3月のアンサンブルコンサートに向けてモーツアルトの「狩り」に取り組んでいる。
昨年「アメリカ」でデビューしたあと、今年の春には、地域のミニコンサートでモーツアルトの
14番「春」の第1楽章を披露したが、なかなか困難な道のりだった(本番で段を間違ったり・・)
その後ハイドンかモーツアルトをじっくり取り組もうと試行錯誤の結果、17番「狩り」に決定。
春以来、月2回の合奏練習と、月1回程度のアンサンブルをプロに指導してもらうことで、
わがアンサンブルAmusioも 何とか「狩り」らしい雰囲気になってきている。
演奏の技術とは別に、いつも議論になるのが、演奏速度。
プロのCDを聴くと前半の繰り返しをしないで6分40秒くらいで終わり、
リピートしても大体9分以内で演奏している。つまり軽快に「狩り」に出かけている感じだ。
一方我々のアンサンブルでは、繰り返して通すと10分半くらいになる。
(半年前だと12分くらいかかっていたので、かなりの進歩なんだけど・・・)
そんなわけで、今日のN響の選抜メンバーの「狩り」の演奏はどうなのか、
そのことを第一の関心ごととして聴きに行った。
千葉市科学館のプラネタリウム会場では、定期的にN響のアンサンブルの演奏がある。
プラネタリウムなので、リクライニングシートを倒し、満天の星座を見ながら聴けるのは贅沢。
しかもN響選りすぐりのプレーヤーでのアンサンブルが1500円なので、超お得。
さて4人は第1バイオリン青木調、第2バイオリン樽井悠樹、ビオラ中村翔太朗、チェロ宮坂拡志の皆さん。
演奏が始まると「何分で演奏するのか・・」などという不届きな考えは、すっかり忘れてしまった。
青木さんのキリッとかっこいい合図で第一音が始まると、すっかり音楽に引き込まれた。
アンサンブル全体の音が柔らかい。
特に宮坂さんのチェロは明快なのに、包み込むような響きで、曲の表情を豊かに色づけてゆくのに圧倒される。
師匠が「チェロでどうにでもなるんですよ」と いつもおっしゃる通りだ。
それにしても、どうやったらあんな柔らかい音が出せるんだろう・・・
「狩り」に続いて、楽器紹介として「白鳥」、ボロディンの弦楽四重奏曲とチェロの出番がたくさんあった。
とにもかくにも 一体N響の皆さんは、「狩り」をどんな速度で演奏していたのか。
前半の繰り返しまでは2分15秒、全体で9分ジャスト。(こっそりかばんの中のiphoneで計っていた)
今晩の演奏会に大いに満足した結果、速度を気にするより、息の合った、美しい演奏を目指したいと感じたのだった。
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