goo blog サービス終了のお知らせ 

地震の構造と+α いろいろ考えてみよう!

自分が、日ごろ思ったことを記録しておくブログです。今は「地球の構造と地震の関係」という内容です。

沖縄トラフの水平方向の力のかかり方

2016-10-09 06:26:36 | 日記
 今回は、昨日の沖縄トラフの動きを水平方向で確認してみようというお話です。


 図は、日本近辺ののプレートの状況で、沖縄トラフと中央構造線は、一応つながっているという設定でお話してます。すると、ちょうど沖縄トラフと中央構造線のつなぎ目というか、曲がり角というか、その位置に来るのが熊本になります。
 それから、地殻は西から東に向かって移動しているという想定ですから、丸で囲んだところに、力の方向を記入してあります。

 それで、この図で見てもらえれば、昨日の話が分かりやすいと思うのですが、沖縄トラフは力の方向に対して垂直に入っているので、トラフ全体が力で押される形になるのに対し、中央構造線は、力の方向に対し、水平に入っているため、横滑りを起こしやすい状態になっていることがわかると思います。

 そしてついに阿蘇山が噴火しました。ということは、この沖縄トラフ~中央構造線の下にマグマが入り込んできていると考えていいと思います。昨日書いた深度20キロの地震が、マグマの上昇口を開いたのではないでしょうか。

 そして、いつもであれば、この噴火だけで終わるのでしょうが、今回は、全体的に広範囲にわたって崩壊が起きているわけですから、その隙間にマグマが入り込んでいくようなことが起こってもおかしくはない状態だと思います。
 個人的には、そのまま隙間をふさぐようにマグマがそこで固まってくれればいいと思いますが、最悪の事態としては、阿蘇山の近辺で、まったく予測をしていなかったところから、突然マグマが噴出ということもありうる、と考えています。特に、これから深度20キロ未満の小規模な地震が起こったところは要注意、と思っています。十分、警戒しておきましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄トラフ地震の構造

2016-10-08 05:13:31 | 日記
 沖縄トラフの動きが徐々に怪しくなってきているので、今回は、沖縄トラフの動きについて考察してみようと思います。


 図で、上に書かれているのは、通常の状態です。それが、フィリピン海プレートの沈み込みと、ユーラシアプレートの移動の力によって折れ曲がっていく構造、と考えていますが、基本的な構造は「中央構造線地震」と同様ですね。

 ただ、中央構造線地震との大きな違いは、中央構造線は東西に延びているのに対し、沖縄トラフは南北に延びています。これが決定的な違いです。

 以前書きましたが、地殻は西から東に向かって移動しているんですね。そうすると、中央構造線では、その力の方向に平行に延びていますから、基本的には、断層に横ずれの力が加わるということです。そして、そこが大きくカーブして、南北方向に転換しているところが熊本なんです。
 それに対し、沖縄トラフでは、断層部分が力の方向に対して垂直方向に延びていますから、プレート移動の力がそのまま圧力として断層にかかってきます。ですから、フィリピン海プレートの沈み込みによる地表付近の剥離と合わせて、地殻下部では、圧力によって、押しつぶされる形での崩壊が起きるということになります。
 要するに崩壊する2つのパターンが同時に存在するということです。

 ということは、中央構造線地震よりも先に大きな崩壊を起こし、南海トラフ地震を誘発する可能性が高い。熊本地震からあとは、中央構造線の地震が頻発していたため、中央構造線で崩壊が起きやすい、と予測していましたが、ここにきて、沖縄トラフの存在が不気味さを増してきている、と感じています。

 また、10月8日1時51分の熊本県阿蘇地方の地震は、震源の深さが20キロメートルとなっています。いよいよ地殻のやや深いところの崩壊が少しずつ始まってきそうです。となると、単に沖縄トラフ~南海トラフという地震の流れだけではなく、熊本~沖縄トラフ~南海トラフ、という連鎖も考えられるようになってきました。
 ですから、熊本で大きめの地震が起きた場合。
 沖縄で大きな地震が起きた場合。
 この2つに、今後要注意ということになると考えてください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄トラフとフィリピン海プレート

