夢中人

sura@cosmic_a

2010年07月29日 | Weblog
いろんな意味で、最近気になる大阪。てなワケで、大阪府のホームページを見てみました。
大阪府の知事。そう、橋本徹知事の7月21日の記者会見を見ました。
動画なんですけどね、最近では、この動画の内容が文章になっているみたいで、わかりやすく、大変助かりました。
すごい長い記者会見なんですよ。なんか審議してるような感じだった。
それにしても、以前からテレビを見ていて、橋本弁護士はよくしゃべられるなぁと思っていてけど、
知事になられて、それはさらにパワーアップされていました。。。


で、その記者会見て気になったのが2つあるんですけど、1つ目は「大阪市」。2つ目は水」、です。

話を聞いていると、大阪市長と対立しているような感じなんですね。それで、「大阪都構想」なんで言葉が出てくる。
ナニナニ、「大阪都構想」とは?ということでネットで検索してみたところ、「東京府を東京都としたように大阪府を廃止し、新たに大阪都を設置する構想」だとか。
大阪市・堺市と大阪周辺の市を廃止して特別区とし、特別区となった旧市の行政機能や財源を都に移譲・統合することを目的とする。
。。。そうですか。そうなんだぁと思って、橋本知事の話を聞き続けていると、大阪市だけですごい人口みたいなんですよ。そして「府域一水道」と言われているんです。

大阪市にいったい何があるの?ということでネット検索してみたら、市内の従業者数、事業所数、上場企業本社数は共に、東京23区に次いで国内2位。
市内総生産(平成17年)は約22兆円で政令都市中最大。ちなみに、市内総生産2位は横浜市で11~12兆円で、3位は名古屋で11兆くらいでした。
だとすると、大阪市というのは、市内総生産ダントツ1位なんですね。
大阪市より2倍から3倍の人口のいる埼玉県や北海道、兵庫県など1つの都道府県の県内総生産を上回るとか。
橋本知事が言われているのは、このような状況であるならば、それは「市」ではなくて「都道府県」みたいなものだと言われているようでした。
その都道府県規模の「市」を、市長だけで治めているワケで、そうではなくて、東京23区のように区をつくって、選挙によって、それぞれの区長を選んで治めていこうと。
こういうことに大阪市長というのは反発していて、「大阪都構想」に対立して「大都市圏州構想」というのがあるワケですね。

あと、はっきりとわからないんですけど、「府域一水道」なんですけどね、大阪府と大阪市の二重行政の問題があるとあったんですけど、これと関係するのかなと思いました。
いろいろと見てみると、東京というのは、「都域一水道」ということなのでしょうか。1300万人に東京都が水を供給しているということ?
大阪は、大阪府と大阪市で別々なのか、ちょっとよくわからなかったのですが、そこに行政の無駄があるということなんですね。
東京都は1300万人に水を供給するのに、4000人くらいでやっているのに、880万人の大阪府の人口に対して、大阪府、大阪市合わせると5000人ということでした。
そんな行政の無駄もあるから「大阪都構想」というワケでしょか。
「大阪都構想」は、東京都をモデルとし、東京都23区のように「大阪都20区」を設置し、20区内の固定資産税、法人税などの収入を都の財源とし、
20区内の水道・消防・交通などの事業を都が行い、住民サービスやその他の事業は20区の独自性に任せるとありました。

都道府県別総生産ランキングだと大阪府は2位。平成17年では41兆4、826億円とありました。
これからすると、大阪市は22兆円だから約半分ですよね。単純に計算していいのかわかりませんが、単純に計算すると約半分。
大阪市ってすごいんですね。。。でも、大阪府は、国の援助が必要なんですよね。

なんでかなぁと思っていたら、財政難の市 ワースト23というのがあったんですよ。
1位北海道夕張市でした。そして、そのワースト23の中に大阪府内の市が11コもありました。なんと大阪市12位。。。
「財政難」というのは、「やりくり」や「きりもり」ができてないということ。大阪というのは、お金持ちでありながら、お金がない。
でも、ワースト23の中に11コも府内の市がありながら、日本で2番目の都市。その辺りを見直していけば大阪は、もっとよくなるということなのかな。


