What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

ヴィカス・スワラップ 『ぼくと1ルピーの神様』

2012年08月26日 15時13分01秒 | 図書館で借りた本
 のだめ様にオススメ頂いた小説を、ようやっと図書館で借りることができました~。

○ ヴィカス・スワラップ 『ぼくと1ルピーの神様』 (ランダムハウス講談社)

 この小説を原作とした映画「スラムドッグ$ミリオネア」は、2008年公開の作品で、なんでそんな前の作品をいまごろ読んでるの?と思われるかもしれませんが、実は原作があるとは知らなかったんです(汗)のだめ様、ありがとうございました♪

スラムドッグ$ミリオネア - goo 映画

映画公開後に、出演していた子役への出演料の支払いをめぐってのゴタゴタがあったり、いまなお変わらぬ大国インドの混迷などが話題になったのを覚えています。なので、ある程度覚悟して読み始めたお話でしたが、ノン・フィクション作品ではないのに、圧倒的な「大国インドの闇」に、胸を押しつぶされそうになりました。

「なぜクイズに全問正解できたのか?=主人公の体験していた事すべてが、答えに繋がった」

これだけの事です。ですが、そのひとつひとつが、深いため息のでるような辛いことばかりでした。たぶん、世界中どこにでも起きていることで、私にも起こりうることで、それが読者の心を惹きつけるんだと思います。

幸せな終わりは、S・キング原作の映画『ショーシャンクの空に』(原作タイトルは『刑務所 のリタ・ヘイワース』)の終わりを思い出させました。

そうか!『ショーシャンク』も、映画も原作もどちらも素晴らしい出来栄えとオチなんですが、これも映画と小説とあちこちが違う(私は未見)ながらも、映画はアカデミー賞やゴールデングローブ賞を受賞したんでした。もし映画を観て感銘を受けた方なら、この原作小説もきっとお気に召すと思います。ぜひお読み下さい、オススメです。

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2 コメント

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読んでくださって感謝★ (のだめ)
2012-08-27 13:30:47
たびたびスミマセン、のだめです。
読んでくださってありがとうございます。
のだめは、実は映画を見ていません。この本を読んだのも別のインド大好き友人から「Aちゃんが翻訳家になっている!」とのうわさを聞き、本人と会って、やっと読んだ!という。
おっしゃる通り、なかなか辛い場面が多いお話ですが、ラストに救われますよね。
同じ作者の「6人の容疑者」こちらは、文庫本でLHブックスより今月10日に発売されております。
こちらも、よろしければお手に取ってくださいませ~♪
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こちらこそ感謝です♪ (すず)
2012-08-27 14:56:38
>のだめ様

 良書をお教え下さって、こちらこそ感謝です♪そして、またもや面白そうな作品の紹介、ありがとうございます。タイトルからして、もう面白そうじゃないですか!(笑)
「1ルピー~」を読んで感じたのは、作者さんの創作の巧みさです。ストーリーの持ち上げ方や、涙や笑いといったエッセンスの配分が、とにかく上手い!それと生意気をいうようですが、翻訳された方も、インドの歴史や日常に造詣が深いんだろうなとも思いました。

さぁ、「6人の~」も、はりきって探して読みますよ!


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