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ナツノの日常のことを書いています。
しばらくの間コメントお休みさせてくださいね…by ナツノ

「雪と珊瑚と」、「丹生都比売」

2014-10-06 | 

今朝の台風は雨がひどかったですが、とても早足に過ぎてゆき、

昼ごろからは秋の晴天となりました。

今年もあと三ヶ月、早いものですね、

秋の夜長にはクロスステッチをしたり、本を読んだり…して過ごします。

 

ステッチをするときは、たいがい音楽をかけています。

繰り返し、聴いている曲はキャロルキングも多いです。

 

キャロルのアルバムでは特に 「Music」 とか

 「Rhymes & Reasons」、「Wrap Around Joy」 等が好きです。

 

しみじみ懐かしさがあふれるような、

暖かなコーヒーが飲みたくなるような、秋の夜長のキャロルの曲たちです。

 

今年に入ってから

梨木果歩さんの「渡りの足跡」 そして 「f植物園の巣穴 」を読み…

 

そして今日、

先日古本屋さんで見つけた「雪と珊瑚と」を、読み終わりました。

 

読み始めは、今まで読んだ果歩さんの本の中では

軽やかに読める暖かな内容のお話、という印象を持っていましたが、

お話が進むにつれ、

なんというか、深い流れの底を覗くような…

いつも果歩さんの本を読む時に感じる感覚と、同じものを覚えました。

 

雪と珊瑚と」は、

若い珊瑚の、自分を深く見つめる姿を応援したくなります。

 雪ちゃんの姿も可愛いですし、

そして何より

珊瑚とくららさん、由岐との会話から、たくさんのことを得ることが出来ると感じます、

お料理のシーンも好きです。

 

…良い出会いがちりばめられたこのお話ですが、

ふと、くららさんの「お計らい」という言葉もよぎります。

 

梨木さんがどうしてこのお話を書こうと思ったのか、何を伝えたかったのか、

そんなことも考えながら、

暖かい読後感とともに、読み終わりました。

 

そして

なんと、果歩さんの「丹生都比売(におつひめ)」が、

 丹生都比売 梨木香歩作品集」として

つい先日、

新潮社から発売されたと知りました、

 新聞広告で見つけた時、本当に驚きました、とてもうれしいです。 ^^

 

数年前、

手にしていた「丹生都比売(におつひめ)」を

なぜか手放してしまったことを、ずっと後悔していましたので…。 vv

もともと果歩さんの「丹生都比売(におつひめ)」

1995年に原生林というところから出版されていました。

 草色の落ち着いた装丁で、とても素敵だったです…。

 

その草色の本は、

現在は中古品として結構高値がついているので

手に入れる事は半ばあきらめていました。

 

新しい「丹生都比売 梨木香歩作品集」は

ネットで確認すると

藍色の本のように見えます、

…いつ書店にいこうかと、ちょっとわくわくしております  

 

 

 

 


去るもの来るもの

2013-02-04 | 

【 画像/「どいかや」さんの本2冊 ^^ 】

去るもの来るもの…

たとえば、1月と2月…

そして、

ここ最近に来るもの…

画像のこれらの本でした。

 
【 画像/「どいかや」さん 「ねこと葉っぱと鳥とかぜ (POOKA+)」 】

ふっと出会いました。。。

「どいかや」さんの本です。

大きな本は

「ねこと葉っぱと鳥とかぜ (POOKA+)」です。

母のお世話でふっとタメ息出るときに

ふんわり包んでくれるような… 緑の木々とねこちゃんと。

いま、とても大切な本になりました。


【 画像/「どいかや」さん 「ちっぽけ村に、ねこ10ぴきと。 絵本作家の森ぐらし 」 】

小さな本のほうは、

「ちっぽけ村に、ねこ10ぴきと。 絵本作家の森ぐらし (MOE BOOKS)」

ねこちゃんとの生活のお話と、

暮らし方に対する、どいかやさんの想いが書かれています。

なんというか、

優しく包んでくれる …そんな「どいかや」さんの世界です。

そして去って行ったもの、

正しくは去ってしまってずっと探しているもの。

手を放してしまったものは…


【 画像/可愛いビオラです 】

それは、

梨木果歩さんの、ある一冊の本です。

なぜあの時、他の売る本といっしょに、袋に入れてしまったか。

ずっとがっかりしています。。。

そして再び会える日を待っています、でも絶版みたいで、

きっともう会えないかもしれないけれど、

まぁ、そういう本も、

あっていいのかな、ナンテ思ったりします。


【 画像/やわらかな色のビオラ うすピンク紫色です ^^ 】

いつかまた、きっと… って

ずっとずうっと、思っている本が、

自分の中に、

一冊くらいあってもいいかもしれないですネ!

