それでは、バイトと外出などに行ってきます。
今日はこれで失礼します。
行ってきます。
お休みなさい。
また、明日。
バーチャル・アイドルは今の時代にもいる。
だけど、いきなり未来の世界から来たと言われても信じろという方が無理な話だった。
「じゃ、僕はこれで……」
立ち去ろうとする彼方。
「待って下さい。本当なんです。信じて下さい」
「ま、間に合ってますので……」
「あぁ、その目は疑ってますね。お願いします。どうか、話を聞いてください」
「ほっといてくれ!」
食い下がる夕愛につい、声を荒げてしまった。
ばつが悪そうにする彼方。
「……あ……」
「……ゴメン、……でも、本当に僕は独りでいたいから……」
そう言って夕愛の顔を見ると――
続く。
沈黙を破ったのは夕愛の方だった。
「私は四十年後の未来の世界から来ました。春風 彼方さん、あなたと恋をするために――私には大切 一日さんの1/4が詰まっています」
「え?え?――意味がよくわかんないんだけど……」
「ごめんなさい。本当はインパクトのある出会いを考えたんですけど、私、おっちょこちょいで、昨日はタイミングを間違えて、別の人が、彼方さんに声をかけてしまって出直そうかと思ったんですけど、一日考えても良い出会いを思いつかなくて……その……ごめんなさい――ムードぶちこわしですよね」
「ちょちょちょ、ちょっと待ってよ、勝手に話を進められても頭の整理が追いつかないって。ホント、どういう事?」
彼方は辺りをキョロキョロしだした。
実はドッキリか何かで、自分をひっかけようとして、誰かがその辺りに隠れている――そう、思ったのだ。
「君は一体……」
夕愛の肩に触れようとした彼方は何故か彼女に触れなかった。
ジジッ――っという音が微かに聞こえる。
「すみません、私はヴァーチャルデータ――人間ではありません」
彼方は事情が良くわからず彼女を凝視した。
しばらく見つめ合う二人。
夕愛の担当は夕方。
だから、朝や昼には姿を見せず、夕方まで待っていたのだ。
その言葉を知っていると言うことは一日の何かを握っているという事だ。
一日そっくりの容姿をして、合い言葉を知っている謎の少女。
そんな夕愛の事を気にならない訳が無かった。
彼方は戸惑いを隠せなかった。
夕愛が言ったその言葉――
それは、一日と決めた二人だけの秘密の合い言葉だったからだ。
【ある朝出会い、昼間に仲良くなって、夕方に告白を受けました。そして、夜に恋人になりました】
それが、一日が決めた恋愛のサインだった。
朝、会ったら出会ったと言う。
昼、会ったら仲良くなったと言う。
夕方、会ったら告白を受けたと言う。
夜、会ったら、恋人になりましたと言う。
それが、彼方の恋愛対象者の合図だった。
さて、それでは、今日も【よったろー屋本舗】三号店の【復活の森】の中の小説を【プレイバック】として、毎日更新の代わりに記事として載せさせていただきます。
【バーチャルリアルパートナーテイク2(プレイバック)】の11日目です。
5回更新という事でお願いします。
続きです。
制作再開は来週の火曜日を予定しています。
【クエスト・ガイド~冒険案内人】の第12話の再チェック修正と【エブリスタ】さんでの公開作業に入ります。
同時進行で、スター特典の【創作世界観】VOL.6【アナザーFP編】も公開作業に入る予定です。
来週の木曜日に第13(完結)話の追加文章を作って、日曜日にその再チェック修正と公開作業。
同時進行で、スター特典の【創作世界観】VOL.7【ヴェヌファユアの謎夢想(めいむそう)編】も公開作業に入る予定です。
予定としては大体、こんな感じです。
ちょっと作業ペースが落ちますがご了承下さい。
時間のやりくりをしての作業ですので。
今日の予定ですが、午前中はバイト、午後はお昼を食べた後外出をします。
明日の予定ですが、明日も同様に午前中はバイト、午後は外出で、ブログも朝更新します。
明後日からの水、木、金、土曜日は午前中はバイト、午後は番組を見ることになると思います。
日曜日も一日番組を見る事になると思いますが、早朝に起きて、またこっそり作業をやる予定です。
次のこっそり作業は22番目の【読み切り小説】になる【まいなぁくらぶ】になります。
メモの目標は20ページですね。
20ページ目に行ってから朝、ブログを更新する事になると思います。
続きます。