最近、本屋へ行くと、「お金に好かれる方法」「お金に困らない人生を送る方法」などなどの本がありますが、どんな内容がかかれてあるかわわかりませんが、
あれは「やりくり」や「きりもり」じゃないかなと思ったんですよね。いわゆる、橋本知事がいわれていた「マネージメント力」じゃないかなって。
大阪府が国の援助が必要というのは、マネージメント力というのもあるのかなと思ったのですが、どちらかというと、大きすぎる市や、二重行政などが
原因なのかなと今回思いました。それだけじゃないかもしれないけど、そうかなって。
その「大阪都構想」というのが実現化されれば、その辺りが解消されるのかな。解消されて、国からの援助は必要ないよと言える独立した都市になれるのかな。
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地方再生

2010年07月23日 | Weblog
「ニッポンのつくりかた」という本を読みました。
と、いうよりも、この本は以前に買っていて、読み返したと言った方がいいです。

竹中平蔵・上田晋也のニッポンの作り方
竹中 平蔵,上田 晋也
朝日新聞出版

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その中の、「第4章 地方再生」なんですけど、その中に「47都道府県のうち、国から地方交付税交付金をもらっていないのは、
実は東京都と愛知県だけです」とあったんですよ。
私は、これを読んだ時に、地方交付税交付金というのは、もらわなければもらわないでいいんだと思いました。
ということは、他の都道府県は、国に援助してくれと言ってるということですね。

国の援助はいらないと言ってる所は、東京都と愛知県のみ。
東京はわかるとして、愛知県?って感じなんですが、愛知県には、トヨタ自動車があるからでしょうね。
トヨタの効果によって、愛知県にたくさんの税金が納められている。
1つの会社の効果というのは、すごいんですね。トヨタは、日本を代表する会社なんだけど、その地域にすごい潤いを与えるんだ。

しかし、国の援助がいらなくていいと言ってるところが、47都道府県のうち2ヶ所だけなんて、本当にそうなの?って感じですよね。
はっきり言って、悲しくなりそうです。
都道府県別県内総生産の順位でいくと、1番目の都市は東京ですよね。2番目は大阪。そして3番目が愛知。
。。。なんで、3番目の愛知県は国の援助はいらないと言っているのに、2番目の大阪府は必要と言ってるの?
聞く所によると、大阪府というのは、すごい財政難と聞きました。日本経済を立て直すよりも、大阪府の経済を立て直す方が難しいって。。。

内容がわからないので、なんとも言えないのですが、せめて大阪府とか、他にも地方都市がありますが、
そういうところをかかえてるところは、国の援助がなくてもやっていくのが理想のような気がするけどなぁ。
例えば、東京に隣接する神奈川県や埼玉県、千葉県とかどうなんでしょう。あと、札幌、宮城、新潟、広島、福岡はどうなんだろう。
これらの都道府県別県内総生産ランキングを見てみると、4位神奈川県、5位埼玉県、6位千葉県、7位北海道、8位兵庫県、9位福岡県、
10位静岡県、11位広島県、12位茨城県、 13位京都府、14位新潟県、15位宮城県になってました。
これをみて、以外だったのが静岡県。なぜ静岡県がこの位置に入るのだろう。
。。。そういえば、東京に住んでいたお金持ちが、静岡に移り住んでいるなんてチラッときいたことがあったような。。。
それかどうかはわからないけど、静岡県は10位なんですね。
県内総生産のトップの順位は、だいたい予想したところが入っていました。でも、ほとんどが国の援助が必要というワケなんですね。

せめて、この15位くらいまでは、国の援助はいらないよと言って欲しいところですよね。でも、できない。
なんでかなぁと自分なりに考えてみたんですけど、1つに、東京に集中してるのかなぁって。
1位の東京と2位の大阪の差は2倍以上ですよね。3倍までにはいかないけど、結構差がある感じです。
でも、2位以下の差を見ていると、そこまでないですよね。だから、東京に集中してるのかなぁって。
あと、3位の愛知が援助が必要でなくて、2位の大阪が必要というのは、やはり普通に疑問をもつところですよね。

ここで思ったのは、「財政難」というのは、単純にお金に困っているというだけではなさそうなということ。
「財政」の「財」と言う字は、「貝」と「才」にわかれてますね。「貝」はお金の意味。「才」は才能。
「財」と言う字は、お金を使う才能の意味なのかなと思って、漢和辞書をみてみたら、
「財」①たから。金銭や穀物などの価値あるものの総称。②ふちふち米③たつ。はかる。きりもりする=栽
④はたらき。才能=才。⑤資材。材料。=材⑥わずか。わずかに。=纔(サイ)
と、ありました。宝の意味もあるようですが、きりもりをするという意味もあるようですね。