いまはとにかく

どいかやさんの本をひらいて、ふんわりほおっとしています。  

 

 

 


「花の妖精たち」 愛蔵版のこと

2012-06-18 | 

【 画像 / 6月6日の午後の空 いわし雲 】

小学生のころ、森永ハイクラウンチョコのおまけの
フラワーフェアリーのカードを、何枚か、持っていました。

高校生になっても、ハタチになっても、何度か引っ越しても…
取っておいたはずだったのですが、

いつの間にかどこかへ行ってしまいました。
でも、
フラワーフェアリーの小さなカードを見ていた… 幼い頃のトキメキは、
未だに消えず、記憶しています。 ^^


【 画像 / 空と同じような、空いろのヤマアジサイ 】

キラキラした紙に包まれたチョコレートは
一本、いえひと口ずつ、大切に… 食べていましたし、

カードを集めると言っても
そのために何箱も、
次々とチョコレートを買う、という事ではありませんでしたから、

遠足やら、お土産やらで… 
何かの機会に手に入るハイクラウンチョコ、
その中に入っているさんのカードは、宝物でした。


【 画像 / もう一枚… 6月6日の午後の空 ^^ 】

マッチ箱ほどの大きさをした、小さなカードでしたが、
引き出しから取り出しては、女の子の表情、お花や洋服や羽の色など…

たぶん穴の開くほど、眺めていたと思います。 ^^

10年ほど前、
通販サイトで、「花の妖精たち」 シリーズ本が出ているのを知って、
さっそく毎月注文したのですが、

たった2冊(2か月分)届いたところで、廃盤になったと、お知らせがありました…。

もっと早く注文すればよかったと後悔しましたが、仕方のないこと。
届いた2冊は、大切にとってあります。


【 画像 / アジサイの季節… むらさき色が今年は濃いような…。 ^^ 】

そして先日、日本語版での
「花の妖精たち」シリーズ愛蔵版が出ているのを見つけて、とうとう注文しました。

「花の妖精たち」シリーズ全8巻が収納されているとのことです。

愛蔵版だからでしょうか、
ひとつの詩と絵が左右大きく、一ページずつに載っているものもありますが、

右側だけに、ひとつの絵と詩が載っているもの、
または、
一ページに二つの詩と、
背景画が省略された妖精の姿だけが、載っているものなどもあります。


【 画像 / 昔の通販の本2冊と、最近買った愛蔵版です 】

本の大きさは縦25、横20センチほどもあり、
重みも厚みもどっしりとしていて、いかにも愛蔵版、という雰囲気です。

もちろん訳は白石かずこさんです、
全8巻のすべてが載っているということなので、そこが嬉しいです。 ^^

表紙は少しくすんだオレンジピンク、
キラキラとした文字の周りを、妖精が飾っています。


【 画像 / もっともっと白っぽい、空いろヤマアジサイ 】

チョコレートの甘い味と、

 

 

 

 


香歩さんのこと

2010-08-11 | 

誰の本が好きですか? と聞かれたとしたら…

この数年は、梨木香歩さん、です。 ^^

香歩さんで読んだ本は…

物語では…

「西の魔女が死んだ」
「丹生都比売」
「裏庭」
「からくりからくさ」
「りかさん」
「家守綺譚」
「村田エフェンディ滞土録」
「沼地のある森を抜けて」

エッセイでは…

「春になったら莓を摘みに」
「ぐるりのこと」
「水辺にて」

です。
どの本も大好きです。

好きな作家さんができると、
その人のエッセイ本を探して読みたくなります。 ^^

香歩さんのも、どれもスキです。

エッセイというのは、
作家さんの、思っていることや感じたことを、そのまま言葉で、
読むことができるような気がします…

他の作家さんだと…
小川洋子さんのものも。 ^^

物語とまた違った、
小川さんの日常の姿の一端を… 感じ取れるような気がして、スキです。

さて、
梨木香歩さんの本ですが、

物語では…

どれも、どれも、大好きなのですが、

一番初めに読んだ本は、
「からくりからくさ」 だったと記憶してます。

そして、
ますます続けて読みたくなる、きっかけとなった本は、

「家守綺譚」 でした。

そして… 「村田エフェンディ滞土録」

読み終わってからも、しばし、物語の世界から抜け出すことができず、

この物語が、映画になったら… と
しばらくは本気で映像を、頭で描いたりしてました。

そしてそして、

「丹生都比売」

この本を読んでいる間は… まるで、夢を見ているような心地でした。

あっという間に文章の中へと、呼び込まれて…
一気に読んでしまいました。

そして現在は、

「f植物園の巣穴」 が、目の前にあります。

…ちょっと読むのがもったいなくて… しばらく、机に飾ってあったのですが… ^^
これから、
読もうと思います、楽しみです!

