つれづれ日記

チェリスト秋津のつれづれな日記です。

いってきました(その3)

2009年03月10日 03時28分39秒 | Weblog
前回からのつづき

さて、演目が始まりました。まずは太夫の声と太棹三味線の音に惹きつけられました。
仏教にも声明というお経に節を付けて称えるものがありますが、太夫の声の抑揚は低い音から絶叫のような高い音、いや音じゃなくて語りのようなところもかなりあります。
床本を同時に見ていたからかも知れませんが、ひとつの言葉にこんなに深い感情を込めることが出来るんだ! と感心しましたし、間というものが舞台の人形の細かい動きと絶妙にリンクしていることで、もの言わない人形の感情をうまく引っ張り出しているのかも知れないです。
また、何と言っているのか多少解らなくても、大体のストーリーを頭に入れて行けば、場内の空気で見せ場が来たのかな? と解りますよ。 そこで雄叫びのような声(何と表現したら良いかわからないので、ゴメンなさい)でたたみかけられると、本当にぐぐっときます。
またあるときは、感情を押し殺したような声で泣かれれば、(女方の場合そのようになっていたことが多かったように思いました)これまた、グッときますねえ。
何だか、昔の日本人は悲しい話を聞くのが好きだったんでしょうかねえ?



当日のプログラムの表紙より


つづく