「財政」の意味は、①国家や公共団体が、それを運営するために行なう、収入・支出等の経済行為。②個人の経済状態。かねまわり。やりくり。
そうですか。収入・支出等の経済行為。そういえば、「プライマリーバランス」という言葉がありましたよね。それを思い出しました。
そして、「やりくり」というのがありますね。

「やりくり」ですか。。。こう言ってはナンですが、私、なにも自慢できる物はありませんが、ただ一つ挙げるとすれば、それは、この「やりくり」なんです。
「やりくり」だけは才能があるかもと思うときがあるのです。たまにですが、自分で惚れ惚れする時があります。アタシって「やりくり」の天才かも。。。って。
なのに、地方どころか、日本全体が「財政難」。。。
「財政難」とは、「やりくり」や「きりもり」ができてないと言ってるワケなんですね。
。。。なんでだろう。「やりくり」や「きりもり」することが面倒なのかな。
私的には、「やりくり」や「きりもり」する事って、とても楽しいことだと思うんですよ。そのお金で、自分がどれだけ生きていけるかを考えるんですよ。
それまで、自分が培ってきたものや、身の回りにある物などを絡み合わせながら考えていくんです。
まぁ、私は、個人レベルを言ってるワケで、県や国レベルとは話が違うとは思うけど、でも、それでも「やりくり」や「きりもり」って必要そうですけどね。
お金の余裕があれば、それはそれでいいけど、無いといってるワケですよね。
まぁ、どういう風に「財政難」なのかがわからないので、なんとも言えないところなのですが。。。
よく聞く、国がお金を援助するにあたって、いろいろ口出ししてくるとあるみたいですが、それだけで財政難になるということはないような気がするんですよ。

そういえばチラッと聞いたことがあるのですが、そのお金の価値より、それ以上の効果を出した方がいいんですよね。
1兆円のお金を支出して、2兆円の効果をだすとか。。。これって、結果をみなければわからないのだろうけど、これが出来ると、すごくいいですよね。

「ニッポンのつくりかた・第4章 地方再生」の最後の方に、「地方分権については、21世紀におけるこの国の形を決める、とても重要な改革」
とありました。
そうかもしれないと思った。出生率のことなども関係してるかもしれない。東京以外にも、しっかりとした都市が必要ということですよね。
地方のことで考える事っていろいろありそうですね。
 
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三位一体の改革

2010年07月12日 | Weblog
新聞をなにげなく見ていたら、「内閣法制局」という文字が、一面に書いてありました。
私は以前、「憲法の番人」なんていないのじゃなかろうかと書きましたが、
この「内閣法制局」というのが、憲法の番人的存在なんですね。
その記事を読んでいると、「内閣法制局」とは、かなり強いように思えました。

新聞記事なので、書いてあることを鵜呑みにはできませんが、やっぱり気になる。
内閣法制局とは、どんなお仕事をしているのかというと、意見事務(憲法解釈など、法律問題に対して意見を述べる)より、
審査事務(内閣が提出する法律案などが、他の法律に抵触しないかなどを審査する)の比重が大きいとありました。
そして、内閣法制局長官の決裁印をもらって、閣議にかけられると。
これは、閣議にかけられる前に、提出された法案が、憲法違反していないかどうかチェックされているということなのですね。
表だっての「憲法の番人」は最高裁判所だと思うのですが、最高裁判所が、違憲判断をだす場合は、事後審査なんですね。
というか、最高裁判所は、事後審査でなければ、その判断は下せないということなのかな。

その新聞記事を読んでいると、政治家と法制局の対立というか、そんなことも書いてあるのです。
それは、湾岸戦争の時に、日本は多額の財政支援をするばかりではなくて、自衛隊を派遣すべきだという政治家がいたワケですね。
でも、その当時の内閣というか、首相は態度を明らかにせずに、法制局長官も、首を立てに振らなかったと。
この時の首相の態度は曖昧だったということなんですけど、結局は首相が自衛隊を派遣しないと判断したワケですよね。
だから、日本は、財政支援だけになってしまった。。。と思ったんですけど。
それとも、首相であろうとも、法制局長官の意見には、反発しにくいとか?
法制局長官は官僚であって、そこに反発すると、官僚組織からの反発がやってくるとか?
。。。そうなってくると官僚主導ってやつになるのかな。でもですよ、結局は、首相の判断でしょうね。
だって、小泉内閣の時には、自衛隊を派遣しましたよね。非戦闘地域で武装しないなどのことはあったかもしれないけど派遣した。
これは、首相の判断だったと思ったワケです。官僚組織の圧力に屈しなかった。いわゆる、政治主導ってやつかな。。。と思ったワケです。

