チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

房総丘陵バイク走りで感じた「谷津」の美しさ

2012年08月14日 20時03分37秒 | バイク

毎日バイクをころがしている。

住宅地からほんの少し谷を下ったり、住宅地の境界から農道に迷い込んだ瞬間
こんな素晴らしい別世界が広がっている。

思わず発見する「隠れ谷」にはかならず美しいたんぼが、両側の丘陵を縫ってうねうねと続いている。
どこまでも続きそうに見える美田だが、ほとんど農家の姿をみかけなかったりする。ちょっと神秘的だ。
こうした道に入り込んでバイクのスイッチを切ると、ヒグラシ、カナカナなど虫の声に満ちている。
足元ではトカゲが急いで逃げ去ったり、小さな蛇が横切ったりする。

地理ではこんな「隠れ谷」を「谷津」というそうだ。あの「谷津遊園」の谷津だ。
地域によって呼び名は違っても、かつて浸食された大地が海中から隆起して出来上がった地形だ。

「谷津」の行き着く先は、必ずといっていいほど樹木に覆われた細い峠道に突き当たる。
そんな樹木のトンネルを突き進むと、明るく開けた高原のような畑があったりする。
ある「谷津」の奥まった場所に印象的な風景を見つけた。
水平な田んぼが次第に狭まり、その先に何段にも耕された棚田、その真ん中に鎮守がまつられていた。



ここもきっと何万年か前は、海の中で、鎮守の森は本当に「小島」だったのかもしれない。

 

千葉県は全国唯一500m以下の山しか存在しない県だという。
房総半島に限れば408mの愛宕山が最高峰だそうだ。(自慢にはならないけどね。)
だからバイクでどんなわき道、裏道に入っても中部地方のような峻厳な高山には突き当たらない。

房総丘陵を突き抜けて、どこまでも進めば、やがて太平洋に突き当たる。
房総半島の東に進めば、日本最大の海岸線「九十九里浜」だ。



残念ながら、本日は強風のため遊泳禁止。真夏の海岸に人が出ていないのは珍しい光景だ。
無数の遊泳禁止の赤旗が遥か彼方まで立てられて、地元の漁師の一団が蛤漁をしている姿だけがあった。

オフロード車なら・・・と砂浜に乗り入れようとしてから、あわてた。
いくらオフ車といっても深い砂地を走行するには、かなりの技術が必要なことはすぐに分かった。
海岸眺めもそこそこに、出発することにした。

ところが、スイッチを入れて発進しようとして、何度も何度もエンストを繰り返してしまった。
いくら軽めのバイクといっても、総重量は140㌔もあって、押してゆくことは不可能だった。
「このまま抜け出せないで、誰もいない海岸に取り残されたらどうしよう・・・」
「本当はローギアーで走ったらいけないのでは・・・」などと不安を感じながら、
だましだまし走らせてなんとか海岸への舗装道路までたどり着けた。
(ふ~!いつか砂地走行の技術を学ぼう!)


そのあと、市原フィルの夏休み恒例「バーベキュー&花火大会」に足を伸ばした。
昨年同様、団員のご家族の好意で、湖に開かれている自宅ウッドデッキが集まった人たちに開放されている。
その前庭で、バーベキューと夜の花火大会(湖上で行われる本格的大会)がそのまま楽しめるのだ。

到着すると、大いに盛りあがっていた。
高齢ライダーの出現に驚かれながらも、早速バーベキューやらカレーやらをご馳走になった。
遠方から帰省して参加していた元市フィル団員の方を紹介いただいた。
このblogで市フィルのことをフォローしてくれていると知り、ちょっと嬉しかった。

そして誠に失礼ながら、明るいうちに引き揚げさせてもらった。(まるで顔見せ興行?)
だって、バイクの免許とってまだ数日なので、房総丘陵をナイトランするのは避けないとね。
皆さんに別れをつげ、次第に陽がかげりはじめた丘陵の山道をたどり、家路についた。
夜になると、きっとこんな花火がみんなの真上で炸裂したんだろうな~

本日までの走行距離190キロ。
すでに2回の給油をしているが、今のところ1ℓで30kmは無理みたいだ。

コメント (6)
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