★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

◇クラシック音楽◇新譜CD情報

2024-10-25 09:42:43 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~ブルース・リウのチャイコフスキー:ピアノ曲集「四季」~



チャイコフスキー:ピアノ曲集(12の性格的描写)「四季」作品37bis 

     1月 炉端にて(アレクサンドル・プーシキンの詩)
     2月 謝肉祭 (ピョートル・ヴャゼムスキーの詩)
     3月 ひばりの歌(アポロン・マイコフの詩)
     4月 松雪草 <雪割草>(マイコフの詩)
     5月 白夜 <五月の夜>(アファナーシー・フェートの詩)
     6月 舟歌(アレクセイ・プレシチェーエフの詩)
     7月 刈り入れの歌 <草刈り人の歌>(アレクセイ・コリツォフの詩)
     8月 収穫の歌 <取り入れ>(コリツォフの詩)
     9月 狩りの歌 <狩>(プーシキンの詩)
     10月 秋の歌(アレクセイ・コンスタンチノヴィッチ・トルストイの詩)
     11月 トロイカ(ニコライ・ネクラーソフの詩)
     12月 クリスマス(ヴァシーリー・ジュコーフスキーの詩)

チャイコフスキー:ロマンス ヘ短調 作品5

ピアノ:ブルース・リウ

CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45102

 2021年10月、第18回「ショパン国際ピアノ・コンクール」で優勝し、世界の舞台へと躍り出たブルース・リウが、チャイコフスキーのピアノ独奏曲の中で最もよく知られた「四季」を収録。「四季」は、サンクトペテルブルクの音楽雑誌「ヌーヴェリスト」が、毎月その時期の風物を描いたピアノ小品をチャイコフスキーに委嘱し、1876年を通して毎月1曲ずつ掲載された作品。チャイコフスキー:ロマンス ヘ短調 作品5も収録。

 ピアノのブルース・リウは、1997年パリで生まれる(カナダ国籍)。両親は中国・北京からのフランス留学生で、後にカナダへ移住。モントリオール音楽院で学び、ヴェトナム出身のダン・タイ・ソン(1980年アジア人初の「ショパン国際ピアノコンクール」優勝者、現在カナダ、モントリオール在住)に師事。「仙台」、「モントリオール」、「テルアヴィヴ」、「ヴィセウ」などの国際ピアノ・コンクールで入賞、そして2021年第18回「ショパン国際ピアノ・コンクール」で優勝を果たす。クリーヴランド管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、モントリオール交響楽団などのオーケストラと共演し、中国NCPA管弦楽団とは北米ツアーを行う。近年では、ウクライナ国立交響楽団およびリヴィウ・フィルハーモニー管弦楽団との2年連続の中国ツアーや、サル・ガヴォーでのラムルー管弦楽団との共演がある。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◇クラシック音楽◇コンサート情報

2024-10-24 09:44:56 | コンサート情報



<コンサート情報>



~小林愛実 ピアノ・リサイタル~

シューベルト:即興曲集D.935 op.142
シューマン:子供の情景
ショパン:ピアノソナタ第3番

会場:函館市芸術ホール(ハーモニー五稜郭)

日時:2024年11月29日 (金曜日) 午後6時30分

 ピアノの小林愛実(1995年生まれ)は、山口県宇部市出身。 2005年「全日本学生音楽コンクール」小学生部門で全国優勝。2009年「アジア太平洋国際ショパンピアノコンクール(韓国)」でJr部門優勝。2011年「ショパン国際コンクールin Asia」コンチェルトで金賞を受賞。第5回「福田靖子賞」受賞。2009年サントリーホールにおいてメジャー・デビュー記念コンサートを開催したが、同ホールソロとしては、日本人最年少記録および女性ピアニスト最年少記録。2011年桐朋女子高等学校音楽科に入学。2013年米国カーティス音楽院に留学。海外では、アメリカ、フランス、ポーランド、ブラジル等で演奏。2011年カーネギー・ホールにおいて、小澤征爾が芸術監督を務めた”日本フェスティヴァル”においてソロ・リサイタルを行う。2012年「ジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクール」のヤングアーティスト部門で第3位入賞。2015年第17回「ショパン国際ピアノコンクール」ファイナリスト。2021年第18回「ショパン国際ピアノコンクール」第4位入賞。2022年第31回「出光音楽賞」受賞。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◇クラシック音楽◇コンサート情報