最近、いろいろと本をのぞいているのですが、どうやら小泉内閣辺りに出版された本を読むことが多いみたいです。
今、読んでいる本には「三位一体の改革」と書いてあります。
『小泉内閣は「郵政民営化」とは別に、地方分権を進めるスローガンとして「三位一体の改革」を掲げた』とあります。
三位一体の改革とは何かというと、
1、国から地方への補助金を4兆円減らす。
2、国が集める税金のうち3兆円分を地方が集める税金に移す。
3、国から地方に分配する地方交付税を見直す。

これをみていると、お金の使い道を変えようよと言ってるのですよね。
あと、そのお金は、各省庁がコントロールしているワケで、すなわちそれは、そこに「力」があるワケですね。
よく聞く「中央集権」というやつですね。
でも、国が地方にお金を援助していて、ただ援助するだけではなくて、その使い道に条件を出していたんですよね。
それによって、よく報道などでよく聞く「ハコモノ行政」などの産物が出来上がっていたということですよね。
なんていうんですか、国と地方がかみ合っていなかったということなのでしょうか。
それでは税金の無駄使いということで、国が地方にいろいろ条件を出すよりも、地方にまかせてしまった方が
いいのではなかろうかということですよね。

「ハコモノ行政」って、「建設」することだから、それは「公共事業」のことだと思うのですが、
報道を聞いていると「公共事業」って、建設することが目的のように聞こえるんですよ。
建設することによって、雇用が生まれたり、お金が動くんですよね。それはそれでいいと思うのですけど、でも、違いますよね。
建設されたものによって、人やお金を動かさなければいけないと思うのですけど。
なんていうのですか、その建設したもので、さまざまな企画っていうんですか、それをするためなんじゃないのかな。
まだはっきとはわかっていないけど、なんかそう思うんですよ。

例えばですよ、エジプトにピラミッドがありますよね。
あれは、4500年前?かもっと前かわかりませんが、当時の公共事業ということで建設された産物ですよね。
当時の労働者達が造った。それによって、今のような市民生活をしていたと聴きました。
あれって、何の目的で建設されたかわからないみたいなんですけど、フッと思ったんですよ。
あのピラミッド周辺は「公園」じゃないのかなと。まぁ、その当時のファラオの力加減もあったのかもしれないけど、なんかそう感じたんです。
一時期は、スフィンクスとかピラミッドは砂に埋もれていたみたいなのですが、今現在では、ピラミッドやまたその周辺の建設物が
世界中から人々を集めてくれますよね。それによってエジプトは豊かなんですよね。

その当時は、どう思って造ったかはわかりませんが、もしかしたらその当時は市民の憩いの場だったかもしれないし、
そうじゃなくても、その当時からしてみれば、未来のエジプト人の為、いわゆる現在のエジプト人のためになってますよね。
だからして公共事業って、未来の為にあるのかなと思ったワケです。
公共事業費とは税金であって、税金はお金であって、お金は未来の為に使うのかと。
だけど、今の公共事業は、報道を聞いていると、今だけのためにあるように聞こえるんです。
なんか身の丈に合わないような「ハコモノ」ですか、そんなのがあって、建設するのはいいけど、維持費が間に合わないありました。
維持費が間に合わなくて、地方のお財布がピンチになって、折角建てた建築物も、いっそのこと壊してしまった方がいいということもあるとか。。。

なんでそうなるんだろう。だって、そんなのって、建設する前からわかっているものじゃなくてですか?
そんなこんなの無駄を無くすために、地方独自で税金の使い道を考えるようにして、「地方分権」にしようと言ってのですよね。
。。。ていうかですよ、お金を国から援助してもらっているということで、条件を出された時に、言い返すことができないのかな。
「うちは、条件に出されたそれではなくて、こっち必要なんだ」とか言っちゃダメなの?
言っていいような気もするのですけど。ていうか、そうであるならば、言わなければいけないような気がするけど。。。
まぁ、よくわかっていないのでなんとも言えませんが、それが原因で税金の無駄使いがされているとするのならば、
やはり避けてほしいところですよね。

