MONOGATARI  by CAZZ

世紀末までの漫画、アニメ、音楽で育った女性向け
オリジナル小説です。 大人少女妄想童話

逝く歳 来る歳

2009-12-30 | Weblog


年賀状用のカットから。

かつては耽美だった嗜好も
今ではすっかり角が取れ?
あらゆるものを受け入れる懐が
少しだけ広くなった気がいたします。

(例*完全に乾いた犬の○んちょであれば手で触れまで進化!)

来年こそ小説を仕上げたい!

皆様も良いお年を。

カーニバル

2009-12-18 | Weblog



古い作品です。

イタリアのカーニバルの仮面を
好んで集めていたことがありました。

女性の顔をかたどった
マスクブローチ(なるべくリアル&耽美なもの)
も随分集めました。

ピエロのモチーフとか。

昔は西洋趣味、キリスト的なものとかに
惹かれていたのに
旅行もヨーロッパ。
最近は国内旅行しか行かない。(お約束の温泉)
芸術的な好みまでも
アジア、イスラムそして日本的な趣味になって参りました。

食うものも日本食。
歳を取るってそういうことでしょうか?

若き日の夢

2009-12-11 | Weblog



若き日の夢



水透ける 玻璃のうつわに
実のひとつ みづけるごとく
わが夢はもえてひそみぬ
ひややかにきよくかなしく



1952年3月30日
CAZZの母作




。。。。。。。。。。。。。

先日、母親のことを書きましたが
一方的なだけで公平ではないと感じました。
これはうちの母親が私を産む前
結婚する前の20代の始めに書き記した詩です。
我が母はそもそも私がこの詩を目にしていることは知りません。
これも勿論、無断で載せています。

実家の私の部屋には子供の頃から
母親の本棚が置いてありました。
埃をかぶった古い本が詰まっておりました。

中の一冊にその本がありました。

『別れの歌』 ウィラ・ギャザー/瀧口直太朗*訳

当時すでにボロボロの古い本で表紙には20世紀初頭の洋装をした
西洋女性が窓辺に所在な気にたたずむ絵が描かれておりました。
今思えばハーレクインロマンス的な・・・
例えば西洋版竹久夢二のような風情のある絵です。

私はその本を読みました。

内容は戦前のアメリカあたり?の田舎町
少女から娘に変わる年代の女の子の物語です。
共に育った男の子への口に出来ない思いが
日々綴られていきます。
彼の方も彼女のことが好きなようなのですが
昔の時代ですからお互い口にはできないままに
悲喜こもごもと物語は進んで行くのです。
なんだか、当時の私が読んでいても
どってことない、もどかしい話だと思ったし・・・
残念ながらあまり内容が印象に残っていないのです。
旧字体でひどく読みにくかったし。
確か・・・最期に主人公である若い女は
片恋を胸に秘めたままに
凍った湖に落ちて死ぬのです。
そして残された彼は彼女への思いを胸に秘めて生きて行く・・・
そんなストーリーだったはずです。


母が娘であった頃は衝撃的な話だったのかもしれません???
そもそも当時、ハーレクインロマンスなんてなかったはずだし
あったとしても日本ではまだ翻訳も出版もされてないと思われます。


この詩は本を読み終わった
最期の見返し部分に
万年筆による直筆で書かれていました。
母は昔の人なのでとても達筆です。
流れるように美しく丁寧に書かれていました。

私は自分の母親にも
青春時代があったことを
この詩によって知らされたのでした。

それはある意味、ショックでした。

この詩を綴った娘と
現在の母親とのギャップ。

ロマンス小説を読んで胸をときめかせ
この詩を綴らずにいられなかった
この少女はどこへ消えてしまったのでしょうか。
私(20歳前後)はそう思わずにはいられなかったのです。

当時の母すら遥かに越えた年齢の今になっては
私の母親にも
様々なことで心を削っていかねばならなかった
色々なことがあったのだと推察することが容易になりました。
わが父との結婚が不幸だったとは私には思えないのですが
現在になっても母親が自分にはもっと違う生き方が
あったのではないかと思っていることは確かだと思います。
そんな大昔でないんですけどね・・・
母の娘時代は女に産まれたものにはまだまだ不幸な時代だったようです。
男であることや長男であることが優先されて
母自らは悔しいこと、我慢をしいられることが多かったらしいのです。
過去、母はわたしに確かに言ったことがあります。
「できるものなら、自分は男に産まれたかった」と。


私はこの詩を読むと少し悲しくなります。

もういない瑞々しい少女の面影に。
この少女とならば私は友達になれたのだろうかと。


2009-12-10 | Weblog




鳩は何処から来たのだろう
鳩は何処へ行くのだろう
手の中で震えていた彼女のあたたかさを
私は忘れはしない




。。。。。。。。。。。。。。

これは誰の詩でしょうか?
また作者名が不明のものです。
検索してみましたがわかりませんでした・・・

若い頃、気に入った詩や文章を
片端から書き付けたりしていました。
その時は作者名はわかってたはずなんですが。

これは
何か絵をつけようと思って
結局しないまま没になっていたもの
描きかけの原稿にこれだけ書いてあったのです。
当時わかってたものが情けないことに
20年近い時間を経て
まったく思い出せなくなってしまっています・・・


私の創作ではないということだけが確かです。
どなたかの詩であります。

いつか又ひょっこりと
出会うことがあるといいのですが・・・

ところで
イラストはまったく関係ありません。
これはかなり昔のリメイクです。