紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

やっぱり紹介しないとね。ダビッド・ビスバル~太陽の季節

2007-06-14 23:52:20 | ラテン・ヴォーカル
先日、郷ひろみが「Boom Boom」を出した時に、本家本元の「デビッド・ビスバル」を紹介するのは、ちとえげつないみたいな事を言ったのですが、舌の根も乾かない内に、恥ずかしいのですが前言を撤回します。

このアルバム、マジにお薦めです。
実は、「太陽の季節」は、日本独自編集のアルバムでして、ビスバルのキャリアからして、オリジナルアルバムを3枚出しているとの事なので、厳密に言うと、ベスト盤での発売なのです。
ですから、ラテン好きな人は、もう涙ちょちょ切れもんの歌が目白押し、ラテンのマイナー調の哀愁メロディと、転調して明るいポップな部分の対比が素晴らしい曲がぎっしり詰まっている美味しいアルバムなのです。

では詳細について…。

アルバムタイトル…「太陽の季節」

曲目…1.Boom Boom Boom~灼熱の太陽<オジェ・エル・ブン>
2.アベ・マリア、3.メ・デルンボ<僕は崩れていく>
4.ブレリア(スペイン、アンダルシア地方のリズムの早い大衆音楽とそのダンス)、5.ディハレ<伝えて欲しい>
6.リョレラ・ラス・ペナス<君のために苦悩、そしてクライ>
7.エスタ・アウセンシア<君がいなくて>
8.キエロ・ペルデルメ・エン・トゥ・クエルポ<君に抱かれて僕は…>
9.デスヌダテ・ムヘル<服を脱いで>
10.コモ・オルビダル<どうしたら忘れられるの>
11.アマル・エス・ロ・ケ・キエロ<愛したい>、12.シレンシオ<沈黙>
13.トレ・デ・バベル(レゲトン・ミックス)<バベルの塔>
14.キエン・メ・イバ・ア・デシル<誰が教えてくれただろう>
15.クライ・フォー・ミー<僕のために泣いて欲しい>
16.ストップ・ラヴィング・ユー<君を愛することを止めるなんて>
17.ザ・サン・エイント・ゴナ・シャイン(エニモア)<輝きを失った太陽>

演奏曲について…いつもの推薦曲ですが、正直有り過ぎて書ききれません。
とにかく素晴らしい曲と歌がズラリ…と言ったアルバムです。
ついでに国内盤でも、値段が「¥1,980」と大変お買い得なので、是非聴いて下さい。

一応、個人的に好きな曲をいくつか挙げますと、アルバムのオープニングを飾る1曲目「Boom~」で、自然に、ラテン・ダンスのリズムを体で刻み、3曲目「メ・デルンボ」は、ピアノとアコースティックギター、そしてストリングスをバックに、ビスバルがバラードを美しく歌い上げる。

4曲目「ブレリア」は、このアルバム随一の名曲と信じたい。
ジプシーキングスのかつての名曲「エステ・ムンド」を彷彿させる、ジプシー・ギターとラテンのリズム、そしてランバダチックな曲調に、ラテン音楽の真髄を見る事ができる。
アイヤイヤーの掛け声が入る、間奏からのフィナーレもとても劇的でスゴイです。

5曲目「ディハレ」、7曲目「エスタ・アウンシア」、8曲目「キエロ~」は、哀愁のラテンポップスの王道で、分かり易く言うと、何か若返った?フリオ・イグレシアスが憂いを帯びた曲を熱唱しているようです。
泣けるギターの伴奏も○です。

6曲目「リョラレ~」と10曲目「コモ~」も、4曲目ブレリアの路線を踏襲した佳曲で、ジプシータッチの曲調に、哀愁のギター・フレーズ、そして激しいリズムやホーンセクションに身も心も焦げそうです。
ジプシー・ギターの嵐に身を委ねて下さい。

9曲目「デスヌダテ~」は、このブログでまだ紹介していないのですが、日本人の世のおば様達をメロメロにしている、韓流スターのドラマ曲の劇中歌になりそうな程、涙が止まらないエレジーです。
ZEROやリュウが歌っていそうな、このバラードに拍手したい。

13曲目「トレ・デ・バベル」は、まんま中東の現代ポップスで、アラーの神とモスクの祈りが背景に見えそうな、エキゾチックな佳曲。
中近東と、ラテン、ジプシー・ギターのコンフュージョンは、とても楽しい曲です。

15曲目「クライ・フォー・ミー」は、ラテン調の曲とAORが合体したような、センスと品の良い楽曲です。
とても現代的だが、ここでも哀愁のギターフレーズが非常に活きている。

16曲目「ストップ~」は、スティービー・ワンダーの曲のような、どちらかと言うと、ブラックコンテンポラリーに入りそうなバラード曲で、ビスバルの歌の優しさが滲み出た歌唱です。

何回も聴きたくなる程、絶対にお薦めのアルバムです。


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