2016-10-07 06:52:13 | 日記
 10月7日の0時52分に、台湾付近でM5.8の地震が起きています。震源が非常に浅くて、こちらも表層で起きている地震なのですが、問題なのは、これ、沖縄トラフで起きているということです。
 そして、これを9月30日の記事と合わせると、要するに「地殻の表層でも底部でも崩壊が起こっている」ということなんです。そして、大きな地震が発生するサイクルも縮まってきていますよね。ということは、地殻が非常に薄くなっていて、力の逃げ道になっているのが沖縄トラフではないか、ということなんです。

 それで、以上の状況を考えると、南海トラフより沖縄トラフの方が、今の段階ではずっと危険な状況になっているのではないか、ということなんです。さらに、そのことと10月1日に書いた内容を照らし合わせると、現段階では「沖縄トラフでまず崩壊が起き、その影響でフィリピン海プレートの沈み込みが起き、南海トラフ地震が発生する」という連鎖の可能性がある、ということです。

 すると、沖縄トラフ近辺では、陸地が少ないため、陸地から離れたところで崩壊が起こった場合、人間が感じる震度は小さくても、南海トラフの崩壊につながる地震が起きるかもしれない、ということです。ですから、基本はマグニチュードを追いかけなければダメ、ということですね。

 そこで、ちょっと毛色の変わった話になりますが、1999年にノストラダムスの話題があって、その彼の詩の中に「2つのフィリップが半身不随になる」という一節があるんです。
 ここもいろいろな解釈があって、2つのフィリップとは、スペインの王のフィリップが統治していた2つの国の「フィリピンとアメリカ」だ、とか。自分は「2つのフィリップ」ってフィリップの複数形だからフィリップの複数形のフィリピン(ズ)を指すんじゃないか、とか、思っていたりしました。

 現実的には1999年には何もなかったのですが、ただ、この沖縄トラフで、大きな崩壊が起こると、そこから連鎖して、フィリピンが水没するような~いわゆる半身不随になるような~事態になることは、以前にも書きましたが、可能性として無いわけではないんです。だから、夢物語でもなんでもなく、現実に起こりうることだ、ということなんです。

 ということで、南海トラフ地震については、自分は、もう、大きくメカニズムが変わってきていると予測しています。ですから、南海トラフだけを直接気にするのではなく、むしろ、中央構造線から沖縄トラフにかけての地震の状況に注意を向けるべきだ、と思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄トラフと台風18号

2016-10-06 05:11:56 | 日記
 9月30日に沖縄方面の地殻が薄くなっているのではないか、その関係で冬でも台風が発生するかもしれない、ということを書きましたが、今回の台風18号でも、まったく勢力が落ちないまま韓国に大きな被害を与えていますよね。
 そこで、昨日の図を参考にしてほしいのですが、以前からフィリピン海プレートの沈み込み関して「プレートが薄くなってきている」というお話をしています。そして、沖縄方面の地殻も薄くなってきているというお話をしました。さらに、地殻が薄くなっているとマントルの熱が伝わりやすくなるため、海水温が上昇する、というお話も書きました。

 それで、今回の台風18号なんですが、ちょうど、進路がフィリピン海プレートの上を通過していて、なおかつ、南海トラフと沖縄トラフの間も通ってきているんです。
 ということは、この南海トラフと沖縄トラフの間にある中期塊も、相当薄くなってきていて、このエリアでも海水温の上昇が起こっている、という可能性が高いということです。

 ちなみに、噴火が連続して発生した場合、その噴火によって大気中に粉塵が浮遊し、それが太陽の熱を反射してしまうので、基本的に、海水や地表の温度が下がりやすく、例えば、冷夏になったりするのですが、今年はそういう状況にはなっていません。御嶽山が噴火しようが、諏訪之瀬島が噴火しようが、まったく関係なく海水温上昇が起こっているんです。
 これ、ほとんど間違いなく、地球内部の熱エネルギーの増加が起こしている現象です。

 もう一つ。千葉県あたりでは、震源の深さが20キロメートルの地震が出始めています。これは前にも書きましたが、震源の深さが10キロから20キロ、30キロと進むということは、地殻内部の崩壊が起きやすくなっている兆候ですから、大きな崩壊が起きやすくなっているということです。
 この点も注意して、今後の状況を見ていってください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本の中期塊

