夢中人

sura@cosmic_a

輪廻

2009年05月04日 | Weblog
四天王寺は、仏教をめぐって宗仏派の蘇我馬子と排仏派の物部守屋との間に戦がおこって、
その戦いに蘇我派として参戦した聖徳太子(当時14歳)が、白疁木(ぬるで)という木で四天王の形をつくり、
「もしこの戦いに勝利したなら、必ずや四天王を安置する寺塔を建てます」という祈願をしたそうです。
そしてその戦いは宗仏派の蘇我氏が勝利し、その6年後(推古天皇元年593年)に摂津難波の荒陵(あらはか)で
建設に取りかかったということです。

聖徳太子の建設したお寺と言ったら「法隆寺」とばっかり思っていましたが、この「四天王寺」もそうだったんですね。
この聖徳太子が祀った四天王とは、「持国天、増長天、広目天、多聞天」をいい、
六欲天の中の初天に住む仏教における守護神だそうです。
六欲天ですか。。。これは先日観ました「六道輪廻」とはまた違う世界のようです。                       


仏教では六道(地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人間界・天上界)という世界観があるそうです。
この地獄から人間までは欲望に捉われた世界、「欲界」というそうです。
そして、天上界は細部に分けられ、上に行くほど欲を離れるということなんですが、人間界に近い下部の6つの天があって、
そこは欲望に束縛される世界であるために「六欲天」というそうです。
六欲天は「他化自在天・化楽天・兜率天・夜魔天・忉利天・四大王衆天」となり、ここの「四大王衆天」が
四天王がいらっしゃる場所となるそうです。
とすると、四天王は人間界に近い場所にいらっしゃるということになるのかな?その方達が仏教を守っているということですね。

。。。よく調べていくと、仏教ではいろいろな世界があるんですね。
軽く読むだけでは理解できない世界です。
欲界の最高位「他化自在天」にはなんと魔王が住んでいらしゃるみたいなんですよ。
なんで魔王?
ちなみにこの天に生まれたものは、他人の楽しみを、自由に自らのものとすることができる。。。だそうです。
戦国武将の織田信長は「六天欲の魔王」と自称されているとされているとか。。。
なんで?なんで魔王?
わかるようなわからないような。。。もうちょっと調べていきます。

とりあえず理解していかなければいけないのは、自分達が住んでいる世界から理解していかなければですよね。
どうやら人間というのは「欲界」の中で生きているんですね。
それは地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人間界・天上界と六つに分けられるとか。
先日観た「六道輪廻」では今私達が住んでいる空間とは違う別の空間。。。なんというか霊界のお話のような感じだったけど、
私的には、今住んでいる人間界の出来事のように思えました。
人間界の空間というか、この地球上に存在する世界。そうじゃなくても、それぞれの心の中にある世界でもあると感じる。
現実的に言うと、第二次世界大戦を体験された方は地獄界から人間界までを観てこられたんじゃないかなと思う。


先進国といわれる国々は「人間界」と言っても良いかもしれませんね。
日本もその中に入るでしょう。
そして、今現在、経済的に成長している国々があるとか。
きっとその国々も、安心して暮らしていける環境ができてくるんですね。
これからもっとそんな国々が増えてくる。きっとそうだと思います。
人間は「欲界」に生きる生き物。「欲」から解き放たれることはないんですね。
世界中の人々が人間らしく生きていく。今の環境の中でそれを求めていく。
みんな幸せになってく。。。かな。。。どうかな。
世界中の人々が幸せになっていくということは、それだけ物質的なものがそろっていかなければいけないということであって、
そうすると、今言われている「エネルギー問題」や「食糧問題」などが起こるわけですよね。
今でもエネルギーでの戦争が起こっているわけで、これからもしかしたら食糧でもそれがあるかもしれない。
それがきっかけで地獄界ができてしまうかもしれない。。。輪廻なんですね。。。
でもそれは避けたい。「避けたい」という「欲」がでてくるんですよ。
今の人間界の意識を変えていかなければいけないんでしょうね。
それも速くがよさそうな感じがするけど。。。
なんというか、モデル国なんでしょうね。世界中が観る国がどうであるか。。。かな。
でも、それだけじゃなくて、みんなで考えていく。それも大事ですよね。
地獄界はみたくないという「欲」を満たすために。

どんなに物質的に豊かになっても、どんなに科学が発達しても精神の世界からは離れることはないんですね。
仏教を知っていくって人間を知っていくということかな。
人間は欲から解き離れることはない。
それを見せつけてくれる、また教えてくれるのが仏教かも知れないと思いました。
己を知ることは大事ですよね。
それを知ることによって環境をよくすることに繋がるのかもしれない。
人間に欲はつきものだから、それに目を背けるのではなく、向き合っていく。
それって仏教の一部分なのかなと感じているところです。

約1500年前に取り入れられた仏教。今も変わらず日本に存在しますね。
変わらず存在していたのは、四天王が守ってくださっていたのかなとも思います。
四天王寺は建築されてから火災や災害、また戦争などで何度も被害を受けていたようなんですが、
そのたびに再建されてきたようです。あの豊臣秀吉も再建したようです。
最近では1945年の大阪大空襲で焼失したみたいで、その後再建にとりかかり1963年に現在の四天王寺が完成したそうです。
現在の四天王寺は鉄筋コンクリート造。なんと、あの五重塔に登れちゃうんです。
私も登ってみました。そしたら一番上には舎利が祭られてありました。
私思ったんですけど、四天王寺は新しくないといけないんじゃないのかなぁって。
なんかそう思ったんですよ。
何度も何度も被害に会いながらも現代に存在する四天王寺。
それは、その時の人々が後世に仏教を伝えることを途絶えさせてはいけないという気持ちからかもしれませんね。
人間の欲と向き合うことの大事さを教えてくれていのかもしれませんね。

仏教ってまだまだ深そう。まだいろんな沢山のことを感じることができそう。
観て感じて勉強をしていかなければと思います。
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