夢かうつつか
作曲家はつぶやく
『あの名前!
何よりも誇らしかった私の名前!』
乗り出した手と手に
パンフレットの上に刻まれたその名前
劇場の床を踏み鳴らして
人々が高らかに叫び続けた
『私の楽曲が・・・
初めて成功を収めた時・・・!』
あの拍手は絶えることがなかったのに・・・
彼にはもうその熱狂でさえ
想い出すことができない
ダフニス そしてクロエ
その2人の恋人達の
彼はどちらであったのか
誰よりも愛した
深い霧の夜に
失われた顔
彼女の髪
濡れて冷たかった
あるいは
死んでしまった
王女を見送る
その父であったのか
暗殺者であったのか
黒い不吉な記憶だけが
刻々とはっきりとしていくのだ
彼の傷ついた脳髄
誰にもつなぎ合わせることができない
シェラザード ラ・ヴェルヌ マ・メール・ロマ・・・
メヌエット メヌエット メヌエット・・・
・・・・くるくると回る
作曲家はつぶやく
『あの名前!
何よりも誇らしかった私の名前!』
乗り出した手と手に
パンフレットの上に刻まれたその名前
劇場の床を踏み鳴らして
人々が高らかに叫び続けた
『私の楽曲が・・・
初めて成功を収めた時・・・!』
あの拍手は絶えることがなかったのに・・・
彼にはもうその熱狂でさえ
想い出すことができない
ダフニス そしてクロエ
その2人の恋人達の
彼はどちらであったのか
誰よりも愛した
深い霧の夜に
失われた顔
彼女の髪
濡れて冷たかった
あるいは
死んでしまった
王女を見送る
その父であったのか
暗殺者であったのか
黒い不吉な記憶だけが
刻々とはっきりとしていくのだ
彼の傷ついた脳髄
誰にもつなぎ合わせることができない
シェラザード ラ・ヴェルヌ マ・メール・ロマ・・・
メヌエット メヌエット メヌエット・・・
・・・・くるくると回る