還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

キャンディー売り

2014-12-11 11:23:20 | 日記

鐘の音の 響き懐かし 秋の空

今ではすっかり見ることのなくなったキャンディー売りのオジサンと子供たち。
これは昭和40年代中頃の銚子市での風景です。
子供たちの素直な笑顔が何とも言えません。

昭和30年代には(現在では見向きもされないような)小さな田舎の集落にも、「アイスクリンはいらんかねー」と鐘を鳴らしながら自転車でよくやって来ていました。
田舎での夏休みの楽しみは川での水浴びと昆虫採集、そしてたまにやってくる行商のオジサン達。
鐘の音(静かな田舎のことなので遠くからでも聞こえる)がすると5円玉を握りしめて待っていたものです。

「紙芝居」や、ブリキやひっくり返すと猫の鳴き声のするオモチャ等「何でも10円」の露店、竹細工や小間物の行商等々、移動手段は全て自転車の時代。

自転車も今では見る事のなくなった「三角フレーム」のがっしりしたものです。
「婦人乗り自転車」と呼ばれた現在のようなフレームの自転車が登場したのはもう少し経ってからだったように思います。
当然、子供用の自転車なんて世に出ていない時代で、みんなこの三角フレームの中に片足を突っ込み自転車の片側につかまるようにして乗っていたものです。

三角乗り(ネットより借用)
工業化と高度成長を経てみんな豊かになり、こんな光景に出くわすこともなくなりました。
友だち同士集まっても、お互いに話をする事もなくゲーム機に熱中している子供達を見ると、本当にこれでいいのか?と不安になります。
単に年寄りの懐古趣味かも知れませんが、昔の方が精神的には豊かだったような気がします。

便利さと豊かさを追い求めて生活は楽になったけれど・・・。