野村萬斎様主演の「オイディスプ王」をDVDで観ました。
そーとーな萬斎様のファンのくせに今頃かよって感じなんですが、
今でよかったんだと思います。
このお話は私が感じるところ、ものすごいスピリチュアリなものだと思う。
運命と宿命。
なぜ、自分はこの世に生まれてきたのか、なぜ生きているのかという疑問。
あと、プラスとマイナスの作用も感じます。
この世に人が生まれてきたのは意味があり、無意味な人なんていないという話を聞いたことがあります。
このオイディプス王は一気にものすごい不幸をかかえてしまった人。
パッとみれば、ものすごい不幸な運命だなとか、何のために生まれてきた人なんだと
感じさせるものがあったけど、彼はその宿命を抱えて生まれてきたのであり、
運命は変えられるというけど、それを変えることすらできなかったそれほど強い宿命を抱えて。
それは、このオイディプス王はこの世に生まれる際に、それを望んで生まれてきたんだろうなと思った。
オイディプス王が治める国は、彼が王になった頃は栄えていたみたいだけど、
だんだんと厄災に襲われ疫病が蔓延する国となっていったみたいです。
この国がそうなることも宿命だったのかなと私は感じました。
国というものにもプラスの時期とマイナスの時期というのがあって、
それを繰り返して国というのは創られていくところもあると思う。
でも、その厄災はその国を滅ぼすまでにいたるものすごいマイナスの作用だったかもしれない。
そこで、オイディプス王はこの世に生まれる前に、その災いを自分が
一手に引き受けたいと神に申し出たんだと思う。
災いを全て引き受けるから、国は滅ぼさないでほしいとお願いしたんだ。
もしかしたら、オイディプス王は前世でもその国を治める人だったかもしれない。
その国を愛していたんだ。
だからどんな苦痛も引き受けるからその宿命を背負わせてほしいと神にお願いした。
神もその熱意に心打たれて、それじゃあなたの望み通りにしましょうと決めた。
オイディプス王はこの世に生まれ、神の助けもあって災いをひき受けることができた。
その後、その国がどうなったかはわからないけど、私の想像するところ
だんだんとプラスの面があらわれてきだんじゃないかな。
そんなプラスの面が現れた頃にオイディプスはこの世を去ったかもしれない。
そして、あの世で彼はみんなに褒められたかもしれない。
神も彼の労をねぎらったはず。よくがんばったね。お疲れ様でしたってね。
この「オイディプス王」は悲劇となっているけど、別の世界からみると
そうじゃないのかもしれない。
そして、世界の歴史の中にも、彼のように権力を持ちながらも不幸に落ちいった
人物は少なくないなと思った。
それは、全部がそういうわけではないかもしれないが、国を守るために
自ら願った宿命だったのかなぁって。。。
そんな魂は、国を思う強い気持ちがあって、何度も何度もこの世に生まれてきて
国を守っているのかもしれない。今もそんな魂は各国この世に存在するはず。
この「オイディプス王」の萬斎様は後半は血だらけなんですよ。
血だらけでわが身の不幸を嘆いているんです。
非常に悲しいシーンなんだけど、そんなシーンをほほえましくみる自分がいました。
それは、オイディプス王を演じていたのが萬斎様だったからかもしれない。
萬斎様演じるオイディプス王は悪い人じゃないと感じてしまって、
そんな悪い人じゃないのに、なんでこんな不幸が舞い込んだんだろという疑問がでてきたんです。
そしたら、そっかぁ、自分で望んだ宿命だったんだという思いにたどり着いたんです。
私は「背負う」ということが今までまっっっ。。。。たくないので
それがどういうことなのかわかりませんが、「苦しみ」があるともききました。
でも、もしかしたら背負える喜びもあるんじゃないかな。
だってそれは、選ばれたのであり、また自分で望んだことなのかもしれない。
そんな方達は、ものすごい強い宿命で運命は変えられないのかもね。
。。。って、また勝手なことを言ってますが、マジに背負ってる人達に
ちゃんとわかってんの?と言われそうです。フフフ。。。。
私はここにいるかぎり、「背負ってる」と感じることはあまりないと思う。
もしだよ、もしそうなったら私にはそういう技量はまったくないです。
これまでそんな背負う人生じゃまったくなかったし。
もしそうなったら、いろんな方の力を借りるしかない。
だってそうなんだもん。しょうがないしw