町田選手『氷上の哲学者』を通り越して『氷上の武井壮』になりつつ。。。
フィギュア男子SPはすごかった!
まず、演技以外の小ネタから。
団体戦の観客は仕込みだった???って思いませんでした?
個人戦になって空席も目立つし、関係者っぽい人も結構いたし。
そんな中、日本からのお客さん、GJ!
席も良い位置で日の丸を振れてたし、いつものフィギュアの試合と変わらない雰囲気。
羽生選手にぷーさんのぬいぐるみ投げた人もGJ!
でもやっぱ五輪だなって思ったのが、コーチって各国のユニフォームを着ないといけないのかしら?
オーサーコーチは羽生選手を出迎えた時グレーのジャケットを着ていたのに、フェルナンデス選手の時はエンジのジャケット。
「お着替え?」って考えたら、グレーは日本のスーツだったし、スペインはきっとエンジなんだと気づきました。
そうやって見ているとモロゾフコーチも日本のブルゾン着ていたし、タラソワさんみたいな毛皮でキスクラはだめなのかしら?
それから小林芳子強化部長は見てて面白い。
一見、江川詔子さんかと思ったのですが、一生懸命マスコミを仕切ろうとしてたり選手のサポートを率先してやってる姿は、従来の口ばかりで「連盟はなにもしてくれない」の役員とは少し違った人なのかなって思いました。
さて、演技の方のお話を。。。
羽生選手、あっぱれ!でした。
演技終了後の息遣いで落ち着いているようでも実は五輪特有の何かと闘っていたのかなって思いました。
そうすると、フリーの体力がすごく心配になってきますが、1ミスならメダルはキープできるほどの高得点。
フリーの鍵はもちろん『4S』。
GPFも全日本も失敗したけど他の要素が完璧で、後半に高得点のジャンプを並べた構成も手伝って高得点で優勝してきました。
とは言え、転倒は体力を奪われますので避けて通りたいところ。
現地時間23時過ぎに全演技終了して、そのあとフリーのドローイング。
選手は何時に寝たのでしょうか。。。?
初の100点越えの羽生選手を追いかけるのが、チャン選手。
やはり3Aが鬼門でした。
男子は4回転1つの結果で10点くらい動きますし、特に今シーズンフリーは自信を持っていると思うので虎視眈々と金メダルを狙っていると思います。
やっぱ彼の前にはジャッジの国籍は関係なかったですね。
ここからは順不同、思いついた順に。。。
高橋選手はいろんな不運が重なって大変でしょうが、4回転以外はちゃんとできているんだからあまり深く考えないで頑張ってほしいです。
バンクーバーでも4回転失敗したけど、他で盛り返してメダル獲得したことを忘れないでほしいです。
町田選手、すごくもったいない!
4回転のあと2回転を付けて3Aも決まって、これで上位行けると思った矢先の2回転。
私もテレビに向かって「わぁ~っ!」って顔を覆ってしまいました。
これ普通に決めてたら3位は堅かったんじゃないかな。
本当はここで解説の本田さんにこのミスがすごく大きいという事を説明してほしかったです。
フィギュアにあまり詳しくない人は3回転ジャンプが2回転ジャンプになっても転倒よりマシだと思ったことでしょう。
SPは要素が決められていて「ステップからの3回転(または4回転)ジャンプ」が必須なので、2回転になった時点で着氷が良くてもダイナミックなジャンプだったとしても要素を満たさないので減点されます。
しかも、後半の基礎点が1.1倍になるジャンプだったので、このミスで6点以上損をしたのではないでしょうか。
こういう丁寧な説明をしないから「フィギュアの点数よくわからない!」って誤解されるんだけどな。。。
町田選手はGPFでもSP痛恨のミスからフリーで挽回していますので、その時の気持ちを忘れなければ大丈夫だと思います。
ジュベール選手の会心の演技を久しぶりに見ました。
バンクーバーでは散々な結果でどうなるかと思っていましたが、ちょっとウルッときました。
もう少し得点伸びても良かったかなと思ったけど、最近国際大会で結果を出していないからこのくらいが妥当なのかな。
アボット選手、リアルタイムでは見ていなかったのですがちょっとビビりました。
ネットで転倒の写真が掲載されていたのですが、ちょうどコーチの前だったんですね。
佐藤有香さんのびっくりした顔も写っていました。
でもそのあとの要素をこなして最後のスピンやステップもレベル取れてるし、「このままじゃ終われない!」ってところでしょうか。
フリーまでアドレナリン放出し続けてほしいです。
それから、衝撃的な皇帝の棄権。
これで競技生活が終わるのは哀しいですが、彼のおかげで男子シングルは再び4回転時代に突入できたわけです。
その皇帝から日本の選手が後継者として名指しされている、そして期待通りの結果を出している。。。新しい時代の始まりでしょうか。
メダルの行方を占おうとすると、すごく難しいです。
3位フェルナンデス選手から11位町田選手まで3.5点差・・・さらに言うなら13位ベルネル選手までも5.89点差、2位-3位差よりも僅差です。
ジャンプ1つずつの出来がメダルどころか入賞も危うくなるという激戦です。
スコアシートを見てみると、ちょっとした着氷の乱れでも転倒並みの減点が付いています。
その反面、豪快に決まったジャンプには加点がたくさん付きます。
ですから、見た目ノーミスでも回転不足が多いと得点は伸びませんし、ミスが前半か後半かによっても変わってきます。
プルシェンコ選手が棄権した今、ホームアドバンテージはなくなり、異様なロシアコールに悩まされることはありません。
滑走順を見てみると、日本選手はいい順番ではないでしょうか。
町田選手は最終グループには残れませんでしたが1つ前のグループの最後ですし、高橋選手は羽生選手の前ですから思いっきり自分の演技に集中できます。
羽生選手はSPの貯金がありますので、自分以前に良い演技が続いても自分の演技に集中できます。
そうするとその次に滑るチャン選手のメンタル次第でメダルが決まりそうです。
下手な皮算用に走ると、まさかの・・・ということもあり得ます。
直前で高橋・羽生両選手がノーミスでプレッシャーをかけるかもしれません。
どういう展開になろうとも、1-2位との得点差と3-11位までの得点差を考えたら『メダルを最後まで諦めなかった人』が獲ると思います。
悔いのない演技をしてほしいです。
みんな頑張れ!