公共事業自体は別にいいと私は思うんですよ。でもそれが、建設している最中が目的になると違うと思うんですよね。
いや、報道を聞いているとそういう風に聞こえるんですよ。
それで「地方分権」という形がいいのかな。。。ていうか、そこに「公務員」というのがみえてくると思うのですが、
公務員というのがイマイチわからないんですよ。
「三位一体の改革」とは、税金の使い道のことを言っていますが、それだけではなくて、それを扱う人々の姿も見えてくるものなんですね。
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憲法調査会

2010年07月02日 | Weblog
日本国憲法を変えなければいけませんね。そう思います。

日本国憲法は、1946年11月3日に公布された。
その11年後の、1957年から内閣に「憲法調査会」を設置して7年間にわたって憲法に関する議論をしたとか。
でもこの時は、調査会を設置すること自体に反対運動があって、調査会があまりうまくいかなかったみたいですね。
思ったのですが、この時って、憲法を変えたかったのかな?憲法が出来て11年しか経ってないけど。
もしそうだとしたら、どこを変えたかったのかなと思って。
で、その後、憲法調査会というのは、ずっと設置されなかったみたいなのですが、2000年に、国会の衆議院と参議院に設置されたのですね。
この時に調査会を設置する際には 、あまり反対が起こらなかったとか。
そうですよね。私でさえ、今、憲法を読んでみて、足りないところがあるんじゃないと、普通に思います。
変えるというか、付け足さない方がおかしいんじゃないのかな。そう思う。

憲法はむずかしくない (ちくまプリマー新書)
池上 彰
筑摩書房

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池上彰さんの「憲法はむずかしくない」という本を読んでいるのですが、それを読んでいると、すでにいろいろな意見が出されてあるのですね。
当たり前ですよね。
それには、やっぱり、環境権を明記とあって、それを「新しい人権」とありました。
あと、憲法裁判所を新たにつくってはどうかいうこと。文体が翻訳調で、わかりやすい日本語にすべきだとあったのですが、
使われている文字が少々ではあるけれど、昔の文字が使われてありますよね。
前文に関しては、日本の歴史や伝統、文化を大切にすべきだという記述を盛り込むべきだなどの意見もあったとか。
本に、ちょっと書いてあるのですが、前文に不満を持っている議員さんがいらっしゃるとか。
私的には、ちょっと足りないかなぁと思うくらいで、 そこまで不満はないですけど。どちらかというと、前文は、人類普遍のことが書いてあるみたいだし、
歴史や伝統などのことが書かれるとしたら、「日本国民は」ではなくて、「われらは」になるのかなと思ってみました。
「われらは、自国の歴史や伝統、文化を大切にし・・・」みたいなのを想像しました。

変えにくい憲法のことを、硬性憲法というみたいですね。日本国憲法はそんな感じですね。
憲法を変えるには、総議員の三分の二以上の賛成で発議し、国民投票でその過半数の賛成が必要なワケですよね。
で、その過半数は何を指すのかとありました。それは、「国民の過半数」か「有権者の過半数」もしくは「有効投票の過半数」のどれかと。
私的には「有効投票の過半数」でいいような気がするけど、どうなんだろう。

憲法の条文を読んでいると、目に留まるところがあります。
それは、「第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。
又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。」のところなんですけどね、
書いてあることはわかるんですよ。とても大切なことが書いてあると思うんです。
文中に、「公共の福祉」とありますよね。「常に公共の福祉のためにこれを利用する」と。「公共の福祉」は人権制限。
以前も書いたのですが、この「公共の福祉」がつかめなかったのですが、この「公共の福祉」って、言いかえれば「人として」や「「人の良心として」
もしくは「人としてあるために」ということなのかなと思いました。
でも、もしそうだとしたら、それがなぜ「公共の福祉」という言葉になるのかがわからないんですよ。
「公共の福祉」という言葉は、他でも使われていますよね。

「第十三条 件すべての国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、
公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」

「第二二条 何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。」

「第二九条 財産権は、これを侵してはならない。②財産権の内容は、公共の福祉に適合するやうに、法律でこれを定める。」

人権は、人が「人であることによって」認められる権利。
上に挙げた条文をみていると、人というのは、欲があるのが前提なんだよと言ってるような気がする。そこに制限をする。
この「公共の福祉」という言葉がすごく気になる。
なんていうか、前に書いた七つの大罪と関係するような気もする。
先日、石原都知事が「平和はいいことばかりじゃない。毒もある」と言われていたんですよ。
確かに、平和であっても、プラス面とマイナス面があるでしょうね。
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