それでは、番組が溜まっていますので、今日はこれで失礼します。
お休みなさい。
また、明日。
この四体を倒した時、奈朝が姿を現すだろう。
「またまた、いっちゃいますよぉ」
夕愛は気合いを入れた。
このゲームの特徴はプレイヤーキャラは一様にみな、美麗なデザインとなっている。
逆に、ハントする対象のグランドモンスターはどれもこれも醜悪なデザインになっている。
でかくて醜くて怖いモンスターだが、かえってそれが良いとユーザーにウケて、スマッシュヒット作品となっていた。
夕愛のコスチュームは動きやすさを考慮して、女格闘家のスタイルを選択した。
元々は複数のプレイヤーで一体のグランドモンスターを狩るというのが基本スタイルであるこのゲームではとにかく手数がいるのだ。
夕愛だけで、攻略しようと思うと、どうしても、モンスターの攻撃が当たらないように動き回って、ヒットアンドアウェイで攻撃しては離れるというのを繰り返すしかない。
重装備なら、与えるダメージはでかいが、その分、敵の攻撃を喰らう危険性が増すからだ。
続く。
第四章 第三のゲーム
翌朝、起きてみると、既に第三のゲームの現実世界へのダウンロードは終わっていた。
三つ目のゲーム名は【グランドモンスター・パーク】だ。
巨大な怪物達をハントするゲームだ。
ボスと呼ばれているキャラクターは無数にある。
そして、たまに、レアグランドモンスターがイベントとして、攻略対象になる。
夕愛が倒すべき、ボスとしてはそのレアグランドモンスターではないかと一見思えるが、実は、登場が待たれる、スーパーレアグランドモンスターが存在する。
これは【グランドモンスター・パーク】のサービスが終了する再来年の三月を前に、一月から三ヶ月だけ登場するとされていて、倒すのは早い物順で、一番早く倒したプレイヤーには賞金が出るとされている。
夕愛が倒すべきボスとはこのスーパーレアグランドモンスターの事だろう。
スーパーレアは四体存在し、陸、海、空の長と星の主だ。
陸の長の名はベヘモト。
海の長の名はレヴィアタン。
空の長の名はジズとされていて、
星の主の名は不明とされている。
そして、一時間が経った時、月の光に照らされて、彼女の前に月からの贈り物が届く。
【ヴァンパイア・ロードマスター】を封印する【月の女神の呪札】である。
ボルトタイプの【ヴァンパイア・ロードマスター】を倒してしまったら、次の四代目達が【ヴァンパイア・ロードマスター】の真祖となってしまう。
それを防ぐには最も弱い一体を残して、三代目の真祖達を倒し、残った一体を封印すれば、四代目を作る事無く、三代目の真祖達を全滅させた事になるのだ。
これが、このゲームの欠点にして、唯一の攻略法だった。
「やりました。やりましたよ彼方さん」
「お疲れ様。お茶にしよう」
「はいですぅ」
夕愛は二つ目のゲームのボスも倒して見せた。
一つ目同様、不可能と思われた状態からの大逆転劇だった。
残る、ゲームは後、一つ。
そのゲームのボスを倒したら、奈朝が現れる。
決戦の時は近い。
だが、今は夜も更けて来ている。
ゆっくり休める様に、彼方はやさしく夕愛を包み込んだ。
レアアイテム、太陽の欠片を見つけ出して、一掃していく。
残るボスキャラはボルトタイプ一体のみとなった状態で、最強装備を脱ぎ捨てた。
「――ちょっとこれはかなり恥ずかしいですね……」
現在の状態は身につけた装備が破壊された時になる下着姿だ。
この状態で、敵の攻撃を喰らうと死んでしまうという何も装備をしていないという状態のものだ。
攻撃力は極端に落ちて、その辺のザコにも大ダメージを喰らってしまう危険性がある。
彼女があえてこの排水の陣になったのには訳があった。
このゲームには自分の力より、相手のスペックが大きい場合のみ仕える裏技があった。
夕愛はそれを使うつもりだった。
「あぁ……穴があったら入りたいですぅ」
下着姿で敵から逃げ回る夕愛。
逃げて、逃げて、逃げまくっていた。
世界中のプレイヤー達の大軍勢が吸血鬼達との死闘を繰り広げる。
それは正に人間対吸血鬼の戦争のようだった。
