CORE OF EDEN

THE CORE OF EDEN


イブの眼は　覚えている
楽園の残像を

アダムの最後の言葉
残骸の中から責める
「誰がこの地獄を　お前に信じさせたのか」

初めての誘惑
初めての衝撃

それぞれに
男達は殺して行く
彼の愛した者を

言葉をもって
口づけをもって

エデンの毒は
彼の唇の上に

　　今は廃墟と化した家
　　庭園は荒れ果てたまま

　　ここには誰も住まない
　　ここには誰もいない

もはや
これがエデンの最後
これがエデンの最後



。。。。。。。。。。
これは高橋幸宏さんのLP「音楽殺人」に入っている曲からです。
英詩はクリス・モスデルなんですが。
はっきり言って訳は適当で間違いだらけです。
でもその間違ったままのイメージで話を作ってしまったもんで。
まあ、訳と言うよりはインスパイアされた
オリジナルの詩として読んでくださいませ。

すべては思い込みから始まると言っても過言ではないのだ！
（時効警察風）

秋の旅

秋の旅
　　　　　　　　　　CAZZ



安住の地を捜します

南へ　北へ　東へ　西へ

空の果てまでも
恐ろしい、青い
赤い眼をしたものが
追ってこないところへと

安らぎの地を捜します

海へ　山へ　谷へ　時へ

宇宙（そら）の狭間で
白い鳩、飼って
いなびかりが恐ろしくて
笑い出せるところへと

ふるさとはどこかしら

捜してもみつからない

雨へ　風へ　花へ　夢へ

時が６つ、流れて
虹がドライフラワーになった頃

もう
滅んでしまったと
聞きます






。。。。。。。。。。。。。。
色々と載せている詩は若い頃のものです。
２０代より前のものも。
ですんで、当時の閉塞感とかが良く出て来ます。
なんとか親から逃げ出したはずが
やっぱり実際は親の手のうちにいたり
（わしは孫悟空かっての）
愛されたかったのに愛されなかったり
夢はあっても叶わなかったり
つらいつらい。
若者はつらい。
年取ってもそれなりにつらいけどね。
でも確実に昔笑えなかったことが
笑えるようになるんだな～これが。

滅んでしまった故郷は
かならずどこかにあるぞ、と。
滅んでなかったぞ、と。
（タークス的言い回し）
私はそう信じているんだな～。

グリーン アイ 補足

グリーンアイの補足をやっと・・・

これはアポリネールの作品がもとなんですが
原作だと修道女達が
迷い込んだ狩人かなんかをかいま見た後
その目の幻を見るようになると言う話だったはず。
空間に目だけがフワフワと現れたら
こりゃもうオカルトですね。
どっちにしても集団ヒステリーの一種なんでしょう。

