つれづれ日記

チェリスト秋津のつれづれな日記です。

ハーモニー (その1)

2009年02月01日 00時13分34秒 | Weblog
久々に、音楽のお話。

僕は、割と幼少の頃から音に対する感覚がちょっと周りにいないタイプだったようだ。 どういう感じかというと、和音をドミソ、シレソと聴くのでなく、緑色、黄色、という感じで、その和音を色とか物に変換して聴いていたらしい。ついでに補足すると、絶対音感はすでに身についていた上での話です。

絶対音感という能力は、音を聴いて正しくドレミと当てることが出来る能力のことですが、どうも最近、音楽専攻の学生たちを指導していて思うことが多い。
音符の聴き方がこの段階(いわゆるソルフェージュ)で終わってしまっているために、和音の変化を感情の変化に置き換えたり、いくつかの音の並びを和音と聴いたり、言ってみれば音を言葉に置き換えたりすることが、とても難しいらしい。だから、バッハの無伴奏をアナリーゼ(解析)してきて! というと、和音を見つけたり、ラインを見つけたり、というところまでならやってくる。
でも、じゃあピアノで弾いてみて! というと、いわゆるソルフェージュのレベルで終わってしまう。 そこに、感情を乗せる(感じる)ところまではなかなかいかない。 
よく聞く話で、日本人は言葉を左脳で聴き、西洋人は右脳で聴く、という話だが、どうも日本人は音楽も左脳で聴いていて、いわゆる音を分析してしまっているために、音と感情が離れているのではないだろうか。これは、もしかすると、かつて教育を受けた時に大事なことを教わっていないのかも知れない。 

いやあ、話が込み入ってきたので、続きはまた今度!





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