2024-10-23 09:38:32 | コンサート情報



<コンサート情報>



~新倉 瞳 チェロ・リサイタル 浪漫回想~

サン=サーンス:白鳥
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ 第5番 ニ長調 作品102-2
レーガー:ロマンス ト長調
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 作品19

チェロ:新倉 瞳

ピアノ:入江一雄

会場:宗次ホール

日時:2024年11月24(日) 午後2時

 チェロの新倉 瞳(1985年生まれ)は、幼少期をアメリカとドイツで過ごし、ドイツで8歳よりチェロを始める。11歳で帰国し、2008年桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業。その後、バーゼル音楽院ソリストコース・教職課程の両修士課程を最高点で修了。2003年いしかわミュージックアカデミーにて「IMA音楽賞」を受賞。2007年第28回霧島国際音楽祭にて「霧島国際音楽祭賞」を受賞。2009年「ルーマニア国際音楽コンクール」室内楽部門第1位。2015年ポルトガルのリスボンで開催された「Internacional Verão Clássico 2015」チェロ部門第1位。2016年スイス / ルツェルンの高級時計ブランドCarl.F.Buchererより「Pathos Woman Award」を受賞。2016年度第18回「ホテルオークラ音楽賞」受賞。2019年には高橋多佳子(ピアノ)、礒絵里子(ヴァイオリン)とともにピアノ三重奏「椿三重奏団」を結成。第19回(2020年度)「齋藤秀雄メモリアル基金賞」チェロ部門受賞。現在は、Camerata Zürichのソロ首席チェリストとしてスイスを拠点に活躍する一方、ソリスト、室内楽奏者として日本全国各地でリサイタル、オーケストラとの共演を重ねている。

 ピアノの入江一雄は、東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学・同大学院を首席で卒業・修了。2008年第77回「日本音楽コンクール」ピアノ部門第1位。同コンクール入賞を機に演奏活動を開始し、ソロだけでなく国内主要オーケストラとの共演や室内楽・アンサンブル等多岐に渡る。2012年~15年、モスクワ音楽院研究科に在籍。2017年より東京藝大室内楽科非常勤講師。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◇クラシック音楽◇新刊情報

2024-10-22 09:39:31 | 新刊情報



<新刊情報>




書名:斎藤秀雄 レジェンドになった教育家~音楽のなかに言葉が聞こえる~

著者:中丸美繪

発行:音楽之友社

 日本のクラシック音楽界を世界レベルに引き上げた稀代の教育家、斎藤秀雄(1902年―1974年)。1948年、吉田秀和、井口基成、柴田南雄らと「子供のための音楽教室」を設立(桐朋学園音楽部門開設に繋がる)。鬼教師と恐れられながらも小澤征爾をはじめとする世界的名演奏家を数多く輩出し、その教え子たちがサイトウ・キネン・オーケストラを結成。また、『指揮法教程』を著し、指揮の動きをメソッド化するという世界でも稀な偉業を成し遂げたレジェンドである。同書は、そんな斎藤秀雄の生き様を追って約130名に及ぶ関係者に話を聞き、日本エッセイスト・クラブ賞とミュージック・ペンクラブ賞を受賞した評伝『嬉遊曲、鳴りやまず――斎藤秀雄の生涯』(1996年)をもとに、新規取材を行い大幅加筆・再構成した新著。常に理想を追求し、執念にも近い情熱をもって音楽教育に力を注いだ氏の生き様を見事に描写した決定版。


書名:音楽が人智を超える瞬間

著者:篠崎史紀

発行:ポプラ社(ポプラ新書)

 「マロ」の愛称で知られ、26年間務めあげた「N響第1コンサートマスター」という肩書を超えて、様々な活動で知られる唯一無二のヴァイオリニスト篠崎史紀。人生、音楽、教育、多彩すぎる趣味……。ダース・ベイダーにはなれなかったが、そのおかげで音楽に導かれて辿り着いた最高の居場所とは? 北九州で育まれた「特異体質」、ウィーンで学んだ音楽の神髄、N響で磨かれたコンマスの流儀、偉大なマエストロたちとの秘話。「スター・ウォーズ」「ウルトラセブン」など、幼少期の憧れと音楽の魅力を同列で語れる著者ならではの独特の感性が満載。クラシック音楽愛好家はもちろん、これまで触れる機会がなかった方々も愉しく読める一冊。【目次】第1章 ウィーンが「音楽の流儀」を教えてくれた 第2章 ウィーンで身につけたマロ流妄想力 第3章 北九州が「人生の流儀」を育んでくれた 第4章 N響が「コンサートマスターの流儀」を確立させてくれた 第5章 偉大なマエストロたちが音楽の流儀を教えてくれた 第6章 いま、日本の音楽界に、そして故郷に伝えたい思い


