それでは、今日はこれで失礼します。
お休みなさい。
また、明日。
それで、いつもの様に、彼方を取り合って軽く口論をしているといった状態だった。
それが、日常化していた。
ふたりが彼方を取り合って、それを彼方が仲裁する。
彼方と夕愛だけだったら、進展しなかった関係が奈朝が加わる事によって、お互いに居場所を見つけたという感じだ。
四人のVRPが揃えば、幸せになれるというのも案外嘘では無いのかも知れないと思う彼方だった。
だが、未来の真は唯夜に気をつけろという言葉も残している。
警戒すべきことなのは間違いない。
唯夜は異次元の影響を受けているという。
別次元が絡んでくると何が起きてもおかしくない。
デレ状態の二人に代わって彼方は気を引き締めた。
続く。
第八章 美女軍団
「どうですか?触って見て下さい、彼方さん」
「触ってって……」
「まて、夕愛、私の方が先だ」
「何でですか、奈朝ちゃん、私の方が先ですよぉ」
「いや、私だ」
「私ですぅ」
「喧嘩するなって、同時に触るから」
夕愛と奈朝は未来の真から送られてきた【ヌクモリ】を早速装備した。
ビジュアル的には薬のようなものを飲み込んだのだが、実際は、飲み込んだ様に見えた【ヌクモリ】は【転送装置】に外付けでセットされて、超音波を絶えず発生させて、そこにふれたものを自動演算し、触った様な感覚を持たせる。
と、同時に触られた夕愛と奈朝のホストコンピューターにもデータが送られ、彼女達も人に触られたような感覚を得ることが出来る。
彼方と触れ合う事が出来る様になると聞いて、二人は嬉しくて嬉しくて仕方ないと言った感じだった。
唯夜と真昼――
奈朝の時、以上の危険性を孕む二人に対抗するためのサポートアイテムをとにかく、送るしかない。
「ぶっ倒れたら、介抱たのむ」
「私もお手伝いします」
「二人とも倒れる訳にはいかねぇ、お前は休んでくれ。俺が倒れたら、代わりに作業を続けてくれ」
「わかりました。あまり、無茶しないでね」
「彼方さんのためとなりゃ、ちょっとやそっとの無理は仕方ないだろ」
「そんなのお兄ちゃんは喜ばないわよ」
「解ってるよ、そんな人だから幸せになってもらいたいんだろうが」
「そうね」
「さてと、早速、始めっか」
真は老体に鞭打って、徹夜を覚悟した。
真昼――
彼女はとにかく行動が読めなかった。
一日のVRPプロジェクトで一番手を焼いたのは彼女の行動プログラムだった。
しょっちゅう暴走し、開発チームを悩ませた。
プログラムの補強に補強を塗り重ねていく内に、彼女は4名のVRPで最強の力と他の3名よりずっと幼い精神年齢――良く言えば無邪気な心を持っていた。
悪く言えば、おてんば、いたずらっ子だった。
素のままで放っておくと危険かもしれないのだ。
他の3名との共有イメージを持つことで精神バランスを保っていたのだ。
だが、タイムマシンの事故で4人はバラバラとなり、精神の支えを失った真昼は暴走したとして判断された。
彼女は楽しい事を探して、とにかく動き回る。
そして、何かを見つけたら、遊ぶのだ。
周囲の迷惑などお構いなしに。
そして、後に控えている真昼――
彼女が現れる前に、唯夜も仲間にしないといけない。
三人がかりで押さえ込まないと最強の力を持っているとされる真昼は抑えきれないのだ。
真達は意を決して彼方の時代に、【ヌクモリ(ヨルトモ改、状態)】を送り込んだ。
そして、そのまま、対真昼用の研究を始めるのだった。
「ちょこりんこ」
その様子を妙なテンションで覗いている影があった。
真昼だった。
楽しみを司る【楽】の部分を多く持つ彼女はタイムマシンを逆走して未来の真のいる時代に戻って来ていたのだ。
キョロキョロ辺りを探ってまたどこかに消えた。
さて、それでは、今日も【よったろー屋本舗】三号店の【復活の森】の中の小説を【プレイバック】として、毎日更新の代わりに記事として載せさせていただきます。
【バーチャルリアルパートナーテイク2(プレイバック)】の31日目です。
5回更新という事でお願いします。
今日の予定ですが、番組を見ます。
とにかく、作業をしている余裕がありません。
まずは、容量ギリギリになってしまった番組を見て消化していきます。
明日の予定ですが、午前中はバイト、午後は番組を見ます。
明後日の火曜日は午前中はバイト、午後は制作をする予定です。
【毎日更新】のストックを作っていく予定です。
おはようございます。
今日は朝、1時に起きて、こっそり作業をしていました。
おかげさまで、24番目の【読み切り小説】の【七色のファム・ファタル】のメモを20ページ目まで書くことが出来ました。
という訳で今日もよろしくお願いします。