午前中は今にも降り出しそうな雲り空。
昨日、散歩しなかったのでストレスのたまり気味のワンを連れて急いで外へ出る。
部屋の中から見ていたより外は明るく、ほんわりした空気、薄いもやが流れてる。
この季節になると、毎年のように思い出す。「春の雨は恵みの雨だ、降れ降れ。」
父のつぶやき。
熱い紅茶を入れる間、満足したワンは、ピチャピチャ水入れに首を突っ込んでる。
小さな写真が食器棚からのぞいている。夫の父母、私の父母の4人で写った写真。
20年も前のこと。成田空港へ夫を送りに行った帰り、成田山で私が写した。
春の初めの頃だった。母はやや太って、はつらつとしていた。
夫の母は、私の母が送ったマフラーを、ちゃんと身に着けて会いに来きてくれる、
そんなさりげない心遣いの出来る人だった。
夫の母も父も逝き、私の父が逝った。今は私の母だけが残る。
小さな写真に何か語りかけようかと思ったが、言葉が浮かばない。
ただ、にこやかに並んでいる4人をかわるがわる見つめた。
写真の中にあの時が切り取られ、そのまま残っている。みんな笑顔だ。
私たちの人生には数々の扉があり、その扉をくぐりぬけては前に進んでゆく。
でも扉は、誰もが自由に開くことは出来ない。その時が来るまで。
ワンがソファで小さな寝息を立てている。
いつの間にか外は小雨で煙っている、若緑のモミジの葉をぬらして。
映画のワンシーンのようですね。鼻先をかすめる空気の雰囲気まで想像してしまいました
静かな良い時間、ナツノさんの家族への温かな眼差しが感じられて、ステキなプレゼントを頂いた気分です^^
おはようございます。
写真に写る義理の両親や私の両親の顔を
ながめていると、
その向こうに、たくさんの人の表情も
見えるような気がします
一緒に過ごしてきた時間がよみがえり
懐かしさでいっぱいになります。
今日はやっと晴れました!
傘を干したり、濡れた靴を干したり出来そうです
一緒にそのお写真を拝見させてもらってる気になりました。。。
お母様しかお会いしたことないのに。
皆さんの笑顔が見えるようです。
その時が来るまで開くことの出来ない扉…
いくつぐらい開けてきたのかなぁ。
これから幾つぐらいくぐり抜けていくんだろう…ね。
でもコメントを書く言葉がなかなか出てこなくて。
何度もやってきては、読み返していました。
実家を離れてから、親のことを考えると、すごく切なくなってしまうんですよねー。
年老いてきたことへの心配とか、今までもっと親孝行すればよかったな、とか、そんな気持ちなのかな、自分でもよくわからないんですけど。
ナツノさんの文を読んで、そんな気持ちを新たにしました。
ナツノさんのことば、心の描写と状況の描写と、本当に素敵です。心にすっと光景が浮かんできます。
こんにちわ。
お返事遅れてごめんなさい!
そうですよね~扉、いくつもいくつも
重かったり軽かったり、ですよね。
でも
扉がある限り、
前へ進めることが出来るのかな。
すこし重い扉の時も、なんとか自分で押して
開かなくちゃならないんですよね。
扉を押せるという事は、
生きている証拠でもありますよね!
もらった命、残った命~を
大切にしたいなぁと思います~
実家のご両親の事、
思われるいくさんの優しい気持ち、
きっとご両親にも伝わっていますよぉ、
うん、うん!
うちの母もそうですけれど、
いくつになっても母にとって私は娘で、
私も年老いた母の事を、
未だにどこかで
頼りにしている部分があります。
頼りにされると、母親って嬉しいみたいで、
母の元気がないときは、
私はわざと頼りない娘のフリをしたりして…
すると母は逆に元気になったりするんですよ!