2016-10-05 06:38:07 | 日記
 昨日の記事で中期塊のお話をしましたが、今回は、今のところ推測される日本の中期塊についてです。ただ、パソコンで図を何度か書いてみたのですが、あまりうまく行かなかったので、申し訳ありませんが、これで、とりあえずはご了承願います。
 また、図の中のアルファベットは、今回のお話とは全く関係ありません。


 まず、黄色の線は「フィリピン海プレート」の図。赤い線は「中央構造線から沖縄トラフ」です。ここは、おそらく一つにつながっているだろう、ということですね。その次の緑の線は「韓国から日本の東北にかけて」で、ちょっと図がうまく行かなかったのですが、秋田・岩手を通っていると思われます。そして、紫の線は、これは、おそらく韓国側とつながっているだろうと思い、緑の線の途中から伸ばしましたが、青森・浦河沖につながっている線です。

 今までの地震の連鎖などの傾向から、この線が、おそらく中期塊の境界線であろう、と思われるので、今のところは、この形で認識しておきたいと思います。そして、実は、もう一つ、北九州・山陽・新潟にもラインがあるはずなのですが、ここの連鎖関係があまり直接出てきていないようなので、今のところは保留にしてあります。ただ、ここも、中期塊による断層があることは間違いありません。

 それで、自分が気にしているのは、実は、日本海。陸地で揺れを観測されるものでなければ、気象庁は地震情報として出していないようなので、ここがどうなっているのかが分かりません。もしも陸地で観測されない細かな地震が起きていて、歪みが修正されていっているなら問題はないのですが、もしも、歪みがそのまま残っているようだと、いずれ大きな地震になるだろう、と思っています。

 ここも要注意ですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

膨張期と中期塊

2016-10-04 04:04:45 | 日記
 8月30日では、初期塊・中期塊・後期塊の生成、そして、9月1日では中期塊の移動について触れましたが、この中期塊、膨張期では移動しやすくなる、というお話です。


 まず生成段階では、中期塊が集まって、それが収縮期に固められて後期塊~いわゆるプレート~が生成される、というお話でした。それが上の図です。
 ところが、膨張期に入ると、地殻下部が熱浸食され、後期塊としての結びつきが弱くなります。すると、今までプレートとしてひとまとまりで動いていたものが、徐々に中期塊単独の動きに切り替わってきます。要するに、プレート内部がバラバラに動き出すようになる、ということですね。
 そうすると、内陸部での地震が頻発するようになります。今の日本の状況がまさにそれですよね。わずか数年前までは、プレート境界の地震が圧倒的に多かったのに、今はほとんどがプレート内部の地震に切り替わってきています。

 これは裏を返すと、そのまま「熱によって地殻が薄くなっている」ということにもなります。

 そして、今までの地震の動きから、この中期塊を特定し、この中期塊の連鎖関係を見ていくと、次に地震が起こるところがある程度絞れるようになってくるだろう、と思っています。その一つが中央構造線で分けられる中期塊です。
 これを想定できると、今までほとんど地震がなかったところでも、地震が起こる可能性がある、と判断できますし、もっと言うと、そういうところって、今までしっかり地殻が結びついている分、離れたときに少し大きめの地震になるだろう、ということも想定できます。

 ですから、この中期塊を特定することは非常に重要なことだと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

火山の噴火と地殻の動き

2016-10-03 04:20:40 | 日記
 昨日のお話でフィリピン海プレートが沈み込んでいることの証明のお話を書きましたが、もう一つの証明として、フィリピン海プレート周辺で火山の噴火が非常に多いということが挙げられます。
 そこで、今回は、その前段階として、火山の噴火が起こるメカニズムを見ていきたいと思います。


 まず、図1ですが、これは、マントルの圧力がマントルの熱膨張によって引き起こされる場合です。マントルに熱が加わると、当然、膨張し、その分、圧力が増します。そうなると、マントル自体が圧力の逃げ場を探し、地殻の隙間にマントルの一部が上昇してくる、という流れです。
 熱による膨張となる場合、地球のマントル全体が熱によって膨張するケースと、地球プロミネンスのような局所的なケースと2つが考えられます。それで見てみると、実は、火山の噴火は世界全体でほぼ同時に起きています。特に、去年・おととしがひどかったですね。
 そして、ここからも、地球が熱による膨張期に入っているというのが分かると思います。

