つれづれ日記

チェリスト秋津のつれづれな日記です。

コンサートの感想

2009年02月11日 02時35分24秒 | Weblog
昨日、少し気になるコンサートがあったので意を決して行ってみた。
「ワルシャワからの新しい風」というものだった。
音楽監督に細川俊夫さんがなられていて、コントラバス弾きでもあり作曲者でもあるタデウス・ヴィレツキというかたを招いて、二人の作曲者の生の声と解説やコメントを聞きながら演奏を聴く、というスタイルでのコンサートだった。
他にイヴォナ・ミロニューク、next mushroom promotionという現代音楽アンサンブルのグループが演奏をした。
最初に細川さんのお話があった。感じとして、広島は気候が温暖で良いところだが、芸術という点では、冬のこの時期最低な気候であるドイツのほうがとても充実した内容があり、案外住みにくいところのほうが芸術は発展するのでは? と言われてたように思った。また、日本は現代音楽(この単語も、ほかのクラシック音楽の分野と少し差別されているようでお好きでないようで、今生きている我々が何かを感じ、その思いを音楽にし、それを演奏するという意味で、現代の人たちは、この分野をもっと大事にしてもいいのではないか、とも言われていた)の分野では、外国に遅れている!とも言われていた。

さて、その長いお話の後は、タデウス・ヴィレツキさんのお話を聞いた。
お人柄はシャイで普通の外人さんという感じだったが、イヴォナ・ミロニュークさんや、next mushroom promotionのメンバーのそれぞれの演奏を聴いた感想は、うーん! 面白いか?というと、なんといっていいかよく分からない。解説では自然と対話する。自己の内面と向き合う。とか言われていたので、彼の中で感じているそれぞれの要素を、音を介して垣間見ることになったのだが・・・。
まあ、例えが悪いかも知れないけど、僕はこのように思います。
食べ物で言うと、全くの未開の地で初めてのものを食べて、「これ、旨いか?」って聞かれて、即座に正しい見解が出来るか?といわれたら、NOでしょう。 でも、ホントは何回か聴いてみてから、その作品あるいはその作曲者への評価を出すべきだとは思います。 でも、残念ながら僕は美味しいと感じれなかった。
が、しかし、何度か聴きたいか? という問いに対して、僕の中である記憶が蘇っていた。

その記憶は、まだまだ子供の頃お袋から「本を読みなさい。芸術を志すものが文学が解らないで、どうして素晴らしい音楽が出来るのですか?」といわれ、好きでもないのに半ば強制的に有名な文学小説を買ってきて読んだ。しかし、読み始めて何ページも読まないのに、目は字を追っかけているが、頭に何も残ってなく、どうやら他の考え事をしているような有様。 そこを飛ばして先に進めばいいのに、中途で挫折。 また、気を取り直してほかの有名な人の作品を読むが、またもや同じ結果に。 こんなことを繰り返しているうちに、とうとう本当に嫌いになってしまった。という経緯があったことを思い出す。


誰か、僕のこの分野の音楽の聴き方にどこか間違いがあるようなら、教えて下さいます?