第八章 美女軍団
「どうですか?触って見て下さい、彼方さん」
「触ってって……」
「まて、夕愛、私の方が先だ」
「何でですか、奈朝ちゃん、私の方が先ですよぉ」
「いや、私だ」
「私ですぅ」
「喧嘩するなって、同時に触るから」
夕愛と奈朝は未来の真から送られてきた【ヌクモリ】を早速装備した。
ビジュアル的には薬のようなものを飲み込んだのだが、実際は、飲み込んだ様に見えた【ヌクモリ】は【転送装置】に外付けでセットされて、超音波を絶えず発生させて、そこにふれたものを自動演算し、触った様な感覚を持たせる。
と、同時に触られた夕愛と奈朝のホストコンピューターにもデータが送られ、彼女達も人に触られたような感覚を得ることが出来る。
彼方と触れ合う事が出来る様になると聞いて、二人は嬉しくて嬉しくて仕方ないと言った感じだった。
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