書名:ネットオーディオのすすめ~高音質定額制配信を楽しもう~

著者:山之内 正

発行:講談社(ブルーバックス)

 CDをはるかに凌駕する音質で、話題になったネットオーディオ。しかし、割高な価格とダウンロードのわずらわしさから一部のマニアにしか支持されなかった。それが、高音質定額制配信サービスの出現で、大きく変わろうとしている。月々のわずかな料金で、CDをはるかに凌駕する音質の1億曲のライブラリーが、聴き放題になる。同書は、初めてネットオーディオに挑戦するオーディオファン・音楽ファンを対象に、機材の選び方から、煩わしいネットの設定まで具体的に分かりやすく解説。


書名:20世紀ジャズ名盤100

著者:大谷能生

発行:イーストプレス

 ジャズの歴史を知りたいならば、まずこの一冊。これからジャズを聴きたい人に、思わずへえーとなるエピソードで名盤100枚(+ウラ名盤100)を解説。20世紀のはじまりから時代順に「第1章 ポップスの古層としてのジャズ」「第2章 モダニズム芸術として結晶化したジャズ」「第3章 創造の現在形としてのジャズ」「第4章 世界音楽のプロトタイプとしてのジャズ」という区切りを設けた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◇クラシック音楽◇コンサート情報

2024-10-21 09:40:17 | コンサート情報



<コンサート情報>



~粟國 淳 演出、原田慶太楼 指揮 読売日本交響楽団のドニゼッティ:歌劇「連隊の娘」~

ドニゼッティ:歌劇「連隊の娘」<原語(フランス語)上演・日本語字幕付き>

演出:粟國 淳

指揮:原田慶太楼

管弦楽:読売日本交響楽団

<11月9日(土)>

  マリー:砂田愛梨
  トニオ:糸賀修平
  ベルケンフィールド侯爵夫人:金澤桃子
  シュルピス:山田大智
  オルテンシウス:加藤宏隆

<11月10日(日)>

  マリー:熊木夕茉
  トニオ:小堀勇介
  ベルケンフィールド侯爵夫人:鳥木弥生
  シュルピス:町 英和
  オルテンシウス:森 翔梧

<両日>

  伍長:市川宥一郎
  農民:工藤翔陽
  クラッケントルプ公爵夫人:金子あい
  公証人:阿瀬見貴光  
  従者:大木太郎
  カヴァー:川越未晴(マリー)、澤原行正(トニオ)

合唱:C.ヴィレッジシンガーズ

会場:日生劇場

日時:2024年11月9日 (土) /10日 (日) 午後2時

 歌劇「連隊の娘」は、ベルカント・オペラの名手ドニゼッティ作曲のラブコメ・オペラ。フランス軍の連隊に拾われ育てられた少女マリーと青年トニオのラブロマンスが、爽快で華やかな音楽で紡がれる。「ハイC」と呼ばれる超高音や、超絶技巧で彩られた名曲の数々は、まさにベルカント・オペラの真骨頂。指揮はアメリカを中心に活躍する注目の指揮者 原田慶太楼、演出は日本のオペラを牽引する粟國 淳。イタリアの美術家 イタロ・グラッシと、気鋭の衣裳デザイナー 武田久美子を迎え、キュートでポップな世界を描き出す。

 指揮の原田慶太楼(1985年生まれ)は、東京都品川区出身。2004年イリノイ大学に入学、2006年マーサー大学に入学。2006年メーコン交響楽団のアシスタント・コンダクターに就任。アメリカジョージア州サヴァンナ・フィルハーモニックの音楽&芸術監督、アリゾナ・オペラ団アソシエイト・コンダクター、リッチモンド交響楽団アソシエイト・コンダクター、フェニックス・ユース・シンフォニー音楽監督、ツーソン交響楽団「TSOロック・ザ・FOX」首席客演指揮者、シエラ・ビスタ交響楽団首席客演指揮者などを歴任。2015年シンシナティ交響楽団アソシエイトコンダクター、2017年サヴァンナ・フィルハーモニック音楽&芸術監督、2021年東京交響楽団正指揮者に就任。2022年「渡邉曉雄音楽基金音楽賞」受賞。2022年「齋藤秀雄メモリアル基金賞」受賞。2023年「サー・ゲオルク・ショルティ コンダクター賞」受賞。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする