秋の夕方は急ぎ足ですぎてゆきます。
犬を連れての散歩道、自然とせかせか歩きになり
中学校の校庭沿いに差し掛かると…
放課後の部活動の声がにぎやかに聞こえてきます。
ボールを追ったり、声を掛け合ったり、
オレンジ色の光の中、若さがキラキラして感じました。
そんな中、
トンタタ トトトトン、タタッタ タタタ、ドラムの音です、
音は繰り返し、気持ちさそうに続いていました。
吹奏楽部でしょう、ピー、プー、楽器の音も響いてきます。
学校でなら、
どれだけいくら大きな音を出しても大丈夫ですネ、
心置きなく過ごせます。
もっともっと
心ゆくまで叩いてほしいな、と、ふと思いました。
私は中学高校の頃は合唱部で毎日思い切り歌いました。
もちろん色々ありましたが、今となってはそれらは
思い出のかけらとなりました。
今のそしてこれからの子供たちの
心の欲する方向へ、
できれば扉が開いてほしい、
そういう機会の多く用意された世の中であってほしい…。
いつまでも続くドラムの音を聞きながら
子供たちの誰もに
いま、夢中になれるものが
あればいいなと思い歩きました。