 また、地球プロミネンスのような局所的な熱の上昇による噴火であれば、火山の噴火は、その熱の上昇が起きた地域にある火山のみ、ということになり、比較的、単独の火山噴火ということになるケースが多いと考えられます。

 それに対し図2は、地殻の沈み込みによってマントルに圧力がかかるケースです。どういうことかというと、穴をあけた板を水面に浮かべて、それを全体的にゆっくりと押すと、穴の開いたところから水が飛び出てくる、というパターンですね。それと同じことが地殻とマントルとの間で起こる、ということです。
 そして、このケースの場合、プレートの重心移動の場合と熱浸食によって浮力が失われる場合と2つ。さらに、このケースの場合、地殻全体が沈み込みを起こすと、同時期に広範囲で噴火が起こる、ということになります。

 となると、現在、日本で噴火を起こしている火山は、諏訪瀬島・桜島・霧島など、熊本に比較的近い地域で、熊本とフィリピン海プレートとの間に位置していることがわかります。ようするに、熊本よりフィリピン海プレートに近いところが沈み込みをおこし、一気に噴火が起きた。そして、その沈み込みのゆがみが出て地殻が崩壊したのが熊本、というふうに考えることができます。

 さらに、フィリピン海プレートの南方のインドネシア方面でも、多くの火山が噴火しています。ここでも同様のメカニズムが起きているのではないか、と考えています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フィリピン海プレートの沈み込みの証明

2016-10-02 05:28:10 | 日記
 今までフィリピン海プレートが沈み込みを起こしていると書いてきましたが、今回は、その証明の第1弾です。
 

 さて、図1では、通常の状態から、もしもフィリピン海プレートに上向きの力がかかっていた場合、という状況を書きました。もちろん、ここではユーラシアプレートが熱浸食を受けて地殻が薄くなっているケースの場合です。
 その場合、ユーラシアプレートは、上に反る形になり、崩壊の起きる場所は地殻の下部~震源の深さで言うと50キロメートルくらい~で頻繁に崩壊が起こる、すなわち地震が起こるはずです。

 それに対し、フィリピン海プレートに下向きの力がかかっていた場合、図1とは逆の動きになり、地殻上部が崩壊を起こす~震源の深さが10キロメートル程度になる~ということになります。それを書いたのが図2です。

 それでは現在では、どのような状況か、というと、これも今まで書いてきたように、中央構造線上では、そのほとんどが「地殻上部」の崩壊です。そのため、結論として、フィリピン海プレートは「沈み込んでいる」ということになります。

 それ以外にも、フィリピン海プレートの沈み込みを裏付ける事実がありますが、それは、また別の機会にしようと思っています。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南海トラフ地震のメカニズムの変化

2016-10-01 05:29:27 | 日記
 南海トラフで地震が起きたときのCG画像が話題になっていますが、自分は、南海トラフ地震のメカニズムが変化していて、実は、すでに起きているはずのものが起きていないんだ、という考え方をしています。
 そこで、ここでは、そのお話をしようと思います。


 図1は、従来の南海トラフ地震のメカニズムです。
 もともと、ユーラシアプレートもフィリピン海プレートも、それなりの厚さを保っていましたから、そのまま圧力がかかった場合、その接点に力がかかり、境界部分で崩壊・すべりなどが起きていました。いわゆる境界型地震が起きていた、ということです。

 ところが、現在は、地殻が薄くなっています。その状態でプレート境界に圧力がかかると、プレート同士の接点ではなく、内陸部に力の逃げ道ができ、そこで崩壊が起きる、という現象になります。それを表したのが図2です。いわゆる熊本地震に始まる中央構造線地震がこれにあたります。
 ですから、本来、南海トラフで起きるべき地震が、内陸部の崩壊によって力が逃げてしまい、現状では、南海トラフなどのプレート境界では地震が起きづらい状況になっている、と考えています。

 そして、その現状を踏まえた段階で、南海トラフ地震の起きるとするならば、というのが9月9日の記事で書いたメカニズムなんです。
 ですから、現状では、南海トラフで地震が発生する場合、単独で地震が起きるよりも、中央構造線などで、大きな崩壊が起きたときとほぼ同時に起こる可能性が高いと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする