日々茫然

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『探偵ガリレオ』 東野圭吾

2007-10-15 | 本と漫画の話

今日から始まる月9の新ドラマ「ガリレオ」の原作です。
CMを見て、「お、もしかして推理物?」と興味を引かれて、本屋でフェア中・平積みの文庫を手に取りパラパラ…。

東野圭吾さん、超人気作家ですが
ほとんど読んだことがなくて…。
(ずいぶん前に、『怪笑小説』という短編集を読んだのみ。内容はすっかり忘却…)

これも短編集だから読みやすそうだし、いい機会かなぁ、と購入してみました。
 

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突然燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体(※)、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。常識を超えた謎に天才科学者が挑む、連作ミステリーのシリーズ第一作。
※表紙裏のあらすじでは「心臓だけ腐った」と書いてありましたが、文中正しくは「右胸の皮膚」のことでした。

「燃える」「転写る(うつる)」「壊死る(くさる)」「爆ぜる(はぜる)」「離脱る(ぬける)」と、各タイトルも一工夫あって面白い。
科学ミステリらしくするためか、ちょっと話に無理がある気もしましたが、全体的にはまずまずな感じでした。
シリーズ続編の『予知夢』も気になって買ってしまいました。

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この後、ついにシリーズは直木賞受賞作となる長編『容疑者Xの献身』に繋がるようです。
そうだったのか。『容疑者Xの献身』は単独の作品ではなく、シリーズ物だったのか。
『容疑者Xの献身』、ちょっと興味はあったものの、長編だし、現代物だし(基本的に現代が舞台の小説はあまり好みのジャンルではないので)、東野圭吾ってあまりにも有名になりすぎてて、今更…的な感じもして尻込みしていたのです。
でもこうなると、『容疑者Xの献身』も気になってきました。


ところで、このシリーズの探偵役の湯川は、「頭脳明晰スポーツ万能、でもちょっと変人」という設定。
この「天才、でも変人」の探偵って、私のツボなのです。
それも読んでみる気になった一因です。
京極夏彦の榎木津礼二郎とか、島田荘司の御手洗潔とか、有栖川有栖の火村英生とか… (火村助教授は猫好きでもありますし漫画化された火村氏がまたスタイリッシュな長身の超美形で痺れます)

ドラマのCMで見ると、キャストが福山雅治ということで、「天才、変人」さらに「男前」でもあるわけですかと食いつきました
(福山雅治の顔自体はそれほど好みの部類ではないのですが、男前なのは事実ですから)
ところが、あとがきを見ると、湯川のイメージモデルは「佐野史郎」だったのだそうです。
すみません、ちょっと、テンション下がりましたよ
いや、佐野史郎さんが悪いわけじゃないですけども、先に福山雅治のイメージが付いちゃってましたから…
読んでみたら、確かにイメージは佐野史郎…なのかなぁ。(←当たり前)

ドラマのキャスティングの方は、ちょっとイロをつけちゃったわけですね。
ワトスン役も、原作では男ですが、ドラマでは女の柴咲コウみたいですしね…
原作では、男同士の会話ばかりで色気なんかなかったのですが、きっと恋愛も絡めてきちゃったりするんでしょうね。
まあ、月9だからなぁ…

でも、ドラマの方がどんな感じになるのか気になるので、久しぶりに連ドラ見てしまいそうです。
さて、どんなかなぁ?

コメント (14)
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