万葉時代と現代では、見た目の美しさの基準が違うと聞いておりまして、その当時の絵など見ても、そうなのだろうなと思っておりました。
どちらかと言うと、万葉時代は、ほっぺがふっくらしていて、メリハリの無い体系がよかったのだと聞いたような気がしたのですが、万葉集1738が、そうではないかということを示しておりました。
上総(かみつふさ)の末(すえ)の珠名娘子(たまなをとめ)を詠みし一首
しなが鳥 安房に継ぎたる 梓弓 末の珠名は 胸別の 広き我妹 腰細の すがる娘子の その姿の きらきらしきに 花の如 笑みて立てれば 珠桙の 道行く人は 己が行く 道は行かずて 呼ばなくに 門に至りぬ さし並ぶ 隣の君は あらかじめ 己妻離りて 乞はなくに 鍵さへ奉る 人皆の かく迷へれば かほよきに 寄りてそ妹は たはれてありける
訳・(しなが鳥)安房の地続きの、(梓弓)周准郡の珠名は、胸ゆたかな娘、腰の細いすがる蜂のようなおとめで、顔立ちがまばゆいまでに美しい上に、花のようににっこり笑って立っていると、(玉桙の)道を行く人は、自分の通るべき道は行かないで、呼びもしないのに彼女の門に来てしまう。(さし並ぶ)隣家の主は、前もって自分の妻を離別して、求めもしないのに鍵までも渡す。皆々がこのように心戸惑っているので、その中の最も姿のよい男に寄り添って娘子は遊びたわけている。
「蜂のようなおとめ」なのですよ。いわゆる、めりはりのある身体つきで、ついでに小顔で、さらについでにお目目がキョッと大きかったのかなと想像するしだいです。
万葉時代にそんな娘子がいて男子達を惑わしていたという歌。。。というか、題のところで、通常は「歌一首」となるようなのですが、ここでは「歌」の字がないのです。だから、歌というよりも、記事?になるのかなと思ってみました。
蜂のような娘子が男子達を戸惑わせている状況を書いているワケなのですが、「戸惑い」というのは字の様子からみて、この記事の状況がそう言わせているのかなと思ってみました。
「鍵を渡す」ということですが、それは、女性に主婦権を与えることで、正妻として迎えるという意思表示との事。鍵は戸に付いているワケですから、その戸の管理を迷っている状況を「戸惑う」というのかなと思ってみました。
どちらかと言うと、万葉時代は、ほっぺがふっくらしていて、メリハリの無い体系がよかったのだと聞いたような気がしたのですが、万葉集1738が、そうではないかということを示しておりました。
上総(かみつふさ)の末(すえ)の珠名娘子(たまなをとめ)を詠みし一首
しなが鳥 安房に継ぎたる 梓弓 末の珠名は 胸別の 広き我妹 腰細の すがる娘子の その姿の きらきらしきに 花の如 笑みて立てれば 珠桙の 道行く人は 己が行く 道は行かずて 呼ばなくに 門に至りぬ さし並ぶ 隣の君は あらかじめ 己妻離りて 乞はなくに 鍵さへ奉る 人皆の かく迷へれば かほよきに 寄りてそ妹は たはれてありける
訳・(しなが鳥)安房の地続きの、(梓弓)周准郡の珠名は、胸ゆたかな娘、腰の細いすがる蜂のようなおとめで、顔立ちがまばゆいまでに美しい上に、花のようににっこり笑って立っていると、(玉桙の)道を行く人は、自分の通るべき道は行かないで、呼びもしないのに彼女の門に来てしまう。(さし並ぶ)隣家の主は、前もって自分の妻を離別して、求めもしないのに鍵までも渡す。皆々がこのように心戸惑っているので、その中の最も姿のよい男に寄り添って娘子は遊びたわけている。
「蜂のようなおとめ」なのですよ。いわゆる、めりはりのある身体つきで、ついでに小顔で、さらについでにお目目がキョッと大きかったのかなと想像するしだいです。
万葉時代にそんな娘子がいて男子達を惑わしていたという歌。。。というか、題のところで、通常は「歌一首」となるようなのですが、ここでは「歌」の字がないのです。だから、歌というよりも、記事?になるのかなと思ってみました。
蜂のような娘子が男子達を戸惑わせている状況を書いているワケなのですが、「戸惑い」というのは字の様子からみて、この記事の状況がそう言わせているのかなと思ってみました。
「鍵を渡す」ということですが、それは、女性に主婦権を与えることで、正妻として迎えるという意思表示との事。鍵は戸に付いているワケですから、その戸の管理を迷っている状況を「戸惑う」というのかなと思ってみました。