MONOGATARI  by CAZZ

世紀末までの漫画、アニメ、音楽で育った女性向け
オリジナル小説です。 大人少女妄想童話

遅すぎるぞ新年

2008-01-22 | Weblog
ちょっとと言うか、かなり遅くなってしまいましたが
新年おめでとうございます。
雑文(エッセイ)というものが
こんなに面倒くさい、難しいものかと。。。
徒然に思いつくままに書いていられる方々は
常々私、鼻歌まじりになさってると思っていた節がありましたが
えらく反省。失礼を詫びる思いです。
尊敬の眼差しでこれからは読もうと心を入れ替えました。
同じようにブログの女王的方々にもリスペクト!

ところで本の話といえば
正月辺りから読んでるのは
荻原規子さんの勾玉シリーズ全3作
(かなり健全なしっかりとしたファンタジー。ところどころにそそる設定とかがあるけど、その辺は児童向けというところでほのかに香ると行ったところ。少女漫画的世界が堪能できました。)
上橋菜穂子さんの守人シリーズ・・夢の・・までの3作
(同じく児童向けながら、登場人物の大多数と主人公が大人なせいか骨太なイメージ。これはアニメになるわ。漫画でも青年誌でも充分いけると行った感じ。世界がすごくしっかりしていて魅力的。研究者の描く文学とはこういった奥の広さを感じさせるものなんでしょうか。先が楽しみ。上製本を買おうか文庫本を待つか悩んでいます。)
タニス・リーのヴァヌスの秘録シリーズ(4巻目はこれから)
(大好きなタニス・リー。期待通りの耽美でエロスを感じさせる世界を展開しています。まだ最後を読んでないのですが、中世世界のヴェヌス(ヴェニス)から始まった世界の結末がSFと言うのには完全にやられています。読むのが楽しみというか惜しいような・・・ちなみに私は炎の聖少女が一番趣味かな)
その合間に若竹七海さんの「バベル島」
(短編嫌いの私でも楽しめました。怪談とからめたような話が私の好み。展開も見事!うまいなあ~)
八木荘司氏の「古代天皇はなぜ殺されたか」(現在進行中)
(興味で読んでます。勉強ですね。なかなか興味深い)
乙一氏「暗いところで待ち合わせ」
(あっさり読めた。映画の予告で興味を持っていたのが今、やっと。ラストは誰もが予測していたながらすんなりメルヘン過ぎる展開?。)
海猫沢めろん氏「零式」
(これはハード。男性同人誌かと思いつつも、しっかりラストに昇華させたところがすごい。ロリコンとかハードポルノは女性である私には読んでてつらい所もあるんですが・・読むのを止めさせる直前までのバランスがうまい?読み終えて見れば、言いたいことはすっかり伝わったというか、共感できる世界観を勝手ながら感じてしまいました。読後感は悲しみの荒野と伝説。ちょっといいかも。)
梨木香歩さん「沼地のある森をぬけて」
(梨木さんの作品ははっきりと好きです。これは・・ぬかみそという不条理から始まってファンタジーなの?と迷わせられつつ、気がつけば生物学的SFというか、ああ驚いた!と思ってしまった。小さな小さな菌の世界の大きな話に、気がつけば独自の世界もまったく気にならなくなってました。なんとなく希望って感じで読み終わりました。)
森博嗣「探偵伯爵と僕」
(森さんは私には作品の好きずきがはっきり分かれる作家さんです。最初は小学生の主人公になんとなく違和感を覚えてしまったのですが、圧倒的な構成力と展開で気がつけば最後にはしっかりと感動。みごとです。この方が存在感のある人物を描き出した時はストーリーとかの矛盾をすべてふっとばす程の破壊力を発揮!なんとなくピンとこなかったスカイ・クロラシリーズもちゃんと読み直して見ようかな。)