今後ですが…

「秘密の花園ノート」 を、読んでみようと思っています。













川上弘美さんのエッセイ

2009-08-03 | 
女性の作家さんのエッセイが好きです。

本屋さんで、好きな作家さんのエッセイが出ていると、
つい、手にとってしまいます。

エッセイには、
その人の生活やら、感覚やらが、にじみ出ているような気がします。

はじめて、川上弘美さんのエッセイを
お友達から借りて、読みました。

数行… 読み始めて、

ムムッ これは。

読み進むほどに、ムネが、ドキドキわくわくしてきます。

うんうんうん…

と、
自分の中の感覚が、シッポをフリフリしています。

いつのまにか、
顔が… にんまり、しています。

こんな空気、こんな感じ方、捉え方…。

なんだか、馴染める。

心地よい… 波長が似ているようだ…

そう思えるエッセイを読む時間は、とても楽しいです。

もっと読んでみたい、と思い、
折よく、
書店に並んでいた川上さんの新しいエッセイ (文庫本) を
購入し…

あっという間に読んでしまいました。

そういう時って、
読む、というよりも、なんというか、

目から流し込む…

というような、せっかちな感じ、です。 ^^
 
もっとこの人の文章に触れたい、そう思いました。


かほさん

2008-09-14 | 

梨木香歩さんの書く世界がスキです。
図書館で借りてきたので、返却日にせかされたこともあり、自分にしては急いで…
(といっても10日ほどで) 2冊のかほさんを読み終わりました。

かほさんを一度読み始めると…終わるのが惜しいほど入り込んでしまいます。
作者と同じところに立って、作者の思いを共感したいと思います。

お手軽な文庫本は、ほとんど読み終わり、図書館で単行本を借りました。
今回借りたのは、
「沼地のある森を抜けて」 と 「丹生都比売(におつひめ)」 です。

いつも思うのですが、一度ページをめくると、並んだ言葉たちが、読む人を静かに
物語の内側へ、ページの内側へと誘います。

読み進むと…心が穏やかになっています。    なぜでしょうか。
かほさんを読んでいると、余計な思いが消えてゆきます。

生きるうえで、なにを思っていればいいのか。   …がわかってくるように思います。
なにが大切なのか…。

ぼんやりしていたものが、自分の気持ちの中で、はっきり掴めるようになってゆく気がします。
ゴツゴツしたたくさんの石ころの中に…
ほんの数個の、丸く滑らかな石があることに、気付かせてくれます。

気持ちの向くべき方向を、示してくれるような…。
こちらだよ、と
風見鶏を優しく撫でる風のような…

かほさんの言葉たち。です。

「東京バンドワゴン」 小峰幸也

2008-06-27 | 

今の時代、大家族で暮らす経験は、なかなかできません。
家だって、土地だって、仕事の関係だって…。望んでも、大家族で居ることは、簡単に叶う事ではありません。

「東京バンドワゴン」 は、その、大家族のお話です。
お話の 「核」 は、ひと言でいえば、「人が人を許す」 ということではないでしょうか。

家族は小さな社会の単位です。
その中で暮らすことで、ヒトとしての修行が出来るのだと思います。その家族が、大家族なら、なおさらでしょう…

「ヒトとしての修行」 なんて、大げさな言い方ですが、たとえば…思いやりや、許し、気を回す、心遣い、譲り合い、他人を意識して生きる……など、コマゴマしたことです。
人と人が接する時の 「決まりごと」 のことです。

読み進むと、初めのうちは、どうもしっくり来ません。なぜだろう…
本の帯には… 「早くドラマにしてください!」 と中井美穂さんの言葉があります。

そうか、「早くドラマにしてください!」 という言葉のとおりなのです。
お話が頭の中で、勝手にテレビドラマになって進行してしまい、本を読んでいる感覚ではないのです。

すでに…テレビドラマがあり、その原作本を読んでいるような気持ちです。

だからなのですネ。
我南人さんは、緒方拳さんがいいな、とか、内田裕也さんがいいな、とか…
それから、藍子さんは鈴木京香さんかな、そうだ、みすずちゃんは、蒼井優ちゃん…ナンテ。
頭の中で、舞台のお店も、ご近所のセットも出来上がり、本と同時にテレビドラマが進行していきます。

読み進むうちに、その違和感? にも慣れ…それはそれで、結構楽しくて。 面白いことだなぁと思います。

ヒトはひとりでは、生きてゆけない。
許しあって寄り添って生きてゆく…ことを再認識することが出来ました。

小路さんの 「空を見あげる古い歌を口ずさむ」 も暖かな本でした。
そしてこの 「東京バンドワゴン」 も、愛 (我南人さんの仰る LOVE) を感じる本でした。

小川洋子さんの本

2007-04-27 | 

どなたにも出会えてよかったと思える作家さんってきっといますよネ…。このところ、私は小川洋子さんの本が好きです。
日常のようでいて、少し何かがずれている、そんな世界のお話が多いように思います。ちょっと気味悪い物語もありますが、描写が繊細で透明感にあふれていて、引き込まれます。

物語ももちろん良いですが、最近、数冊のエッセイ(文庫)を読みました。
エッセイは物語とはまた違い、小川さんの息遣いまでが聞こえてきそうです。その中には、小川さんの物語のつくり方、コトバをどのように積み上げ重ねてゆくのか…についても書かれていて、たいへん興味深いです。

また、ご家族のこと、生活のことなども書かれていて、小川さんの書く物語に少しずつ、実生活の断片?が形を変えて現れていることも感じたり。また、お子さんへの母としての想いが書かれたくだりを読むと、人間として小川さんに親しみや、好感を持つことが出来ます。


《テッセンが開き始めました》