チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

弦楽四重奏のお手本だったN響クアルテット

2017年02月10日 22時16分51秒 | アンサンブル

3月のアンサンブルコンサートに向けてモーツアルトの「狩り」に取り組んでいる。

昨年「アメリカ」でデビューしたあと、今年の春には、地域のミニコンサートでモーツアルトの
14番「春」の第1楽章を披露したが、なかなか困難な道のりだった(本番で段を間違ったり・・)

その後ハイドンかモーツアルトをじっくり取り組もうと試行錯誤の結果、17番「狩り」に決定。
春以来、月2回の合奏練習と、月1回程度のアンサンブルをプロに指導してもらうことで、
わがアンサンブルAmusioも 何とか「狩り」らしい雰囲気になってきている。

演奏の技術とは別に、いつも議論になるのが、演奏速度。
プロのCDを聴くと前半の繰り返しをしないで6分40秒くらいで終わり、
リピートしても大体9分以内で演奏している。つまり軽快に「狩り」に出かけている感じだ。
一方我々のアンサンブルでは、繰り返して通すと10分半くらいになる。
(半年前だと12分くらいかかっていたので、かなりの進歩なんだけど・・・)

そんなわけで、今日のN響の選抜メンバーの「狩り」の演奏はどうなのか、

そのことを第一の関心ごととして聴きに行った。

千葉市科学館のプラネタリウム会場では、定期的にN響のアンサンブルの演奏がある。
プラネタリウムなので、リクライニングシートを倒し、満天の星座を見ながら聴けるのは贅沢。
しかもN響選りすぐりのプレーヤーでのアンサンブルが1500円なので、超お得。

さて4人は第1バイオリン青木調、第2バイオリン樽井悠樹、ビオラ中村翔太朗、チェロ宮坂拡志の皆さん。

演奏が始まると「何分で演奏するのか・・」などという不届きな考えは、すっかり忘れてしまった。
青木さんのキリッとかっこいい合図で第一音が始まると、すっかり音楽に引き込まれた。
アンサンブル全体の音が柔らかい。
特に宮坂さんのチェロは明快なのに、包み込むような響きで、曲の表情を豊かに色づけてゆくのに圧倒される。
師匠が「チェロでどうにでもなるんですよ」と いつもおっしゃる通りだ。

それにしても、どうやったらあんな柔らかい音が出せるんだろう・・・
「狩り」に続いて、楽器紹介として「白鳥」、ボロディンの弦楽四重奏曲とチェロの出番がたくさんあった。

とにもかくにも 一体N響の皆さんは、「狩り」をどんな速度で演奏していたのか。
前半の繰り返しまでは2分15秒、全体で9分ジャスト。(こっそりかばんの中のiphoneで計っていた)

今晩の演奏会に大いに満足した結果、速度を気にするより、息の合った、美しい演奏を目指したいと感じたのだった。

コメント
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