あと漫画をブログに乗せるのってうまくいかないなあ・・・
小さくてごめんなさい。
ひょっとしてコマ送りで乗せないとダメ？
なんとか工夫してみます・・・

すいません（汗）（涙）（鼻水）

グリーン アイ6

かつて

無数に咲いた
世を捨てた花々の為に

グリーン アイ5

緑の瞳は映し出す

けして見ることのない世界を
触れることのない男達
目覚めの傍らに
見いだすことのない夫
抱き上げることのない子供

絶え間なく訪れる　迷宮の瞳


グリーンアイに会ったよ

囁きは静かに伝わって行く

私はグリーンアイを見たよ


グリーン・アイ・・・

グリーン アイ4

グリーン・アイ

深いボヘミアの森の奥
その幻影は何百年も
そこを訪れ続けた

世の中から
忘れ去られた
古い修道院の門の中

喪に生きる妻の夫となって
結ばれなかった娘の恋人となって
母親の失った息子となって
あるいは
神に仕えし者のその証として

そして
そこで産まれ落ち
朽ち果てる定めの少女達

身分ある者の過ちによって
隠された子供
政争や遺産相続の中で
存在を許されない子供

そんな娘達の　ただ一度
生涯の恋

グリーン アイ3

ただその姿は
すぐに消えてしまった
私の心に残ったのは
深い深い緑の瞳だけ

グリーンアイは私に思い出させる

遠い昔にあったこと
長い間　忘れていたこと

もう２度と起こらないこと
１度も起こらなかったこと

けして　起こるはずのないこと

グリーンアイは修道女達を
幸福で切なくさせる

グリーン アイ2

グリーンアイに会ったよ

修道女達の間に
密やかに噂は広がって行く

グリーンアイに会ったよ

ほらあの回廊の
薄暗い片隅で

花咲く
埋もれる庭園で

崩れかけた
忘れられた東屋

誰もいない
朝の礼拝堂の
明り取りの下

グリーンアイはただ一人
たたずんでいた

その美しい瞳は
私をじっと見つめたよ

私は心がときめいて
わけもなく涙が出た・・・

グリーン アイ1

グリーン　アイ
アポリネール作　「緑の瞳」より

道化人形

道化人形
　　　　　　　　CAZZ



笑ってごらんなさい、お人形さん
キラキラ光る　巻き毛の上で
蝶々が逆立ちしてるでしょ
もう少し
もう少しで　
笑えるんじゃありませんか？

お立ちなさいよ、お嬢さん
プリンセスのお人形
笑い顔が粋だから
座ってるだけじゃ　もったいない
くるくる回る　マズルカとワルツ
もう少し
もう少しで
踊れるんじゃありませんか？

哀しい唄は　踊り子さん
オルゴールにはしたくない
あなたの名前を付けたのは
道化師のお人形
糖蜜の肌と　黒い眼の
あなたと同じ国の人

笑ってくださいよ、お人形さん
枯れたリボンは似合わない

そんなに可愛い
お顔の下で
とっても無邪気な
レースの中で
残酷なこと　考えてるの？

もう少し、
もう少しで
笑えるんじゃありませんか？





。。。。。。。。。。。。。。。。。
昔は人形が大好きでした。
内藤ルネ写真館！そんな本、ありましたっけ。
幸い？というか、そんな本物のビスク人形を手に入れる
財力もないままに、いつのまにか熱が冷めてしまったようです。
と、いうか、人形を手に入れると
その人形へ奉仕する時間と情熱が必要だと思うので・・・
面倒くさがりやの私には無理、と思いました。
なんか人形って構ってあげないといけない気分にさせませんか？
埃だらけになんかしていると怒られそうです。
子供の頃、祖母が買ってくれたスカーレットちゃん人形を
高いからと母はあまり遊ばせてくれませんでした。
（なんてボンビーだったのと、眼に涙を浮かべてくださいましな）
そんな私が安価なリカちゃん人形を手に入れました！
リカちゃんの方が小さくて可愛いし、手垢が付こうが
洗濯機で鳴門の渦に飲まれる危機一髪ごっこをしようが
あまり文句もいわれないと言うことで
（そんな遊びをしてるとは母は夢にも思わなかっただろう）
いつもリカちゃんで遊ぶようになりました。
そしたら、なんと。
スカーレットちゃんたらば、私の夢に出て来やがったんです。
「なんで遊んでくれないの？」って同じ背丈の人形に
肩を掴まれた恐ろしさ。子供は残酷です。
人形の寂しさなんかちゃんちゃらわかりませんざんす。
ますます寄り付かなくなってしまった、という
スカーレットちゃん人形の大誤算、大失敗という結末・・・
そんなことがあってからか、人形、形代にはちょいっと気を使ってしまいます。
現在は愛玩物としての興味よりも美術品とかインテリアして以上の興味は
持たないように心がけております。

はてさて
私の子供時代のスカーレットちゃんは
リカちゃん、いずみちゃんくるみちゃん達と共に
田舎の親戚の子供達のもとへと流されて幾星霜。
今はお役御免と捨てられてしまったことでしょうか？

せめてかわいがってもらえたのでしょうか？
私としましてはとりあえずは（後ろめたいし）
かわいがってもらえたことと固く信じたいのです。