MONOGATARI  by CAZZ

世紀末までの漫画、アニメ、音楽で育った女性向け
オリジナル小説です。 大人少女妄想童話

蜘蛛女のキス

2011-02-22 | 絵葉書
C.-MICHELANGELO:Testa femminile di profilo (Firenze,Galleria Uffizi)


アマゾンでDVDを買ったので
読み返してみました。

原作もいいけれど
映画も悲しくて良かったです。

瀕死の革命家の
夢に浮かび上がる
蜘蛛女
それは哀しく美しい
モリーナが夢見た女
まさにそのもの

『蜘蛛女』って映画もありましたが
怖い女の迫力ばかりが印象に残っております。
ああいう女の逞しさも良いけれど
こちらの蜘蛛女は
男の肉体に入った女の魂の物語

文庫本の解説を読むと
哀しさが増すけれど
映画を愛するモリーナは
ヒロインのように殉じたことに
深い満足を覚えていたと信じたいのです。

「大丈夫よ、バレンティン。だって
 この夢は短いけれどハッピーエンドの夢なんですもの」
物語のラスト
男の脳裏に語りかける声
それこそが
彼の屈折したアニマ
マルタであり
そして彼に無償の愛を捧げた
モリーナ自身の声なのだと

TRIANGLE ~三角関係?~

2011-02-19 | 絵葉書
木村光祐 Kosuke Kimura / An Epilogue / P C No.11
著作権 Print Art Center / Printed Japan



昔読んだ『真夜中の相棒』を
また読み返してみました。

何度も読み返すものと
あまりに良すぎて
読み返せないもの
そういうのってありませんか?

最初の感動を失うのが怖くて
自分の中に留めてしまいたいのだと
今は自分なりに解釈しています。

この本は後者でした。

改めて読み返すと
やはり良い。
でも昔読んだ時の
男同士の趣味世界に
片寄った意味の感動というよりは
生身の人間と人間の孤独・・・
というものが強く
心に残った気がします。


ラストなんて
うっとりする余地なんて皆無の
むなしさではありませんか。

しかし、それでも
人は生きて行かねばならない・・・
独りでは生きて行けない・・・

ところで原題は『トライアングル』
三角関係って言ってしまえば
やっぱり
これってそうなんだろうか?
初めて見た時、和製タイトルは
『真夜中のカウボーイ』と
リンクしているのかとも
思った記憶があります。
『~相棒』と続くのは
右京さん人気の時節柄にも
今こそ旬なんでしょうか。

まいったニャンコも目でわかる

2011-02-12 | 絵葉書
"Look Mommy"
Photograph from Globe Photo

"One Is Worth a thousand words"
Photographic Postcarda
著作権 Flashcards.Inc.1983



友人からのお葉書
『あれからあのスーパー・エキセントリック・シアターの
 テープがわすれられずとうとう買ってしまいました。
 YOSAHOI BUSHIと素人不幸自慢の感動は
 自分だけで楽しんではいけないと早速、
 会社の友人にも分けてあげ今では
 ちょっとしたブームです・・・
 しかしまだ、戻って来ない』



このテープ・・・
どんな内容
だったかは
もう
既に
自分では
忘れていたり
いたしします

まだどこかに
あったはず
探してみようと
思いつつ
 


。。。。。。。。。。

ところで
またまた
またも読み返している
伊坂幸太郎さんの『重力ピエロ』
ほんと何度でも
読み返せるんですよね。

映画化作品も見てみたい気もしますが
原作が良いと
たいがいがっかりしますんで
見ない方が良いかもと




バックミュージック

2011-02-10 | 絵葉書
この葉書は私が裏面を書き損じて色々汚したせいで
誰の作品か判読できなくなってしまっています。
写真家の方、申し訳ありません。




。。。。。。。。
事故って以来
封印していた車内ミュージックを
最近やっと解禁しました
(運転に集中しろって自戒をこめて・・・)


忙しかったりモロモロで
ずっと買って聴いていなかった
CDとかを聴くのに
運転中はピッタリです


今週はずっと
『グループ魂』と『怒髪天』
お気に入りに追加です


その前は
レディ・ガガ
意外にちゃんと聴けて
邪魔にならない

倉橋ヨエコとかも
聴いちゃって
戸川純から続く
自虐歌路線
なんだか
ついはまってしまうんですよね・・・

キューピット

2011-02-03 | 絵葉書
BRONZINO(1503-1572)
NATIONAL GALLERY



イギリス旅行中の友人が
送ってくれた絵葉書です。

当時、エロイカ
(漫画エロイカより愛をこめて)
がブームでしたっけ。


『悪いとは思いつつこの絵の前で思わず
 笑ってしまいました。
 この絵のキューピットが
 伯爵に似ているかと思うと・・・
 そうか!
 この絵のあるお部屋の絵を
 全部盗んだのよね、あの人は。
 そういえば少佐が泊まっていた(らしい)
 リッツホテルの前も通りました。』原文より


懐かしい過去です。


漫画は今も続いていますね。
昔ほどの情熱は失ってしまいましたが
まだたまに読んでいます。