つれづれ日記

チェリスト秋津のつれづれな日記です。

オーケストラの首席の心得(その1)

2009年04月12日 07時59分56秒 | Weblog
オーケストラの首席には、何が必要か?

<あるときは指揮官、またあるときは特攻隊長、またあるときは警察官>

実は、前から温めていた「オーケストラの首席の心得」を、私の独断と偏見でもってお話してみようと思います。

<あるときは指揮官>
まず、そもそも首席奏者は上手くなくてはダメです。特に団員の中での評価が一番大事でしょう。「あいつには敵わない」と言わせるくらいの腕が要ります。
でも。上手く弾ける人ならOK!ということなら、コンクールで賞を取れる人は皆んな首席になれるということになります。
ところが、それだけじゃ、首席としてまだまだ足りません。
70人近い音楽家がひとつの音楽を同じ方向を向いて演奏する時、基本は指揮者が提示したテンポなり表情なりあって、それを揃えていくためのリハーサルがあるわけです。
指揮者は、全体に指示を出す場合と個別に出す場合とがあって、そのまま聞いて理解出来る時は何もしなくていいです。
でも、そのままだと誤解を招く場合もあって、その際は首席が判断して、より的確な指示を出す、あるいは行動で示すことが必要です。

つづく