プレイヤー達はやられても後から後から増援が来る。
戦況は混乱し、しっちゃかめっちゃか状態に陥った。
「うーん、居ませんねぇ……あ、ちょっと、えっち、スカートはやめて」
夕愛はプレイヤーのふりをして襲いかかって来る吸血鬼達を交わしながら、状況分析をしていた。
元々は、未来の世界から来た超ハイスペックなデジタル・データである夕愛にとっては過去の世界にあたる、この時代のゲームのキャラクターレベルの分析など、容易かった。
「現在、残っている第三世代の数は十七。その内、最も弱いボスは三キロ西に居るボルトタイプ。これを残して、残りの十六体を倒します」
攻略手段にたどり着いた夕愛は十六体のボスキャラの所在を突き止めた。
そして、一体、一体、倒しに行った。
さて、それでは、今日も【よったろー屋本舗】三号店の【復活の森】の中の小説を【プレイバック】として、毎日更新の代わりに記事として載せさせていただきます。
【バーチャルリアルパートナーテイク2(プレイバック)】の19日目です。
5回更新という事でお願いします。
今日の予定ですが、番組を見ます。
明日の予定も同様です。
明日は、更新の後半で、【ファーブラ・フィクタ】の内容について書こうと思います。
明日は【アクア編】、明後日は【ウェントス編】、明明後日は【ファーブラ・フィクタ編】の内容について、簡単に書こうと思っています。
その代わり、今週は土曜日まで、午前中はバイトで午後は番組を見る事になります。
続きです。
ただ、はっきり書けるのは、【ディスペア・モンスター(絶望怪物)】とは違ったイメージで構想していると言うことですね。
【ディスペア・モンスター(絶望怪物)】は普通の生活から徐々に脅かされるイメージですけど、【バースコードフェアレディ】の方は突然、違った世界観に放り込まれた様なイメージですね。
その違いはあると思います。
という感じで考えて行こうと思っています。
という訳でただいまです。
今日もよろしくお願いします。
続きです。
そんな感じで作るので、未知との遭遇と言うよりは、未知のゲームへの参加と言う感じの物語になると思いますね。
どんな思惑があり、どんな展開になって行くかなどはまだまとまっていないので、この先、考える事になると思います。
それにまだ、考えたばかりなので、後でやっぱり変更になるという事も十分考えられると思います。
続きます。
続きです。
まだ、まとめていませんが、誕生させる【超常的存在】の【属性】や【能力】、【レベル】なども考えたりして、世界観を広げて行く予定にはしています。
急遽考えたものなので、まだまだ、考える余地はあると思います。
もったいないですが、それまで書いた【ディスペア・モンスター(絶望怪物)】の紙のメモは破棄して、明日からは新たに、【バースコードフェアレディ】としてのメモを取って行こうと思っていますね。
続きます。
続きです。
誰が、最も優れた【超常的存在】を産む才能に恵まれた【バースコードフェアレディ】かを決める【ゲーム】。
その名を【バースコードアンノウン】と言います。
【バースコードアンノウン】の世界で頂点に立つために、心楼と心愛の姉妹が冒険をしていくというストーリーになる予定です。
続きます。
続きです。
プレイヤーである【バースコードフェアレディ】達は、【バースコード】と呼ばれる【コード】を読み取ることに寄って、妊娠期間がほぼ無い状態で【超常的存在】を産むことが出来ると説明を受けます。
産んだ【超常的存在】は産みの親である産んだ【バースコードフェアレディ】に絶対服従をするので、その【超常的存在】を使ってバトルをする【ゲーム】だと伝えられます。
続きます。
続きです。
心楼と心愛を救った女性達の名前は遥香(はるか)と琉珂撫(るかな)と名乗り、自分たちは【バースコードフェアレディ】に選ばれたと伝えます。
そして、心楼と心愛にもその素養があると言って、女の子達の間だけで、行われているゲームを紹介します。
子供を産む事が出来ない男性には参加出来ない、女性限定のゲームです。
続きます。