MONOGATARI  by CAZZ

世紀末までの漫画、アニメ、音楽で育った女性向け
オリジナル小説です。 大人少女妄想童話

アリスに付いて

2008-02-25 | Weblog
「なりそこないアリスの為の追悼簿」について


タイトル最後まで迷ってましたです。
もう一人の・・では平凡だし。
ちょっとキツイけど結局これで・・

内容については
自分どんだけ萩尾望都さんが好きなんー?!!!
ってことに尽きると思います。
すっごい影響受けてましたね。

後、これを描くきっかけになった本があります。
クリストファー・ミルンの「プーさんと魔法の森」です。
ご存知、熊のプーさんを書いたA・A・ミルンの息子さん。
プーさんにもクリストファー・ロビンとして登場していますね。
この本はプーさんの続編では全然なくて
クリストファーのエッセイに近い本でした。
彼のプーさんに寄せる複雑な思いとかの話でした。
これにヒントをもらい
大好きな「不思議の国のアリス」を彷彿とさせるように
わざと書いてます・・・
これは勿論、フィクション。
アリスのモデルはいるようですが全然違いますよー。

「熊のプーさん」ですが私は
ディズニーのプーさん物語は好きではありません。
あくまで原作のファンです。
物語の最後(プー横町に立った家)で
クリストファー・ロビンがプーさんにさよならを告げます。
彼は子供から大人になるからです。
でもプーさんにはその意味がわかりません。
そのすれ違う悲しみが幼かった私にも
強烈に印象に残った記憶があります。
私にもたくさんの愛するぬいぐるみ達がいました。
自分が成長することは痛みを伴うことだとなんとなく
教えられたのでしょうか・・・

そのラストがあるからプーさんは単なる童話ではないと
大人の読書にも耐えうる、お話であると私は思うのです。
「星の王子さま」と並ぶ名作ではないでしょうか。