。
そして山伏が山に籠もり人間以上の目に見えない不思議な力を身につけるため修行に励みました(弁慶もその一人です)。
そうした修行を積んだ山伏の「超能力」を「鬼」と置き換えて表現したらしい。

熊野三山の新宮を中心にして、市木(一鬼)、二木島(二鬼)、三木(三鬼)、八木(八鬼)、九木(九鬼)という地名が残っています。
数字は鬼(修験者)が開いた修験道場の順序だろうといわれているそうです。
ちなみに近くにはこの九鬼港沓埼灯台の他に、二木島灯台、三木埼灯台があります。





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