紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

過去の大ヒット・アルバム…ラムゼイ・ルイス~ジ・イン・クラウド

2007-06-15 23:53:34 | ジャズ・ピアノ・ソロ~トリオ
このアルバムは、かつては、私の説明など全く不要で、売れに売れて、1965年度の、グラミー賞「ジャズ・コンボ」部門を受賞した事がある、「名盤」なんですよ。
一言で言うなら、とにかくご機嫌にハッピーな「ラムゼイ・ルイス」のピアノ・トリオ演奏のライブ演奏が、このアルバムに収録されているのです。

アルバムタイトル…ジ・イン・クラウド

パーソネル…リーダー;ラムゼイ・ルイス(p)
      エルディ・ヤング(b)
      レッド・ホルト(ds)

曲目…1.ジ・イン・クラウド、2.シンス・アイ・フェル・フォー・ユー、3.テネシー・ワルツ、4.ユー・ビーン・トーキン・バウト・ミー・ベイビー、5.スパルタカスの愛のテーマ、6.フェリシダージ、7.時には母のない子のように、8.カム・サンデイ、9.ザ・パーティーズ・オーヴァー

1965年5月13日~15日、ワシントンDC ボヘミア・カヴァーンズにてライブ録音

演奏(曲)について…グラミー賞に選ばれるだけあって、愚演、愚曲はないですが、その中からいくつか推薦していきましょう。

まず、白眉は、私お得意の言葉ですが、起承転結が誠に鮮やかな5曲目「スパルタカスの愛のテーマ」が最高の聴き物です。
ルイスの甘く、切ない哀愁のピアノテーマから、一転してファンキーな乗りに劇的に変わって行き、バックの二人&聴衆の変化もライブ録音らしく、すぐに雰囲気の変化に乗じており、スタートから3曲が比較的遊び心満載だったこのトリオの大真面目な演奏に、皆が固唾を呑むのです。

タイトル曲「ジ・イン・クラウド」は、オープニングに相応しく、ファンキーでグルーヴィーで、尚且つノリも抜群なので、この1曲で聴衆の掴みは完璧!
この名盤の、光輝く栄光を良く表した演奏です。

3曲目「テネシー・ワルツ」は、ベースの「エルディ・ヤング」が、まるでコルトレーン・カルテットの「ジミー・ギャリソン」張りの、弓弾きを含んだ、ロング・ベース・ソロ(実際はここではチェロ)を演じて、正に名演です。

6曲目「フェリシダージ」は、私の大好きなボサ・ノヴァ曲で、とてもスイング感の有る、ジャジーで、チョットディープな演奏です。

7曲目はCD化に際して、追加された曲だが、ルイスのピアノをフューチャーしていて、彼の技巧やスピリットがダイレクトに感じられる、ラグタイム的な演奏で、何故、オリジナルLPに収録されなかったのか、信じられないぐらいの名演奏です。

他の曲も、美しいバラードや、ファンキー節等もあって、全編に渡って楽しめる好アルバムです。


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