三月も半ばになりました。
梅の次はハクモクレンに木瓜、あんず…
春の順番待ちは、
少しずつ、着実に進んでゆきます。
散ってがくの残った梅に
まだヒヨドリがいます。
メジロがチョンチョン、あんずの枝を渡ります。
チイチイ、
耳を澄ますとかわいい声が聞こえます。
シジュウカラもやってきます。
空は
春らしい薄い灰色をしています。
春がすみ、
なのでしょうか、
街は少し湿った柔らかな空気に包まれています。
お散歩は
冷たい風が心地よいです。
啓蟄のころ、
土にしとしと春の雨が降り、
虫たちや草たちもうるおいます。
いつの間にか
空の隙間から、うっすら日差しが下りてきます。
しずかな午後です。