シェ・イリエのお気に召すまま

旭川にある自然派フランス菓子店シェ・イリエの店主の独り言を綴っていきます。よかったら、お付き合い下さい。

最近読んだ本 

2007-04-28 19:47:03 | 最近読んだ本
シャトゥーンヒグマの森(増田俊成)2007年の「このミス大賞」あらすじは北海道の研究林を管理する学者や親族が年末年始を仲間で過ごすためその林のなかの小屋ですごそうと集まった。そこへヒグマに襲われたという密猟者が逃げ込んでくる。やがてシャトゥーン(穴持たず)の350キロのヒグマが現れる。
ひぐまの害の読み物は良く読みます。一番最初は「羆嵐」あと福岡大学のパーティー遭難の記録、「邂逅の森」、どれも非常に生々しく原始的な恐怖が感じられるものでしたが、この本はスプラッター映画を見ているような印象です。迫力ある冒険小説ではありますが何かが足りない気がします。なんだろう?
青に候(志水辰夫)
最近この人ものを良く読みます。大人の人とゆっくり神楽坂あたりで、ぬるい燗を飲んでいるようなそんな感じがしますヘミングウエーの短編のようなハードボイルドな文体の中にも日本人らしさが感じられる文章でこの本の冒頭
「朝霧が立ちこめていた。何もかもぼんやりかすんでいる。」なんかで始められるともうだめです。作者初の時代劇、理不尽な世界を描かしたら天下一品。

酒古良(シュコラ)

2007-04-28 19:07:06 | 洋菓子
やや、遅くなったお知らせですが先日、国土交通省企画の「VJC魅力ある日本のおみやげコンテスト2007」で地元の酒造メーカー大雪の蔵さんと共同企画のボンボンショコラ「酒古良」が食品部門の最高賞金賞をいただきました。
先方さんは以前から何度か出展していたらしいのですが、今回私と作った古酒のボンボンショコラを書類審査にだし通ってしまい、急遽、こういう訳で試食用サンプルを作ってほしいと言われ、いつもの「ノーがいえない日本人」の私ですので、言われるままお作りしました。
程なく、金賞受賞の報告を受け、答えた第一声が「いっぱい作れないよ」でした。
われながら、大雪の蔵のN山さんには覇気が無い虚弱体質の返事しかできないのに、賞品の旅行券をもらうときだけ元気いっぱいですいません。
しかしなんと言っても、今回の受賞は、ほとんどパッケージとネーミングのおかげだと思います。大雪の蔵のスタッフのみなさんおめでとうございます。