Gustave MOREAU
La chimere
高丘親王航海記を読み返しました。
著者は澁澤竜彦氏（故人）です。
澁澤先生（思わず先生と呼んでしまう）の諸作品には
どんだけお世話になったことか
しみじみ思います。
この作品は
読後感が独特だった印象がありました。
読んでいるうちに
私も親王様の人柄に
惹かれてしまったようで
親王様のアニムスである
藤原薬子も慕わしい
今
読み返してみても
やはり哀しい・・・
哀しいけれどそれだけではないような
あっ
そうだ
ひょっとすると
この哀しさは
高丘親王様から
そして
澁澤竜彦氏
たくさんの優れた先人達に
先に逝かれてしまった
残された者達の
気持ちであるのかもしれない
・・・・
ギュスターヴ・モロー 岩の上のサッフォー
サッフォーというと
あの
サッフォーですか？
なんで悩んでいるんだろう？
可愛い女の子達に
囲まれてご機嫌だったのでは？
そういえば
サッフォーの詳しい人生を
私はよく知らないかも
ひょっとすると
こういう画材になるような
憂いや嘆きが
あったのかもしれませんね
天守物語 富姫
確か宮益坂の近くの
小さなギャラリーでした。
２回あったような。
芝居人形はジュサブローさんの中では
地味な方ではないかと思います。
別の展覧会の方が印象が強い
でも葉書がなかった記憶
箱の中に詰められた人形のオブジェが
幾つかあって印象深かった・・・
のちに京極夏彦さんの
魍魎の匣を読んだ時に
匣に入った少女の死体？のイメージと
ジュサブローさんのオブジェが
とっても重なってしまいました
天守物語 図書之助
本屋さんに行ったらば
田辺聖子さんの私本・源氏物語が
新しい装丁で文庫として並んでいたので
うれしくなってしまいました。
これ
個人的にすごくお勧めです。
うちの大将こと若き源氏の君
雅やかな物語の主人公も
夜な夜な恋に生きるばかりではない。
全身全霊で女を口説き
首尾よくことを成し遂げて帰る朝は
眠いのである
お腹もすくのである。
ついつい
あくびも出るしおならだってする。
飲み過ぎた朝はぶぶ漬け以外は
喉を通らないに決まってるのである。
輝くような美貌と人も羨む境遇で
向かうところ敵なしの噂の貴公子
紫式部が書かなかった？日常は
17歳の等身大の男の子なのだ。
当時の物語では当たり前過ぎて
書いても美しくないと切り捨てられた
細々とした貴族や庶民の日常が
とてもよくわかるのもおもしろい。
ラジオドラマになるそうですが・・・
私はこれこそ
映画化して欲しいものと
切に願っておるのです。
海神別荘 美女
手前の話で恐縮ですが
去年のメモを読み返していたら
スパイラル・ツウをアップしてから
１年があっという間に過ぎておりました。
現在、書いているスリーは
進展が芳しくありません。
苦戦中です。
来年になることだけはなんとしても阻止したい・・・
これが完成すると
ゼロも改訂しなければならなくなります。。。。。
海神別荘 公子と美女
ジュサブロー
こういった人形の走りであったのでしょうか。
これは芝居人形を集めた人形展で買った葉書です。
何枚か続きます。
